勢いの止まらない中国の無人機技術革新!

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10/31(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

ドローンの進化と無人機の軍事利用
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

Spark DJI

Spark - Seize the Moment(DJIサイトより)

中国はドローンのシェアを7~8割持っている

近年爆発的に一般化した小型無人航空機“ドローン”ですが、中国がその7~8割のシェアを持っているとされています。中国が進める無人機の開発、軍事利用などの技術革新について富坂聰さんが解説します。

高嶋)富坂さん、中国ってドローンが世界一なのですってね。

富坂)そうですね。7~8割のシェアを持っていると思いますけど、どんどん技術革新も進んでいて、ドローンといえば中国という感じになってしまいましたね。

高嶋)ビジネスでは相当発展してきているのですか?

富坂)最近では、手のひらサイズのドローンというのが話題になっています。スマートフォンの半分くらいの大きさでカメラを搭載している。これはスマートフォンで操作をすることができます。技術的にはもっと小さくできるのですが、一般の人が手に取りやすいようなサイズになっています。

高嶋)そういうのって際どいですよね。

富坂)そうですね、窓の外にホバリングさせることもできますからね。もちろんエネルギーを消費するので充電しなければいけないので、ずっと飛んでいるわけにはいかないですけど、かなりいろいろな使い方がありますね。

高嶋)不気味ですねそれは……。

無人機の軍事利用~大型無人輸送機や無補給の開発も

富坂)ドローンは隙間がとても空いている産業なので、それがどんどん埋まっていくとたくさん技術が出て来る感じですね。今向かっているのは無人化ということで、これも中国がとても進めていることですが、大型無人輸送機というのも出て来ています。

高嶋)ドローンではなく飛行機ですか。

富坂)これ最初は民間のものが開発されたのですが、もちろん軍も独自に進めているものがあります。

高嶋)無人のものはどんなのがありますか?

富坂)無人偵察攻撃機があります。もちろんこれはアメリカが圧倒的に進んでいるのですが、この前韓国軍が導入したMQ-1C“グレイイーグル”とかもアメリカが開発している無人機のイメージなのですけど、中国の場合は太陽光などを利用してずっと飛び続けられるというようなものを開発しています。つまり今はどちらかと言うと給油などの燃料補給をしない、エネルギー補給の為に1回着陸させなければいけないというのをどれだけ無くすかという競争になっていますので、独自でエネルギーを得つつずっと飛び続ける、そしていざとなったら攻撃できるという偵察機というのが開発競争になっています。中国はCH-4“彩虹”というというのを最近発表して話題になりましたね。
もちろんアメリカなんかは核動力を利用して、原子力潜水艦はずっと動き続けますよね、あれの空版と思っていただければ良いのですが、それが空を飛ぶかもしれない時代ですからね。

勢いの止まらない中国の無人機技術革新!

加速していく中国の技術革新 日本が持つ中国産業のイメージは2年遅い

高嶋)この頃富坂さんの話を伺っていて本当に深く感じるのは、前は遅々として進まなかった技術発展が中国はものすごく早くないですか?

富坂)そうですね。実はこの2年くらいの間に兆候は出ていたのですけど、やはり日本で中国のイメージが変わるのが少し遅いのですよね。私はけっこう中国を行ったり来たりしていると、日本で定着するニュースというのが大体2年遅れくらいなのですよ。そういう意味で言うとイメージは変えていった方が良いですね。

高嶋)大型無人貨物機なんていうのもあるのですね。

富坂)要するにラジコン飛行機のどでかいやつですよね(笑)。

高嶋)パイロット要らずで、指揮コントロールセンターから1クリックで離陸や着陸などを全て操作するという。

富坂)これは海もほぼ無人になって来ていますので、軍事の世界では南シナ海でアメリカが配備しているのは無人の艦船もあります。
だからどんどん無人になっていくということで、これは商業ですけど、軍も含めてどれだけ無人化していくか。ドローンの方から開発するのか、既存の飛行機にAIを搭載して無人にしていくのか、いろんな流れがあるのですけど到達するのは皆一緒です。

高嶋)では水面下では相当競争をしているのですね。

富坂)そうですね。そりゃすごいですよ。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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