【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第304回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、11月10日から公開となる『MASTER/マスター』を掘り起こします。

3人の“マスター”が激突する！スリルと興奮の追跡劇

その綿密な計画性と天性の口の上手さで、韓国最大規模のネットワークビジネスで市民から多額の資金を巻き上げる、投資会社のチン・ヒョンピル会長。やがて会社が倒産すると、彼は金を持って海外へ逃亡してしまった。

チンの悪行を追う知能犯罪捜査班のキム・ジェミョン刑事は、チンの側近だった天才ハッカー、パク・ジャングンに司法取引を持ちかけ、チンの足取りを辿っていく。

しかし突然、チンの遺体が外国で発見されたとの報道が。容疑者死亡で捜査は終了かと思われたが…。

『マグニフィセント・セブン』『G.I.ジョー』など、いまや国際派俳優として活躍する韓国の映画スター、イ・ビョンホン。

これまでのイメージを一新、極悪非道なカリスマ詐欺師を演じるのが『MASTER/マスター』。韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件と言われている「チョ・ヒパル詐欺事件」を題材にしたクライム・アクションです。

この世で信頼できるのは自分自身と金だけ…という悪のピラミッドの頂点に立つ“詐欺のマスター”チン・ヒョンピルを演じるのは、イ・ビョンホン。冷静沈着な頭脳派“捜査のマスター”キム・ジェミョンには、カン・ドンウォン。詐欺師と刑事を翻弄する“ハッキングのマスター”バク・ジャングンに、キム・ウビン。

骨太でスタイリッシュ男たちが追って追われて、騙し騙されて。3人の“マスター”が繰り広げる駆け引きに、心拍数が上がること間違いなし。

さらにはバイプレイヤーとして欠かせないオ・ダルス、オム・ジウォンらがそれぞれの個性を発揮しています。

生身の肉体バトル、ガンアクション、カーチェイスと壮絶なアクションで魅了すると同時に、敵の行動や心理を探り合うスリリングな頭脳戦が絡み合う本作。

これまで韓国ノワール作品を見慣れた人も新鮮さを覚える、高密度なエンターテインメント作品です。

MASTER/マスター
2017年11月10日からTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本：チョ・ウィソク
出演：イ・ビョンホン、カン・ドンウォン・キム・ウビン、オム・ジウォン、オ・ダルス、チン・ギョン　ほか
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公式サイト　http://master-movie.jp/