自民党・菅原議員が27年間駅前に立ち続けて聞こえた“国民の声”とは?

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11/22(水)FM93AM1242ニッポン放送『鈴木哲夫のあさラジ!』今日の聴きどころ!①

票だけを見ると与野党の差はわずか
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター菅原一秀(自民党衆議院議員・予算委員会筆頭理事)

菅原一秀

衆院予算委員会で、質問する自民党の菅原一秀氏=2016年10月12日午前、国会・衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社

27年間駅前演説を続ける菅原議員から見た今回の衆議院選

本日で衆議院選挙から1ヶ月が経過した。この選挙は与党の圧勝とされているが、比例区での投票数だけで見れば与野党に差は無く、駅前での演説を続ける自民党の菅原一秀衆議院議員は「勝ったと思っているだけでは駄目だ」と語る。

鈴木)今日菅原さんに来ていただいたのは、菅原さんと言えば駅に立ち続けたという方で、とにかく演説をしながら世論を誰よりも感じている自民党の議員だと僕はずっと思っています。
今日は丁度選挙から1ヶ月なのですよ。自民党は圧勝しましたけど、菅原さん、本当に圧勝の空気なのか、まさに世論をどう感じているのかを今日お聞きしたいと思います。

菅原)1ヶ月経ちまして、国会で今論戦が始まりました。確かに与党、自民・公明で313の議席をいただきました。一方で野党の方は合わせて152、その票の内訳を見ますと、比例だけで見ると自民・公明が全国で2,500万、野党を全て足すとほぼ同じで、少し多いくらいなのですね。
やはり小選挙区故に議席がこういった流れになって、ある意味では小選挙区制度、比例代表並立制の綾でもあるのですが、実際の1票ずつの重みというのはある意味では与野党イーブンということを考えると、まさに安倍総理のおっしゃるように“謙虚”に、そしてまたその謙虚さを言葉だけではなくしっかり言動に表すということを今、国民は見ているのではないかなと思っています。

安倍晋三

政治 特別国会招集 衆議・首相指名選挙に当選し、98代内閣総理大臣に決まり笑顔の安倍晋三=2017年11月1日、東京・国会 写真提供:産経新聞社

駅前演説で見えてくる国民の生の声

鈴木)駅に立っていて通行人から「がんばれ」もあるけどいろいろと言われることがあるでしょう。

菅原)平成2年から27年間ほとんど毎朝立ち続けて、27年の中で良い時もあれば自民党が野党のときもありますから「がんばれ」の激励もあれば本当に様々な声を投げられたり折られたり、本当にいろんなことがあった27年間でしたけど、やはり駅に立っているとその駅の世情というか、国民の感覚、駅に行く人は自民党の支援者もいれば無党派もいるし、野党支持の方もいるし、そういう意味ではいろんな風を一気に感じられる。それが国民の生の声だということに依拠して、私は極力国会の質問とか発言をしてきたという経緯があります。

鈴木)そうして立っていると今はやはり票の出方とか議席数を獲ったのに比べてそういった厳しい声を感じるということですか?

菅原)当初選挙期間が始まって2日目に「与党大勝」という報道が出ました。それから揺り戻しが来るかなと思って逆に我々はしっかりと引き締めたのですが、結果的に3分の2という結果をいただいたのですが、逆に終わった後「良かった」という声もあれば「ちょっと与党を勝たせ過ぎたかな」というのもありました。
そういう意味では森友・加計学園問題等も選挙中も言われましたし、そして憲法についても今議論が進もうとしていますけど、ところどころで国民の皆様のいろんな声がありますから、それによく耳を傾けないと我々はやはり「勝ったから良いんだ」「3分の2あるから良いんだ」ということではなくひとつひとつ丁寧にやっていくということが必要だと、駅に立つごとにそう感じますね。

鈴木)菅原さんもそうですけど、やはり選挙に強い自民党の議員の方が皆さんそう言われますよね。「安心していたら駄目だぞ」と引き締めていらっしゃいますよね。

菅原)先ほども申し上げたように比例でも野党と同じような票が出ている、それから例えば選挙区においてはいただいた票と、あるいは反対が2人でも3人でも合わせた票が終わった後によく見てみると、例えばダブルスコアで勝っても相手2人の票を足すとほとんど同じであったり。ということは自分にいただいた票の反対側にもそういう声があるのだということを常に緊張感を持って政治に当たって行かないと、「勝ったから全て」という状況では無いということをつくづく感じます。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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