希望の党が分党手続き~統一地方選挙までにまとまらなければ野党の明日はない!

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2/7(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

松沢参議院議員団代表が自身を含む5人の「分党リスト」を古川幹事長に提出
7:02~高嶋ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

希望の党が分党手続き開始へ~野党は「立憲民主党」と「保守派」の二つに分かれるしかない

希望の党の松沢成文参議院議員団代表は6日、古川元久幹事長と会談し、安全保障や憲法に関する執行部との見解の違いを理由に、自身を含む5人の「分党リスト」を古川氏に提出した。ジャーナリストの鈴木哲夫は来年春に実施される統一地方選挙に向けて、今年4月までに野党がまとまる必要があると指摘する。

高嶋)毎日のようにコップの中の嵐というようなニュースが載ります。野党ですが、今日も産経新聞の1面に「希望 分党手続き開始へ」と。「え、どういうこと?」と思ったら、希望の党の松沢参議院議員団代表が昨日古川元久幹事長と会談をして分党の協議を申し入れたと。新聞によれば安全保障や憲法に関する見解の違いが理由だということなのですが、無理やり5人を集めたような形跡を見ると、どうも分党して政治資金を別に貰って自由な自分たちのものが言える政党にしたいということのようです。
今の野党側の毎日載っている小さい嵐をまとめるとどういうことになるのですか?

鈴木)ひとつひとつの、例えば分党を申し入れたとか何とかという小さな動きから見ていくと、「何だかよく分からない。何をやってんの?」となりますよね。まさに今回の分党の理由にもなった憲法やいろいろな政策が違うというのは「おい、それは最初から分かっていなかったの? 一緒にやるって言ったじゃない、何で今頃?」と分からなくなってしまうので、結論はこうだというのを頭の中で決めて、そこから逆算してみると分かりやすくなると思うのですね。
どういうことかというと、結局あの選挙で言うと立憲民主党というのは民進党とか希望の党の合流に外れた人たちが仕方無く外へ出て行った、それで枝野さんは苦肉の策で旗を立てた。そうしたら「よく貫き通した」ということで支持を集めて、今や支持率は2桁です。政策も含めて分かりやすいですよね。
相変わらず右から左までいろんな人たちが混ざっているのが民進党と希望の党。だからこのそれぞれが綺麗に2つに分かれて、立憲側ともう一つの野党、つまり少し保守的な野党に分かれる。これがおそらく結論なのですね。そこに向かってどういう風にプロセスを取って行くか、喧嘩別れするよりは分党にした方が良いと。

高嶋)もう出口は分かっている、だけどそこに至るまでにそれぞれの政治信条だとか好き嫌いもあるかもしれないし。

鈴木)それとかお金とかもあるし、何人がどういう風に分かれるかにもよるし。両方多数派にしたいわけだから。

来年春に行われる統一地方選挙~民進・希望の幹部ら「2月にまとまる」

高嶋)これはまた来年の4月の統一地方選挙とか夏の参議院選挙とか、それに勝負するには野党は少なくとも今の巨大な自民党・公明党に対してまとまるということが最低必要条件ですよね。

鈴木)そうしなきゃ勝てないじゃないですか。

高嶋)それも結論は見えているわけですよね?

鈴木)それは皆分かっているけれども、潔くそうするかと言うと、あいつが好きだ嫌いだとか、そういうような細かいことも含めてぐだぐだしているという感じだと思います。
だからまさに来年の春の統一地方選挙、これ実は地方組織が大変な思いで選挙をやるわけで、彼らにしてみると「早く中央の政党が綺麗になってくれよ。誰に応援しに来て貰えば良いの?」と迷うわけです。
だからそういう意味ではやはり来年の統一選挙は春ですから、選挙は1年前から準備しなければならない。もう既に街角に来年の統一地方選挙に向けてポスターを張っている政党が沢山あるわけです。そういう意味では今年の春、つまり2月~4月の辺りで綺麗になってくれという感じです。

高嶋)その出口、結論に至る可能性というのはどうですか?

鈴木)まとまる可能性も何も、まとまらなければもう終わりだと思います。だからそういう危機感を持って、実は民進党や希望の党の幹部何人かと話したのですが皆その危機感を持っています。彼らは図らずも「2月」と言いました。そういう意味では、今月こういう動きが出て来て綺麗になるかどうかの大詰めに来ると見て良いと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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