1戦1戦、みんな必死になって戦った1年 –ビックカメラ高崎・山本優選手-

打撃率4割7分1厘 2017シーズンの首位打者に輝いたのは、ビックカメラ高崎の山本優選手でした。

ビックカメラ高崎BEE QUEEN 背番号25 山本 優(やまもと ゆう)

1988年生まれ 身長163cm 右投右打 内野手 現役日本代表
女子リーグ: 打点王1回、ベストナイン4回、新人賞

数々のタイトルを獲得してきた山本選手ですが、首位打者になったのは初めてでした。

山本選手が2017シーズンに残した成績は、

51打数24安打 打撃率0.471 7本塁打11四球6死球5三振3盗塁
21得点18打点 出塁率0.603 17残塁

ホームラン7本は、トップまであと1本(ホームランクイーンは8本)、18打点はリーグ2位、出塁率0.603はリーグ2位、ヒットの数24本は4位、まさに2017年のシーズンNo1のバッターと言っても良い成績です。
決勝トーナメントで、ビックカメラ高崎と対戦したある監督は、試合後の感想で「どこからでも打てる打線」とビックカメラ高崎の打線を言い表しましたが、その打線を引っ張った1人は、この山本選手です。

そんな山本選手にお話を伺いました。

■個人的には・・・ん・・・・・

– 首位打者獲得おめでとうございます!

「ありがとうございます」

– 昨シーズンを振り返ってみてどうですか?

「個人的には・・・・ん・・・・。昨シーズンが特別という感じはなかったんですけど...岩淵新監督の下で、やったということが、自分の中では、大きな変化かな? と思います」

– それはどんな感じの変化なんですか?

「そうですね、(宇津木)麗華監督から、岩淵監督に代わって、やはりみんなが、初めての事ばかりだったので、とにかく全員が必死になっていたと思います」

– 以前、上野投手にお話を聞いた時には、『麗華監督から怒られなくなった分、みんなで考えてやっています』という話を聞いたのですが、そんな感じですか?

「・・・・そうですね、はい(笑)。自分が野手の中では最年長で、他のレギュラーで出ている子は、20代前半の子とかが多いので、みんなで、とにかくアイデアを出しあってやったという感じですかね」

– ここまでの話だと、首位打者を獲った喜びや、個人成績よりも、チームをまとめる事に力を注いだという感じですね。

「そうですね。確かに、自分の成績よりも、チームが勝つことしか考えていなかったです」


■15連勝中は・・・

– 昨シーズンのビックカメラ高崎といえば、まずは15連勝が印象に残っていますが、連勝中とのチーム内というのは、どんな感じなんですか?

「全然、連勝をしている事を気にしていませんでした、選手達は。むしろ、周りから言われる事で知った位な感じです」

– そうすると、連勝へのプレッシャーとかは、なかったのですか?

「そうですね。あの、ビックカメラ高崎は、2016年の結果が良くなかったので、2017年のシーズンこそは! という気持ちでシーズンに入っていたので、(連勝とかの)プレッシャーは無かったです」

– 2016年のシーズンを、もう一度、振り返って、どんなシーズンだったのですか?
(2016年 ビックカメラ高崎 リーグ戦3位、決勝トーナメントで敗退し総合4位)

「2015年に優勝して、その時に、はじめてレギュラーになった選手達が、2年目を迎えて・・・けして油断した訳ではないんですけど、どこか《安易》になっていたと思います。その経験を重ねて、2017年はシーズンに入れたのかなという気はします」

– そんな集中して入った2017シーズン。リーグ戦を何勝何敗でいけば、リーグ戦を抜け出せるなど、予想の勝敗とかはしていましたか?

「いや、何勝何敗とかは、考えていませんでした。1戦1戦、みんな必死になって戦った1年だったと思います」

– 連勝は気にしていなかったそうですが、去年のシーズン、15連勝中などで、試合をしていて、『あぁ、今日は負けちゃうかな?』って思った時はありましたか?

「それは、何試合かありました。試合中は感じませんけど、終わった後、『私達、負けてたよね』っていう会話になる事はありましたよ。」

– 危なかった試合は覚えていますか?

「日立との開幕戦(4対3逆転サヨナラ勝利)もそうですし、その次、第1節の戸田中央病院戦(2対1逆転サヨナラ勝ち)もそうですし、4節のトヨタ戦(試合時間2時間36分 2対1延長戦の末勝利)もそう・・・・・・まだまだいっぱいあると思うんですけど(笑)」

– そこまで粘れたのは、なぜですか?

「ん~~~。やっぱり、考えられるようになったというのは、大きいと思います。打席に入る時に、《いまの自分が何をしなければいけないのか》という風に考えられるようになったのは、大きいと思います」

■2020年東京オリンピックに向けた日本代表は

2017.11.29~12/4開催 第11回アジア女子選手権大会 結果
予選リーグ:日本 8-0 フィリピン
日本 7-0 韓国
日本 7(不戦勝)0 パキスタン
日本 15-0 タイ
日本 8-0 香港
決勝トーナメント:日本 7-0 中国
日本 2-0 チャイニーズタイペイ
決勝 日本 7-0 フィリピン

– 昨年末は、シーズンが終わって、すぐに日本代表のアジア女子選手権に向けたキャンプ、そして本大会に入りました。全勝優勝、それもすべて無失点の勝利でアジア女王の座をとりましたが。

「そうですね。でも、試合としては、パワーも違いますし、ちょっと・・・なかなか油断が出来る試合では無かったですね」

– ということは、他の国のレベルが上がってきたと感じたのですか?

