ビックリ!グッドデザイン賞の仕組み

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グッドデザイン

グッドデザイン賞(Good Design Awardサイトより)

毎年ニュースで聞こえてくる「グッドデザイン賞」。どんなものが受賞したのか気になってついつい眺めてしまいますよね。けれど、どういう仕組みで選ばれているのかご存知ですか?今回は意外と知らないグッドデザイン賞についてご紹介します。


ビックリ!グッドデザイン賞の仕組み

前身のグッドデザイン商品選定制度は1957年、通商産業省(現・経済産業省)によって創設されました。社会全体の発展を目的としているので新しさや高度さ、価値観の創造や社会貢献などで評価を得る必要があります。

賞は投票によって選ばれます。最も投票数が多いものにグッドデザイン大賞が送られます。元々は審査員のみによる投票でしたが、2011年度より一般の投票も受け付けています。

まず、エントリーするのにお金がかかります。1次審査に1万円、それを通過すれば5万5千円の審査料、受賞となれば展覧会への出展で11万5千円、年鑑への掲載料が3万円。グッドデザイン賞を受賞したらGマークを表示できますが、これも最低20万円を支払わなければPOPやパンフレットに使用することはできません。受賞後10年目以降は無料になります。

受賞率は約30%。大賞は2007年度より『内閣総理大臣賞』と位置付けられ、政府の承認がなければ認められなくなりました。なので2013年は該当なしになってしまいました。

どうでしたでしょう。イメージと違いましたか?認知度も高い大きな賞、しかも政府のお墨付き。選ばれることは大変名誉なことですよね。今年は千葉県でも受賞したものがあります!あの、鉄道です。

小湊鐵道

鉄道 [小湊鐵道] | 受賞対象一覧 | Good Design Awardサイトより

なんと2017年度の「グッドデザイン賞」に里山トロッコ列車でおなじみの小湊鉄道が選ばれました。

デザインとは無縁の鉄道会社が何故??とお思いの方もいらっしゃると思いますが、「里山と融和を図る精神や地域を挙げた里おこし活動にデザイン思想がある」というのが受賞の理由だそうです。

小湊鉄道では、行きすぎた開発を元に戻すため、養老渓谷駅前のアスファルトを剥がし、樹木を植え、駅前を森に戻す『逆開発』事業のほか、およそ10年前から地域住民と沿線の景観整備を手がけるなど、暮らしの中にある鉄道の風景の質を高めていこうとする活動を地域全体で行っています。

さて、これからの紅葉シーズン、千葉県市原市の小湊鉄道にのんびりと揺られてのどかな日本の原風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

窓の無いオープン車輌で田園風景の中を走る、里山トロッコ列車もおススメですよ。
運行時間等、詳しくは、小湊鉄道のホームページをご確認下さい。

【ハロー千葉】

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