37年前の本日、ゴダイゴ「銀河鉄道999」がリリース。新幹線の発車音にもなった国民的なヒット曲。 【大人のMusic Calendar】

37年前の今日、7月1日はゴダイゴの「銀河鉄道999」の発売日。松本零士のSF漫画『銀河鉄道999』を原作とした、アニメ映画『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999) 』(東映)の主題歌として起用された。
作詞は奈良橋陽子(英語詞)・山川啓介(日本語詞)、作曲はタケカワユキヒデ、編曲はミッキー吉野。オリコンチャート最高順位は週間2位、1979年度年間14位、当時の売り上げは60万枚を超えた。「ガンダーラ」、「ビューティフルネーム」とともにゴダイゴの代表的なヒット曲として知られている。
ある意味、国民的バンドの誰もが知る国民的なヒット曲にして、いまも国民に愛され続ける永遠の名曲だ。

愛されるが故、数多くのカバー・バージョンが存在するが、やはり2008年にEXILE<EXILE feat. VERBAL (m-flo)>のバージョンがなじみ深いだろう。KIRINの「麒麟ZERO」のCM曲に起用され、改めて浸透した。EXILEのライブの定番曲にもなっているそうだ。

また、昨年から流れている佐藤健出演のサントリーウイスキーの新ブランド「知多」のCM曲としても同曲は使用されている。スウェーデン出身のジャズ・ピアニスト、ハウス系プロデューサー、DJのラスマス・フェイバーとスウェーデンのトップ・ジャズミュージシャンたちが日本のアニメソングをジャズでカバーするプロジェクト“ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ”によるもの。大人なジャズ・アレンジで、お洒落と話題になっている。

最近もCupitron(キュピトロン)という女性3人組テクノポップアイドルが同曲をカバー。衣装デザインは松本零士が手掛け、ゴダイゴの40周年記者会見には彼女達も駆けつけた。

「銀河鉄道999」は、ただ、カバーされるだけでなく、鉄道の発車音としても使用されている。山陽新幹線は昨年3月10日に全線開業(新大阪~博多駅間)から40周年を迎え、「感謝の気持ちを乗せて。山陽新幹線全線開業40周年キャンペーン」を実施。キャンペーンのグランドフィナーレとして、本年3月9日から山陽新幹線の5駅(新神戸駅、岡山駅、広島駅、小倉駅、博多駅)の「発車予告音」に「銀河鉄道999」の音色を導入(博多駅は3月10日から)。小倉駅で記念イベントを開催され、同式典には松本零士とタケカワユキヒデも出席、テープカットをしている。

また、西武鉄道は沿線に東映アニメーションなどがあるため、従来からアニメ作品とコラボレーションした施策をいくつも展開してきた。特に「銀河鉄道999」は、原作者の松本零士が大泉学園(西武池袋線)在住ということから、メーテル、鉄郎などのラッピングを施したデザイン電車を2009年から運行させてきた(現在は車両の老朽化のため、運行されていないが、新たな車両での再開などを含め、クラウドファンディングが開始されている)。勿論、「大泉学園」の発車音も「銀河鉄道999」だ。

今年は西武鉄道が100周年ということもあり、「SEIBU 100th Anniversary ”SMILE DAY”」というイベントが、西武鉄道主催で沿線住民への感謝の集いと銘打って、3月に西武プリンスドームで開催され、タケカワがコンサートをしている。松本も招かれている。ちなみに当日のMCには、鉄道芸人としておなじみのななめ45°(!)。

「銀河鉄道999」は“発車音”だけでなく、旅行や人生の出発や旅たちのBGMとなっており、ドラマやCMなど、そのようなシーンでは盛んに流されてきた。かの“朝ドラ”『あまちゃん』で、北三陸鉄道(キタテツ)の運行再開のシーンにブラスアレンジした「銀河鉄道999」が流されたのは記憶に新しい。実はドラマだけではなく、北鉄のモデルである三陸鉄道(サンテツ)の2014年4月に行われた全線開通の式典でも「銀河鉄道999」が地元のアマチュア楽団によって演奏もされている。

ゴダイゴはアニメファンと鉄道ファンを虜にした。両ファンとも、昔は“オタク”と揶揄されてきたが、いまは市民権を得ている。アニメはコミュケが盛況を極め、“クールジャパン”の一翼を担う。鉄道も『タモリ倶楽部』の鉄道関係の企画は話題にもなる。“撮り鉄”の撮影マナーの悪さが問題になるものの、昔と比べればイメージは悪くない。

ゴダイゴ結成時、ミッキー吉野は自らのバンド活動だけでなく、CMソングや映画、テレビの劇版、他アーティストのバッキングなど、いろんなところへ自分たちの音楽を届けたいと言っていたが、それが時空を超え、いまだに多種多様なところへ流通し続けている。時を経て、わかることもある。そんなところも含め、ゴダイゴを改めて再評価すべきではないだろうか。

ちなみに、漫画好きとして知られ、漫画評論家としても活動するタケカワは「どうせなら全国の発車音を“999”にすればいいのに!?」って、冗談交じりに、言っているそうだ。

【執筆者】市川清師

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