なつかしい『バランス型風呂釜』をご存知ですか?

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日本では古くから銭湯が主流で、いわゆる内風呂が一般のご家庭に普及するようになったのは、1950年代後半から1960年代前半にかけてからです。昭和でいうと30年代になってからです。ちょうどこの時代は、公団住宅の建設ラッシュが続いていて、団地やアパートに、内風呂が備えられるケースが多かったそうです。

1963年(昭和38年)の住宅統計調査によりますと、当時の内風呂の全国での普及率は、約6割だったそうです。

1964年(昭和39年)、日本で初めてのオリンピックが東京で開催されましたが、それに併せて都心のホテルでは海外からの観光客のために、シャワーが設置されました。それでもまだ一般のご家庭からは、シャワーは縁遠いものでテレビや映画の中で見る、欧米生活のスタイルの1つでした。

そんな中、1965年(昭和40年)に『バランス型風呂釜』略して『バランス釜』が登場します。『バランス釜』は、家の外の空気を使ってガスを燃やして、排気ガスを外へ出す風呂釜のことです。『バランス釜』以前の風呂釜は、お風呂場の中の空気を使って燃やして、それで浴槽の湯を沸かしていました。

その2年後、シャワーが付いた『バランス釜』が登場したことで日本にもシャワー文化が少しずつ根付いていったそうです。

『バランス釜』のメリットは、電気を使わないため、停電の時も利用することが出来ます。その反面、給湯器の分のスペースが必要なため浴槽の幅が狭くなってしまうのが、デメリットです。

(2018/2/6放送分より)

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