安倍首相に対する習近平国家主席の表情が柔らかいのはなぜ?

11/14(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

日中関係は本当に改善されるのか?
7:02~ ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)

安倍 習近平

2017年11月11日、ベトナムのダナンで、安倍晋三首相と習近平国家主席とが会談 写真提供:時事通信

安倍首相がマニラで習近平、李克強と異例の連続会談

2014年の日中首脳会談では習近平さんの表情は固いものでした。しかし先日の首脳会談では柔和なものに変わっています。この変化は何を意味するのでしょうか。コメンテーターはジャーナリストで拓殖大学教授の富坂聰さんです。

高嶋)ASEAN(東南アジア諸国連合)の会議がマニラで始まりました。安倍さんと習近平さんが会談し、握手をしている映像が全世界に流れました。以前、安倍さんがにこやかに握手をしたら、目を合わせずそっぽを向いたということがありましたが、あれは何の会議でしたか?

富坂)2014年の初めてのAPEC(アジア太平洋経済協力)です。第2次安倍内閣の最初の首脳会談でした。

高嶋)新聞には微笑みと書いていますけど、確かに柔和な表情で敵対していないという感じがありました。今の日中の関係を表現していると思います。

富坂)外交上は表情が決まっていますので、笑ってはいけない場面もあります。『厳粛表情』と呼ばれていますね。

高嶋)ちょっと待ってください。中国当局の誰が決めるのですか?

富坂)外交部が決めます。

高嶋)2014年のAPECの握手のときは厳粛表情と。今回の場合は?

富坂)厳粛表情や指示もないと思います。事前ブリーフィングで、表情や国旗をどうするかとか細かいところまで全部決めますので。

高嶋)細かいことをみんな決めて、それにそって習近平さんが動くと。

富坂)中国にとって元首を出すということはイレギュラーがあってはいけません。非常に舗装された道路を歩いて行く雰囲気です。

高嶋)トランプさんが訪問したとき紫禁城や案内していましたが、そこにも決まり事があったのでしょうね。

富坂)そうですね。ただアメリカは外交ランクが一番上ですから。変な縛りはないと思います。ただイレギュラーはダメなのでお互いに決まり事しか言いませんが。

紫禁城

太和殿(紫禁城 – Wikipediaより)

日本は中国の目に入っていない

高嶋)安倍さんはベトナムで習近平さんと45分も会談し、マニラで李克強さんと1時間も会談しました。中国側は日本に対して意識を持って認めてきたということですか?

富坂)対日関係を改善するというのは昨年くらいからずっと決めていることです。私もずっと言ってきたし、何か月前の文芸春秋にも書きました。なぜかというと、これから中国は経済の安定に入らないといけないので、一帯一路とか対外関係が安定して経済発展にということは決まり事です。ずっと狙い通りにやってきています。

高嶋)書いた予定表通りにきっちり進めてきていると。日本に対してもそういうような扱いをするということですね。

富坂)バチバチすることを避けています。ただ日本に対する興味もなくなっている面もありますけどね。国民感情が緩んでいるのがすごく大きいです。今、中国の興味は西や南の海のほうにあります。東を見るなら日本ではなくて飛び越えてアメリカに行ってしまします。日本は視界に入らなくなっていますが、そんなに悪い意味に捉えなくてもいいと思いますよ。あんまり見られても面倒くさいですから(笑)。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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