トランプ大統領の暴露本が出版~バノン氏とトランプ大統領の政治生命をかけた闘いに!?

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1月5日(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

トランプ大統領の暴露本はジュニア氏、イヴァンカ氏らにも言及、トランプ氏は強い不快感
7:15~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・元外交官)

スティーブン バノン J-CPAC2017

トランプ米政権で首席戦略官兼大統領上級顧問を務めたスティーブン・バノン氏が、政治イベント「J-CPAC2017」で講演した=2017年12月16日午後、東京都渋谷区 写真提供:産経新聞社

トランプ大統領の暴露本で元最側近がジュニア氏、クシュナー氏らを非難

アメリカのトランプ大統領の最側近だったバノン氏が近く出版されるトランプ政権の暴露本でロシアとの接触に絡んで大統領の長男ジュニア氏らを反逆的などと非難したとアメリカのメディアが一斉に伝えた。これに対してトランプ大統領は異例の声明を出し、強い不快感を示している。

この暴露本は近く発売されるコラムニストのマイケル・ウルフ氏が執筆した『炎と怒り』という本です。一昨年の大統領選挙中からトランプ氏やトランプ陣営の幹部、それから政権の高官をおよそ200回に渡ってインタビューしたという内容です。報道によりますとバノン前首席戦略官兼上級顧問はこの暴露本の中で、大統領選挙中にトランプ氏の長男のジュニア氏や娘婿のクシュナー氏ら選挙対策本部の関係者3人がヒラリー候補を貶める情報を得ようということでロシア人弁護士らと面会したとされることについて、バノン氏は「反逆的でも非愛国的でもないと思ったかもしれないが、私は反逆的だと考える。すぐにFBIに通報すべきだった」このように非難しました。

これに対しトランプ大統領は異例の声明を出しまして、インチキ本だとした上でバノン氏と私は何の関係もない、解任されたとき彼は職だけじゃなく正気も失ったと述べて強い不快感を表明しています。この暴露本ではその他にもトランプ氏は大統領選出馬について世界で一番有名になることが目的だと友達に話し、勝利するつもりはなかったと指摘している他、娘のイヴァンカ大統領補佐官は政権に入った後、初の女性大統領を目指して将来出馬することについて夫婦で真剣に話し合ったとこういう内容もありますが、ホワイトハウスは「本は虚偽の主張に満ちている」と反論しています。

高嶋)なんか随分早いですね。普通こういうのって何年も経ってから「そうだったの!?」って話が出て来ますが。

バノンが批判するトランプ氏の娘のイヴァンカさんと娘婿のクシュナー氏

宮家)矛盾は最初からあったってことなのでしょうけどね。これはもうバノン氏対トランプ家、特にジャヴァンカとの闘いです。…ジャヴァンカという言葉があります。

高嶋)ジャヴァンカ?

宮家)ジャヴァンカというのは、ジャレッド・クシュナー、ジャレッドのジャとですね、イヴァンカのヴァンカ、くっ付けてあの夫妻をジャヴァンカと言うのですよ。

高嶋)そうなんですか。

宮家)バノンはそう言っています。今までも、ジャヴァンカが全ての間違った判断の根源だとか、イヴァンカは情報漏えいの女王だとか、言いたいことを言ってるわけです。それは何が本質かと言うと、トランプさんみたいな人はバノンさんのような保守派ですが一種の革命家にとって、こんな都合の良い人はいないわけです。自分の意見取り入れてくれて、しかも大統領になっちゃったわけですから。彼自身はトランプさんが好きなわけではなくて、自分の思い、自分の思想なり理想が実現されるのであれば何でもいい。一種の寄生虫なんですよ。だけど、大統領選挙で勝ったらね、普通まともな人だったらこれから統治しなきゃいかんわけですよ。統治しなきゃいけないけど、バノンみたいなおっさんがホワイトハウスの中にいて、ああでもないこうでもないって言われたらね、黙っていろと、静かにしろと。これからは統治しないといけないんだから。そこでジャヴァンカが協力してお父ちゃんにいろいろこうさせろああさせろと言う。それがまたバノンは嬉しくない。不愉快だと。

高嶋)誰一人、いま言っていた統治というような、落ち着いたことを考える人が一人もいない。

宮家)大統領が考えてないからね。

高嶋)大統領はアメリカファーストの前にファミリーファーストですからね。それを傷つけられるのは、一番彼のプライドを傷つけるというか否定される。

宮家)その意味ではファミリー対バノンの大戦争パート2が始まったということですね。

高嶋)どうなっていきますかこれ。

イヴァンカ ホワイトハウス

ホワイトハウスを歩くトランプ大統領の長女、イヴァンカさん(右)=2017年2月10日午後、米ワシントン 写真提供:産経新聞社

計り知れないトランプ政権へのダメージ、政治生命を懸けた泥沼の暴露合戦へ

宮家)これは彼らにとっては両方とも政治的な生命を懸けた戦いになると思います。ジュニアと選対の本部長とクシュナーの3人でトランプタワーで、26階で、ロシアの弁護士に会ったと。これはスパイですからね、大体は。トランプ大統領は「そんなことするわけないだろ、するべきじゃない」ということを言っていますが、26階にはトランプさんの事務室があるのです。下手するとロシアゲートの捜査にも影響が及ぶような露骨なことが書いてあるわけです。

高嶋)いろいろなスキャンダルもあるし、間違った情報もあったのでしょうけど、今まで出たもののなかでかなりのダメージを及ぼしそうなそういうニュースですか、このニュースは大統領に対して。

宮家)このまま戦争が第3段階、第4段階になって暴露大会になる。そしたらトランプ政権がバノンさんの政治生命を止めようとするか、もしくは逆に返り血を浴びるか。とにかくどうなるかわかりませんけれど、一つ間違えたら大変なことになる可能性があると思います。

この本『炎と怒り』の売り上げとアメリカへの影響は?

高嶋)著者はマイケル・ウルフという人です。

宮家)あまり評判が良い人ではないですね、この人。だから全体が眉唾だという気持ちもわからないでもないけれど、あそこまで言われてしまったら、ちょっとまずいんじゃないですかという内容です。私もまだ全部読んではないですが。

高嶋)前評判がこれだけビッグニュースになっちゃうと世界で相当売れるでしょうね。

宮家)売れるでしょうね。でもこのさわりが全てだと思いますよ。

高嶋)この最初の本が一番読み応えのあるところだと。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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