それでもバノン氏を切れないトランプ大統領の事情

1月11日(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

トランプ大統領とバノン氏の確執と迫る中間選挙
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

スティーブン・バノン JCPAC

【スティーブン・バノン氏が来日】「JCPAC」で講演するスティーブン・バノン氏=2017年12月17日、東京都渋谷区 写真提供:産経新聞社

バノン氏とトランプ大統領の確執と支持層への影響

暴露本『炎と怒り』の中でトランプファミリーを痛烈に批判したバノン氏とトランプ大統領の確執と、中間選挙に与える影響。トランプ政権が迎える中間選挙について、産経新聞論説委員・山本秀也に訊く。

高嶋)トランプ政権の中核を成していたバノン戦略官が辞めた。そして彼が話したことが暴露本『炎と怒り』に紹介されまして、これがもう全米バカ売れです。それで焦ったのかどうか知りませんが、バノンさんが本に書かれた内容を緩和するような、トランプファミリーに配慮するような発言をしました。これは一体どういうことなのでしょうか?

山本)詫びを入れてみたりというポーズがどこから来たのか正直わかりません。わかりませんが、この後バノンという人物がこのまま謝って黙ってしまうかというと、それは無いと思います。

高嶋)そんなタマじゃないと。

山本)トランプとバノンの個人関係はこれは駄目だと思います。駄目は駄目なのですが、トランプを支持している保守の、かなり固い人に対するバノン的考え方、要はアメリカ第一であったり、もうちょっと進んで排外的であったり、人種差別的なものを含んでいたりという部分があると思いますが、それは決して消えてなくなることは無い。

高嶋)固定層ですね、支持者の。

山本)バノン氏がそういう人たちに対してものを言うということをやめることも恐らくは無い。そこで、トランプの支持層の中に政治的にちょっと隙間が出来てしまった層があるとしたら、今年の中間選挙に向かってトランプ政権どうなるんだ? 共和党どうなるんだ? といったときにアメリカ政治全体の見方が難しくなってくる。

高嶋)バノンさんの考えは変わらない。そしてバノンさんのそういう考えを支持しているガチガチの人たちがいる、すごい票を持っている。ということはいくら何かやられてもトランプさんとしてはバノンさんの扱いっていうものに対しては気を遣わなきゃいかんということになりますね。転んでもただでは起きない奴だと。

スティーブン・バノン 河井克行

会談する、スティーブン・バノン前米大統領首席戦略官(左)と自民党総裁外交特別補佐の河井克行衆院議員=2017年12月18日、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

方向性を模索する共和党、トランプ政権には厳しい中間選挙へ

山本)絶対起きません。去年の暮れにバノン氏が東京に来ましたが、自分の思い込みを言い続けて絶対引かないタイプの人だなと、前からそういう印象でしたが、より強くしました。そうなったときに、共和党としてはトランプ一色の方に走って良いのか、それで選挙勝てるのかという判断もありますよね。特に上院はもう今議席、去年の暮れにやったアラバマ州の補選で共和党負けてますから、そうなると票数が、元々定員が少ないところですから、100人しかいませんから。そうなったときに上院をひっくり返されて良いのか、下院だって盤石じゃないだろということになってくると、それはトランプさん的な方に行くのか、あるいはもう少しアメリカの中間層の方に寄って行くのか。難しいですよね、候補の選挙区の事情がありますから。

高嶋)それでなくても中間選挙というのは、現政権を持っている大統領に厳しい判断が下されるケースが多い。

山本)試金石、占いですからね。

高嶋)新聞によりますと、過去20回の中間選挙で政権与党、下院の方ですが議席を伸ばしたのは、クリントンの98年とブッシュの2002年の2回だけだと。あとは必ず取られている。

山本)ですね。ブッシュ2期目の中間選挙で負けたのが彼がレームダック(政治的影響力を失う)になってしまった直接の理由でしたからね。

高嶋)と言うことは、フリンさんとかロシアの疑惑もあるし定まっていない、ふらふらしている、揺れているというのが現在のトランプ政権といことが言えるんでしょうか?

山本)そうですね。捜査問題も出て来ましたからね。いま丁度、政権1年ということで難しい時期に入って来たと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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