ジョホールバルの歓喜から20年 サッカー日本代表ワールドカップ初出場が映画化

6月14日からサッカー2018FIFAワールドカップ ロシアが始まりますが、そんなワールドカップに、日本が初出場してから、20年が経ちます。
今や、アジア予選通過は当たり前のような日本代表ですが、20年前は、まだワールドカップ出場は、夢に近い状態でした。そんな《夢のワールドカップ出場》を決めた試合が、1997年11月16日マレーシアのジョホールバルで行われた1998FIFAワールドカップ フランス・アジア最終予選アジア第3代表決定戦 日本対イラン、俗称「ジョホールバルの歓喜」です。

そんな「ジョホールバルの歓喜」から20年。その中心にいた選手や監督に、今だから明かせる秘話、そして日本代表への想い…などを取材したドキュメンタリー映画『ジョホールバル1997 20年目の真実』が、2月12日(月・祝)に、『ヨコハマ・フットボール映画祭2018』で上映されます。

『ジョホールバル1997 20年目の真実』
http://www.corazon.world/2018/01/30/20180130johorbahru1997/

監督は、ウルトラスニッポンの中心的存在・植田朝日さん。
出演は、当時、日本代表監督だった岡田武史さん、当時選手だった井原正巳さん、岡野雅行さん、名波浩さん、呂比須ワグナーさん、山口素弘さん。


●「ニッポン、フランス上陸!ニッポン、フランス上陸!」

この1998FIFAワールドカップ フランス・アジア最終予選アジア第3代表決定戦 日本対イラン(3対2 日本が延長Vゴール勝ち) は、ニッポン放送でも生中継をしていました。

中継スタッフは、
サッカーパーソナリティ:師岡正雄アナウンサー
サッカーコメンテーター:水沼貴史さん
ベンチレポーター:煙山光紀アナウンサー でした。

という事で、この映画への応援を込めて、師岡アナと煙山アナに、中継裏話を聞いてみました。

- 師岡アナは、フランスワールドカップ予選の試合を全部、実況していましたね。

師岡「うん。この時の日本代表は、予選途中から引き分けが続いて、カザフスタン戦の後に、監督だった加茂が更迭、コーチだった岡田さんが監督になったり、相撲でいえば、ずっと得俵(とくだわら)に足がかかった状態だったよね。だから、解説の水沼(貴史)さんとは、《代表の死に水をとる》つもりで、いつも中継していたんだよね」

- 徳俵に、最後の足の指一本がかかった状態で迎えたのが、この第3代表決定戦でしたが、スタジアムに着いた時の印象はどうでしたか。

師岡「暑かったし、熱かった。中立地域での開催だったけど、スタジアムには日本サポーターばかりで、雰囲気は、完全にホーム。気温も暑かったけど、スタンドも熱かった。この4年前の《ドーハ》を知っているから、グッと来たね」

煙山「スタジアムのBGMで、なぜか中島みゆきさんの『ホームにて』が流れていていたんだよね。きっとサポーターへのサービスとかで流していたと思うんだけど、この曲にちょっと思い入れがあってね。その時の代表GK・川口能活選手とカラオケに行くチャンスがあって、その時に、この曲を歌ったんだよ。♪ふるさとへ向かう最終の~という所を、♪フランスへ向かう最終の~とか、♪やさしい、やさしい声の駅長が~を、♪やさしい声のサポーターが~とかに変えて歌ったんだよ。歌詞がね、当時の日本代表と合うんだよね。そのカラオケを思い出したよね」


●カズ・ゴン2枚代えの時・・・

- 試合は、ゴン中山選手のゴンゴールで先制して前半を折り返しましたが、後半、すぐに、イランのアジジ選手、そして天敵といわれたアリ・ダエイ選手の逆転ゴールでリードされました。そしてリードされたまま、日本代表は、カズ・ゴン(三浦和良選手・中山雅史選手)のFW2トップを代える事になる訳ですが・・・

煙山「あの時、FIFAの人に怒られながら、審判席の交代メンバーの用紙をのぞき見したんだよ、そしたらあの2人でしょ。『えっ!』って、驚いたよね」

師岡「そうそう、最近の戦術では、2枚代えもあるかもしれないけど、当時はないから。特に、この2人が、一番代表で点を取ってきたんだからね」

- 交代で入った城選手が同点ゴールを決めて、Vゴール方式の延長戦に…岡野選手が投入されました。

師岡「煙山アナが、『岡野選手がアップを始めました』って入れてくれたことは覚えてるよ」

煙山「そうでしたっけ?(苦笑)」

カセットテープ 山本潤子 翼をください

(当時、リスナープレゼントとして作ったカセットテープ 試合のハイライトとサポーターが歌っていた山本潤子さんの「翼をください」を入れたモノ)


●師岡アナが岡野選手から聴いた、Vゴールの秘話とは・・・

- 師岡アナ、岡野選手と仲が良かったですよね。

師岡「そう。だから、出てきたときは『男になれ!この時の為に代表に入ったんだぞ!』って心の中で、思ってた(笑)でも、最初のチャンスを外して、2回目のフリーの時は中田選手にパスしちゃって、3度目の正直というか、中田選手のシュート、GKがはじいたところを、スライディングシュートみたいな形で決めてね、後で聞いたら、『僕は足で蹴るより、スライディングの方が入るんですよ』って言っていたけどね(笑)」

- 煙山アナは、ピッチサイドでしたけど、岡野選手のゴール見えましたか。

煙山「見えたよ。決まった瞬間は、誰かわからないけど、色々な人と抱き合って喜んでた。(笑)本当はね、実況したい気持ちがあって、少しすねていたんだけど、あの試合のベンチサイドに居れて良かったと思う。あのベンチワークをまじかで見れたのは、本当に良かった」

- 師岡アナといえば、野球の松井秀喜選手がメジャーで初ホームランを打った時の『ゴジラ上陸』とか、《決めゼリフ》的な表現を使いますけど、とっさに出てくるんですか、それとも事前に考えているんですか。

師岡「もちろん、事前に考えているよ。とっさには、なかなか出てこないよね。この時は、『フランスへの○枚目のチケット』とか『フランス上陸!』とか、事前に考えて、資料に書いておいたんだよ」

- お二人は、その後、フランスワールドカップにも取材に行きましたが、選手達と、ジョホールバルの話とかしましたか。

師岡「あまりしていないと思う。だってワールドカップが待っているわけだから。その後も、新しいシーズンとか始まるし、話はそっちになるよね。だから、今回はどんな事を話しているのか楽しみだよね」

煙山「20年後だから話せる話も出ているだろうし、今後の中継に使えるかもしれないし、誘われてもいるので、見に行こうと思っています」

と、二人とも、公開を楽しみにしていました。
師岡アナは、色々思い出したようで、色々な話題が出てきましたが、それはまた次の機会に(笑)


『ジョホールバル1997 20年目の真実』
監督 植田朝日
出演 岡田武史 井原正巳 岡野雅行 名波浩 呂比須ワグナー 山口素弘
©ジョホールバル1997製作委員会
『ヨコハマ・フットボール映画祭2018』
2月12日(月・祝)18:15~ 横浜市 開港記念会館
【チケット価格】
一般前売り1,300円学生500円 当日1,500円 2月12日一日券4,000円
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01pqtqz9kkkj.html#acce

(よこいみちひと)

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