民進党も自民党も、今の政治は同じことの繰り返し!?

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10/31(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

どの政党も自己批判をする議員が育たない~制度の限界か?
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

前原

【政治 民進党議員両院総会】両院議員総会後の報道陣の取材に応じる、民進党の前原誠司代表=2017年10月30日午後、東京・永田町の民進党本部 写真提供:産経新聞社

民進党の前原代表が辞任を表明~代表就任から2ヶ月の引責辞任

民進党の前原代表は昨日の両院議員総会で、合流を決めていた希望の党が衆議院選挙で不振だった責任を取って辞任すると表明し、了承されました。民進党は今日午後、両院議員総会を開いて公認を選び、明日招集される特別国会に向けた体制の構築を急ぎたい考えです。

前原代表、ようやく昨日辞任が決まりました。希望の党との合流大失敗、就任およそ2ヶ月での引責辞任です。
昨日は両院議員総会に先立って全国幹事会が開かれまして、その席では「会議の開催が遅すぎる」とか「早く辞めてくれないと次のプロセスに移れない」と前原代表への罵声が飛び交いました。

依然として存続する民進党として今後の選挙を戦っていくのか、あるいは民進党は立憲民主党などと合流するのか、党の方向性はまだ定まっていません。

昨日両院議員総会で代表辞任が了承された後、記者団に答えた前原代表です。

前原代表)今でもあの選択しか無かったと思いますが、政治は結果が全てでありますので、上手くいかなかったときは退く、当たり前のことだと思っています。然るべきときに民進党には離党届を出させていただき、そして希望の党へ合流をしたい。

民進党は今日の正午から新しい代表の立候補届け出を受け付けまして、その後の両院総会で公認を選びます。民進党の党籍を残して再登板案が浮上しておりました岡田克也元代表は代表選に出馬しないと昨日明言しました。党内では小川敏夫参議院議員会長や大塚耕平広報局長、それから蓮舫前代表の立候補も取り沙汰されているという状況です。

一方立憲民主党の枝野代表は今月下旬にある民進党のベテラン参議院議員に「民進党という船は残しておいてください」と声を掛けたということで、将来の民進党吸収を考えているのではないかとも言われているのですね。

蓮舫

【政治 民進党議員両院総会】蓮舫氏=2017年10月30日午後、東京・永田町の民進党本部 写真提供:産経新聞社

今の政治は同じことを繰り返す“リバイバル劇”になっている

高嶋)まあぐちゃぐちゃになっちゃって。小池さんと前原さんが裏で話して、どこまできっちりと話していたのか分かりませんけども、もうこんな四分五裂みたいな状況になってしまって。それで小池さんはひょいと「私は都政がありますから」って居なくなってしまいましたし。それで周りはどんどん落選して。どう思われますかこれは?

富坂)こういう風になってきたときに、じゃあ次に出て来る人は誰なのかなと思ったら浮かばないですよね。そうすると何年か後にまた同じ人が出て来て、同じ劇をやるというリバイバル劇みたいなことになりかねないです。

高嶋)民主党・民進党はそれの繰り返しでずっとやって来たのですよね。

富坂)実は、自民党も少しそういうところがあると私は思うのですよね。
小選挙区になってから党の縛りがすごく強いので、こういうときに「何かこれは問題があるんじゃないか?」と自己批判をするような人が出てこない。昔の自民党はいろんな人が自分の意見を持っていてたくさんいろんなことを言うわけですね。だけどもう党が強いから、そうなると選挙のときに嫌がらせをされるので押さえつけられてしまうのです。
若い内にどういう考え方を持っている人なのかとか、こういうときに声を挙げられる人なのかというのが全く国民には見えない。だからリバイバル劇になっていくわけですが、この体質というのはこの人たちだけの問題ではなくて、制度的にも限界が来ているような気が私はしているのですよね。
近いところで言うとYKK(政治同盟)とか、若い頃から声を挙げて来たわけですよね。そういう人が見当たらない、そういうのが育ってこないというのが問題ですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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