靴下の意外な起源 歴史の先にはあの靴会社が!

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靴下の意外な起源 歴史の先にはあの靴会社が!

英語では“短い靴下”のことを『ソックス(socks)』、“長い靴下”のことを『ホーズ(hose)』と呼びます。靴下の歴史は編み物の歴史と、ほぼ同じ頃に始まったとされています。紀元前2世紀から3世紀の頃、アラビアの遊牧民族が靴下を作っていた・・という記録があるそうです。

現在残っている最も古い靴下は、4世紀から5世紀の頃、エジプトで作られた、厚手の毛糸で編んだ『ソックス』です。

現在のように、機械で靴下を作るようになったのは、16世紀の終わり頃、イギリスのウィリアム・リーさんが手動の機械式の編み機を発明したのが始まりです。それまでは編み棒を使って手で編んで作っていたので、この編み機の誕生はとても画期的でした。

日本では5世紀頃、『襪(しとうず)』と呼ばれる、絹などを縫い合わせて作った布製の履物が、中国から伝わりました。この『襪』が『足袋』の原型とも言えるそうです。

その後、16世紀から17世紀の江戸時代の頃、水戸光圀公のモノとされる靴下が発見されていますが、庶民にはまだ縁遠いモノでした。日本での本格的な靴下の歴史は、1870年(明治3年)、元武士で実業家の西村勝三(にしむら・かつぞう)さんが初めて、靴下の編み機をイギリスから仕入れて作り始めたのが、キッカケです。

この西村勝三さんは、日本で初めての西洋タイプの靴の工場を作られたことでも知られています。その時の工場の会社が時を経て、最終的に現在の『リーガル・コーポレーション』になりました。靴のブランドで有名な、あの『リーガル』です。

(2017/11/6放送分より)

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