水鏡に銅鏡、和鏡、柄鏡…めくりめく日本の鏡の歴史

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水鏡に銅鏡、和鏡、柄鏡…めくりめく日本の鏡の歴史

鏡が誕生する前、古代の人達は雨が降った後に出来る『水たまり』や、顔を洗うために溜めた水などに、自分の姿を映していたそうです。これを『水鏡(みずかがみ)』と言います。

その後、金属を磨いて鏡として使っていたことが研究から分かっているそうです。現在も残っている金属製の鏡の中で、最も古いのは紀元前2,800年のエジプト王朝の鏡だそうです。当時の鏡は金属の中でも、『銅』をメインとしたものでした。

日本に中国から鏡が伝わったのは、紀元前の弥生時代の頃です。その後、古墳時代にかけて、鏡が数多く日本に入って来ました。当時の鏡は“姿や形を映すもの”というよりも、お金持ちの人々の宝物や、祭事の器として大切に使われていたそうです。

そうした鏡を参考にして、3世紀から4世紀にかけて日本製の鏡が作られるようになりました。当時の鏡は、に『銅』で出来ていたため『銅鏡(どうきょう)』と呼ばれていました。

平安時代になると、鏡は貴族の化粧道具だけでなく、神様や仏様の像を彫って、仏教の儀式にも使われたそうです。さらに鏡の反対側の部分に、草花や鳥や蝶など日本ならではの自然の風物の模様が入った鏡が作られるようになりました。これを『和鏡(わきょう)』といいます。

その後、室町時代になると、鏡を持つところに柄が付いた鏡『柄鏡(えかがみ)』が登場します。ガラス製の鏡が日本に伝えられるのは、まだ先のことです。

(2017/11/27放送分より)

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