「そうですね。以前までは、台湾と中国が、だいたい三強に入るような大会だったのですが、今回は、そこにフィリピンが加わってきて、アジア圏でも、油断はできないという気持ちになりました」

– 去年は、世界の各国と対戦する事も多かったですが、世界のソフトボール事情も、新勢力が出てきていますか?

「そうですね、ヨーロッパ勢も力をつけて来ていますし、前に比べると、色々なチームが出てくる可能性があるのかな、とは思います」

– どんなチームが強かったですか?

「オランダとか、以前は、ヨーロッパは、名前が上がってくる国などはなかったんですけど、オランダとかは、大学の時に、アメリカに行ったり(留学など)した選手がいるみたいなので、そこで学んで、自分の国で活躍するという選手も結構いるみたいなので、やはり敵はアメリカだけとは言えなくなって来ているのかな、と思います」

– 2020年の東京オリンピックでは、新生代のチームが出てきそうですか?

「そうですね、2020年には、どこの国が上位に来るか、正直わからないと思います」

– そうすると、今年8月に千葉で行われる「世界女子ソフトボール選手権大会」は、そんな国を探して観戦するのもよさそうですね。

「そうですね(苦笑)」

第16回世界女子ソフトボール選手権大会
開催期間:2018年8月2日(木)~12日(日)
開催場所:ZOZOマリンスタジアムなど千葉県内の4球場
参加チーム:(開催国)日本、北中南米5、アジア3、ヨーロッパ3、オセアニア2、アフリカ2
大会公式ホームページ http://wswc2018chiba.com/index.html

■連覇を狙う今シーズンは・・・・

– 連覇が狙える今シーズンですが。

「そうですね。考える力が付いてきたので、後は、技術力をアップして、《実際に成功させる》という事が、大事だと思うので、そういう技術面のレベルアップが課題だと思います」

– やっぱり、山本選手の中では、今シーズンも、目標の勝ち星を設定するのではなく、1試合1試合を勝っていった先に欲しい結果があるという感じですか?

「そうですね。リーグ戦をいくら勝っても、決勝トーナメントで勝てなかったら、優勝は出来ませんし、やっぱり1試合1試合、経験を積みながら、その戦術とかを学んでいって、最後にハイレベルになればいいかなと思っています」

– ビックカメラ高崎は、代表選手が沢山いるので、代表キャンプに主力が出ていて、チームのキャンプで、全員そろって練習をするという事が、なかなかできませんよね。その辺りは、どう考えていますか?

「そうですね。とにかく、コミュニケーションをとる事が大事だと思っています」

– 山本選手は、こんな風にコミュニケーションをとるのですか?

「私は、若い選手の意見も聞きたいので、何かあったり、何かアイデアがあったら言ってもらいたいので、いつも若手に聞くようにしています。試合が終わった後に、『もっとこうしたかった』とか、そういうのを聞くと、『そういう考え方もあるのか』『そういうアイデアもあるな』とか、思うので、それで自分も勉強をしている感じです。
そして、それを聞いて、『次はそう出来るようにやってみようね』とか、『そうできるように意思統一しようね』とか、話しますね」

– 去年、キャプテンに就任した我妻捕手はどうですか?

「キャプテンが我妻選手に変わってから、やはり若い世代になったので、1人1人がチーム作りに、積極的になっているかなと思います」

– 山本選手から見て、キャプテン我妻は、どうですか?

「そうですね。マイペースなんですけど、やる時は、しっかりやるので・・・ま、何かあればいいますが・・・ほとんど我妻選手が、やりたいようにやっている感じです。キャプテンになって、責任感が出てきたな、と思います」

– このインタビューを聞いて、興味を持った人へメッセージを。

「今年は、千葉で、世界女子ソフトボール選手権もありますし、ソフトボール界全体が、東京オリンピックに向けて、更にレベルアップすると思います。私達も、もっと面白い試合を見せれるように、私達も頑張りますので、ぜひ、会場に足を運んで頂いて、応援して頂けたらと思います」

– ビックカメラ高崎の試合はここを見て! という所はありますか。

「代表選手が沢山いますが、チーム自体も、レベルが高い選手がそろっています。代表選手よりも、代表に呼ばれていない選手の方が、試合を作れたりするので、そんな選手達にも、注目をして欲しいなと思います」
【プレゼントについて】
*ラジオ放送では、ビックカメラ高崎のメンバー・サイン入り優勝記念Tシャツ(1名様)を行いましたが、当選者の発表は、Tシャツの発送をもって、当選者発表とさせて頂きます。

ニッポン放送女子ソフトボール情報
(毎週日曜日午後6時50分~午後8時「里崎智也のスポーツ直球勝負!」内 午後7時40分頃)

ビックカメラ高崎BEE QUEEN  http://www.biccamera.co.jp/sport_activity/index.html
日本女子ソフトボールリーグ機構 http://jsl-women.com/
公益財団法人日本ソフトボール協会 http://www.softball.or.jp/
第16回世界女子ソフトボール選手権大会千葉大会 http://wswc2018chiba.com/index.html

(よこいみちひと)

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