ポンペオ長官の事情聴取~トランプ大統領への影響はいかほどか?

1/25(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

トランプ大統領からの要請でFBIのコミー前長官に対して捜査中止の圧力を掛けた疑い
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

マイク ポンペオ

マイク・ポンペオ – Wikipediaより

CIAのポンペオ長官が事情聴取~トランプ大統領のロシア疑惑追及を加速させる構え

アメリカ大統領選挙をめぐるロシアの介入疑惑を捜査するモラー特別検察官のチームが、CIA(中央情報局)のポンペオ長官を聴取したとアメリカのNBCテレビが伝えた。ポンペオ長官はロシア疑惑を捜査していたFBI(連邦捜査局)のコミー前長官に対して捜査中止の圧力を掛けるようトランプ大統領から要請された疑いが持たれている。

森田解説委員)ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官は司法妨害の疑いが持たれているトランプ大統領の追求を加速させる構えです。
ワシントンポストの電子版によりますと、モラー特別検察官は数週間以内にトランプ大統領の事情聴取を検討しているということです。ロシア疑惑を捜査していたFBIのコミー前長官を去年5月に解任したときの経緯や理由を詳しく調べる方針だということです。またフリン前大統領補佐官が駐米ロシア大使との接触をめぐってペンス副大統領に嘘の説明をしたとして去年2月に政権を事実上追われた経緯についても注目しているということです。
ただトランプ大統領の弁護団はトランプ大統領の事情聴取の方法について、質問の一部を書面で答える形式にするよう来週にも提案する見通しだということです。
こうした中NBCテレビはCIAのポンペオ長官を事情聴取したと伝えました。聴取した時期は分かっていませんが、ポンペオ長官はFBIのコミー前長官に対して捜査中止の圧力を掛けるようトランプ大統領から要請された疑いが持たれています。
そのコミー前長官も去年事情聴取を受けた他、セッションズ地方長官も先週の17日に数時間に渡って事情聴取を受けました。こちらもコミー前FBI長官の解任について訊かれた模様です。
またトランプ大統領の元側近で前首席補佐官のバノン氏も事情聴取に応じることに既に同意しておりまして、こちらも事情聴取は時間の問題とされております。

トランプ トランプ大統領 駐日米大使 公邸

日米のビジネスリーダーらを前にあいさつするトランプ米大統領=2017年11月6日、東京都港区の駐日米大使公邸 写真提供:産経新聞社

トランプ大統領弾劾まではまだ“5号目”に届いていない

高嶋)これは具体的に考えて、登山に例えると何合目まで来ているのですかね?

山本)山の“頂上”が何を設定しているかによるのですけど、それが弾劾というところまで見ているのであれば、まだ5合目まで届いていないと私は思いますね。印象としてはかなり煮詰まって来ているのではないかという風に見えますよね。もちろん網はだいぶ絞られてきているのですが、じゃあ先の大統領選でロシアの関与について大統領がどう直接関わったのかというようなところまで最終的には立証しなければいけない、これが捜査のそもそもの目的ですよね。
今話に出ているのはその政権の運営の途中にこの問題をめぐって誰かに圧力を掛けたとか「止めろ」と言ったとか「報告をしなかっただろう」とか、そういった周辺の状況をめぐって話が飛んでいるわけですが、大統領の犯罪を立証するというのはそう簡単なことでは無いですね。それ自体がかなり高い山であるというのと、本当の山の“頂上”というのは議会でも弾劾を通さなければいけないというところまでもし考えているのであれば、これはまだ山は相当高いなというところですよね。
ただし普通であればその山がどれほど高かろうがそこに行くまでに落石がこんなに来てしまったのでは政権が持たないということになって、ニクソン政権のように途中で降りるようなことになるわけですけど、問題はトランプさんの面の皮の厚さですね。

高嶋)普通だったらここまでひたひたといろいろ自分の側近とか義理の息子とか皆聴取されて、それで今度はバノンさんも大陪審は出ないけども司法取引みたいなことになるわけでしょう?

山本)一応「聴取には出ます」ということで恭順な意思を捜査当局に示したわけです。

高嶋)ということはモラーさんにとってはけっこうしめしめな態勢なのではないですか?

山本)モラーさんとしては少なくとも聞きたい人の話はだいぶ揃って来た、だからしめしめではあるのですけど、しめしめの結果をどこまで持って行くのかと。証拠を揃えて描いた絵の通りにきっちりはまりましたというところまで持って行かないと。

高嶋)弾劾という頂上のところまで考えれば、まだ5合目までも行っていないのだということなのですね。

山本)私は5合目に届いていないか、ギリギリくらいのところだと思っていますね。

高嶋)ということは中間選挙の出方次第みたいなこともあるのですか?

山本)そこですね。それは山の高さと関係無く別に起きる事象なので、これだけ政権がボロボロになって来たともしアメリカの選挙民が考えるのであれば、当然この11月に予定されている中間選挙に響いて来るだろうと思うわけですが、問題はトランプ支持層というのがニュースを全く観ていないか信じていない人々なので、今ワシントンで何が起きているのかというのは「そんなの関係無え!」ということになるわけですね。だからそういう人たちがましてや地元の選挙区でどういう投票動向を取るのかというのはワシントン周辺の動きとは全く関係無く起きる可能性もある。

モラー ロバート ミュラー

ロバート・ミュラー(モラー) – Wikipediaより

トランプ大統領の事情聴取は実現するのか?

高嶋)妙に道徳心があったり人生を真面目に生きようと思ったりというような面があると、大統領なんかやっていられないですよね。要するにトランプさんは今度は書面で答えると言っているでしょう。あれは直接行ってモラーさんと喋るとやられちゃいそうだからみたいなことがあるのですか?

山本)全部が全部書面にしてもらえるのかどうかというのはまた別の問題だと思いますが、いずれにしても捜査官というのはかなり厳しくツッコミを入れて来ますから、そこへ法律に関しても政治に関しても全く素人のトランプという人がきっちり計算ずくで全部答えられるかと言うとそうではない。

高嶋)じゃあ周りがそう言っているのですね。

山本)弁護団にとってこれは危なくて「裸では出せないよな」と思うでしょうね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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