仏マクロン大統領が中国訪問~「一路一帯」支持の真意とは?

1月11日(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

一帯一路への支持から見るフランスの思惑と中国の動向、両者の関係
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

習近平 マクロン

北京の人民大会堂で握手する中国の習近平国家主席(右)とフランスのマクロン大統領=2018年1月9日(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

マクロン大統領と習近平主席が会談~フランスは中国の一帯一路を支持

フランスのマクロン大統領が中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行った。その席での中国の提唱する一帯一路への支持、中国は仏の核燃料再処理工場の建設を合意した。

高嶋)中国の動きが気になりますが、フランスのマクロン大統領と習近平さんが首脳会談を開きました。マクロン大統領が中国が提唱している一帯一路への支持を表明した。これ具体的に言うとどういうことなのでしょう?

山本)一帯一路というのは、習近平が描いた大天下構想というところだと思うのですが、そこの天下の中で何を個別にやるのは国によって違ってきます。

高嶋)中国がそれぞれの国相手にそれぞれにいろいろなことを。

アレバ パリ同時多発テロ ラ・デファンス

パリ同時多発テロ テロが計画されていたパリ近郊のビジネス街のラ・デファンス。普段と変わらず多くの市民が通勤した。(奥は原子力大手のアレバ)=2015年11月19日、フランス・パリ近郊のラ・デファンス 写真提供:産経新聞社

フランスの貿易赤字への対策と中国の原発事情

山本)フランスの目線で見ると、中国の内陸からユーラシア大陸を抜けてやってくる大鉄道網が整備されて、物流は従前に比べて遥かに良くなった。これを取り込まない手はないだろうと。それから足下のフランスに対する中国人のお金持ち、観光客もたくさん来ています。ワイナリーを中国が買った、別荘地を買ったなんて話はいくらでもありますが、まあそれは置いときまして、今度は貿易不均衡が目立って来ています。

高嶋)どちらがでしょうか?

山本)フランスが赤になっています。航空機などの大所の物を最近、米中貿易の関係でアメリカから中国に入れるようになってしまって、割りを食ったのがヨーロッパという意識はあります。今回のマクロン大統領の訪問で大きなものだと、原発の核燃料の再処理プラントの建設です。これはフランスの有名なアレヴァ社と中国の核工業集団という国有の大変大きい原子力企業ですね。

高嶋)原発については、福島の原発で世界中が潮を引くように遠のいたのですが、中国だけは姿勢が変わらなかったんですって?

山本)そうですね。勿論、原発の安全性をきちんと見なきゃいけないということはどこの国であろうと同じですが。

高嶋)どのくらい建設するつもりなのでしょう?

山本)具体的にどうでしたかね、30いくつを作って将来的にはもっと伸ばすような構想だったと思いますが、いずれにしても電力の需要を賄うのに電力比率でいうと原発を拡大して行こうという路線は変わっていません。クリーンエネルギーというのは彼らも言っていますが、いま足下で言うと天然ガスが足りなくなっていますから、先々そっちの方に行くのでしょう。フランスはだからそこに得意分野で目をつけて商談を纏めたのですが、今年の中国全体を俯瞰して見ると大所はこの一帯一路でどう自分中心に纏めるかっていうことに、習近平さんは関心があると思います。国内では大独裁をやっていますが、気を付けなくてはいけないのは、対外的に関係を上手く纏めようとして来るからそれで良いんだと思ってしまって、国内の人権弾圧だとかいうそういったものに外部が目を瞑り始めてしまったら一番救われないのは中国のまともな人々ですよね。そこは気を付けとかなきゃいけないなと私は思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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