小池劇場急降下~「排除発言」以外の原因は?

11月15日(水)放送のニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』コメンテーター鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)が出演し、「小池都知事が希望の党の代表辞任」に関して解説を行った。

 
小池都知事が希望の党の代表辞任~負のスパイラルが止まらない

希望の党の小池代表が、昨日代表を辞任したことを巡り、政府与党内から無責任だなどと非難の声が相次ぎました。また、東京都知事としての小池代表と連携してきた都議会公明党の幹事長は希望の党との協力関係を見直す意向を示しました。

希望の党の小池百合子代表は昨日夕方の両院議員総会で、代表辞任の意向を表明し、後任に玉木雄一郎共同代表を推し、自身の辞任とともに了承されました。古川元久衆議院議員の幹事長起用などの役員人事も承認されました。両院議員総会終了後、記者団に答えた小池知事です。

小池)創業者の責任として代表でスタートいたしましたけれども、私はこれからむしろ皆様方にお任せして、方向性はもう決まっているわけですから、私は代表の座を降りさせていただいて、しかるべき形で皆様方をサポートできるようにしていきたいと思っております。

この時期の代表辞任については新しい執行部の枠組みができたのが大きいと話していますが、安全保障政策などで見解の異なる党内の大串博志衆議院議員は、今回の代表交代の経緯を「非常に透明性に欠く」と批判し、ある中堅議員も「遠心力が止まらない」と指摘しています。
一方都議会では都民ファーストの会と連携してきた公明党の東村幹事長が昨日、「希望の党の代表を辞めた辞めないは関係なく、都政を踏み台にして国政に打って出た。今後一線を画して是々非々でやる」と述べて協力関係を見直す意向を示しました。都議会の定数は127で、都民ファーストの会の53人では過半数に達しておりません。公明党が連携を解消すると、予算案などが通りにくくなる可能性もあります。その都民ファーストの会は先日の葛飾区議会議員選挙でも、公認候補5人の内4人が落選しました。ある関係者は「都民ファーストの会の失速が小池知事にとっては衝撃で、代表辞任の気持ちが強くなったのでは無いか」と話しています。

高嶋)これだけ急転直下、評価が変わる人も珍しいですね。

鈴木)負のスパイラルと言うのですかね。やることなすこと調子がいい時にはプラスになりますが、悪くなってくると何をやっても裏目。辞めるということも一時、総選挙の後に出てたんですよ。責任とってやめるべきじゃないかと。そういう声からすると辞めたっていうのは責任とったなって話になるんだけど、昨日の段階で辞めると、「じゃあなんでここまで辞めなかったんだ」という批判に変わるわけで。何をやっても裏目。政治ではよくあることです。ちょっとタイミング間違えるとすべて駄目。

 

小池劇場急降下の原因~排除発言以外あるものとは?

 

高嶋)聞きたいのですが、民進党の議員さんたちを全員はさらさら受け入れる気はない、選別しますとあるフリージャーナリストに言わされたみたいな感じで、あれからガラッと舞台背景が変わって上にいたのが落っこちて、ただの人になっちゃったと言われてますけど、本当にあれだけなのですか。全部ニュースはあのときに言った「選別します」「さらさらありません」、これで国民の空気が変わったと、それだけなんですかね本当に。

鈴木)きっかけはそこだと思いますよ、ただベーシックなところで、本当に小池さんが安定してたかという、そこの問題。例えば公明党との関係。一時は協力してましたが、いつか自民党に戻る可能性もあると私はずっと言ってましたけど、そういう下地があったり。都庁の中は都庁の中で、都庁の職員、私は「都庁官僚」と言いますが、霞ヶ関の官僚並にすごくレベルが高いんですね。この人たちもやはり知事のやり方やいろいろな政策に対して不満を持ってたりして、ある種、抵抗勢力的なところもあった。そういう下地がある中で小池さんがちょっと発言を間違ったことによってそれが崩れ、そういうものがいま全部きてる。都庁の仕事でいうと、例の豊洲の移転問題が先週あたりから急にまたごちゃごちゃし始めて、背景にはどうも自民党に非常に近い自治体の組長の反対があったりですね、そういう動きがあったりするわけですよ。そして葛飾の区議選では5人都民ファーストを公認しましたけど1人しか通らない。そういうものが全部のしかかってきて、だから手を広げ過ぎたという感じになっているのだと思いますね。

高嶋)小池さん自身も白けちゃったみたいなところありますよね。葛飾区議会議員の応援に一回も行かなかった。

鈴木)一回も行ってない。これもね、裏目に出るってそういうことなんだけど、小池さんは多分、いま自分は人気ないから行かない方が良いと判断したんでしょうね。これは良かれと思ったんだろうけど、候補にしてみると入って欲しかったってわけですよ。総選挙と地方選挙は違うんだから。むしろ東京の地方選挙なんだから応援に来て欲しかったのになんで来なかったんだと。

高嶋)いま、弱り目に祟り目でちょっと風がおかしくなったけど二枚腰ですよと、こんなことで崩れないよと、何かこう野心というか。

鈴木)その辺はあると思います。ただ、今やることはすべて裏目に出る。これが余りにも裏目に出過ぎると、かなり傷を負うことになりますから、次挽回するにしても力が蓄えられてないかもしれない。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
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