しゃベルシネマ

絶叫しながら楽しみたい、マサラ・ムービーの真骨頂『バーフバリ 王の凱旋』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第332回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、12月29日から公開の『バーフバリ 王の凱旋』を掘り起こします。


新作歌舞伎にもなったインドの神話的叙事詩を、壮大なスケールで描いたアクション・エンターテイメント


ハリウッドを上回るほどの映画制作大国インドにおいて国内興行収入歴代1位を記録、世界興収300億円を突破するなど、全世界で“バーフバリ旋風”を巻き起こしている規格外の映画が日本にも上陸します。

伝説の戦士バーフバリの壮大な物語を描いたアクション『バーフバリ 伝説誕生』の完結編となる『バーフバリ 王の凱旋』。インドの王国を舞台に、祖父から孫の三代にわたる愛と裏切りと復讐を描いた大叙事詩です。


はるか昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。カーラケーヤとの戦争に勝利して、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリは、自らが治める国を視察するため、忠臣のカッタッパを従えて身分を隠して旅に出る。途中、クンタラ王国の王女デーヴァセーナと恋に落ち、結婚。

しかし王位継承に破れたバラーラデーヴァがデーヴァセーナとバーフバリの仲を裂き、さらに彼を王位から引きずり下ろそうと邪悪な陰謀を企んでいた。

やがてバーフバリから王位を奪ったバラーラデーヴァは、彼だけでなく生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする…。


本作のベースとなっているのは、古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」。日本文学においては、日本書紀や風土記がこれに相当するようなものになるのでしょうか。

「インドの神話なんて馴染みがない」と思われるかもしれませんが、今年、「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」が歌舞伎座で新作歌舞伎として上演されるなど、実は日本でも注目されています。

ダンスあり歌ありロマンスあり、とインド映画ならではのお楽しみポイントもふんだんにありますが、本作のメインは主人公バーフバリの超絶アクション。華麗で強くてかっこ良く、前作を上回る、いや、もはや前作を知らずともその世界観にどっぷりハマれるほどの面白さ。

「こんな迫力ある映像、どうやって撮ったんだろう???」と驚愕しながらも、スクリーンの中の兵士たちと一緒に「バーフバリ」コールをしたくなるようなライブ感覚にあふれています。

これぞマサラ・ムービーの真骨頂と呼べるエンターテイメント作品です。


ちなみに本作の監督・脚本を務めたS.S.ラージャマウリ監督は、現代インド映画界をリードする巨匠。彼が手がけた作品群では『マッキー』が個人的にはお気に入りなのですが、これがなんと主人公がハエ、という斬新なラブ&アクションコメディなのです。

“ハエの恋愛”というミニマムな世界観からインド神話の一大叙事詩まで網羅するマサラ・ムービー。
う〜ん、インド映画はやっぱり奥が深い!


バーフバリ 王の凱旋
2017年12月29日から新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国順次ロードショー
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
出演:プラバース、アヌシュカ・シェッティ、ラーナー・ダッグバーティ、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、サティヤラージ、タマンナー ほか
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公式サイト http://baahubali-movie.com/

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