立憲民主党、希望の党、そして民進党はこれからどうなる?

10/25(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

民進党は当面存続 立憲民主党は野党連携と「距離を置く」
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

枝野幸男

衆院選後初の議員総会で挨拶する立憲民主党の枝野幸男代表=2017年10月24日午後、東京・永田町の参院議員会館 写真提供:産経新聞社

参議院選挙後の野党各党の動き

民進党は昨日国会内で参議院議員総会を開き、衆議院選挙の結果を受けた今後の国会対応などを協議しましたが、当面党を存続させる方針を確認しました。一方立憲民主党は昨日両院議員総会を開き、この中で枝野代表は野党間の連携について「権力ゲームとは距離を置く」と強調しました。

昨日、民進党は参議院議員総会を開き、選挙前に前原代表が「全員が希望の党に行けるよう小池代表と話し合う」として一任を取り付けたことについて「前原代表のやったことは反党行為だ。除名に値する」などの意見が出ました。その上で国会対応などでは今後も参議院一丸となって当たる方針を申し合わせました。

これによって民進党の参議院議員は希望の党には合流せず民進党に留まるということになりましたので、民進党は当面は存続する見通しです。

昨日参議院議員総会が終わった後記者団に答えた桜井充参議院議員です。

桜井議員)衆議院と参議院と民進党籍のある議員の方々がまず集まることが第一です。そして私が失敗したと思っていることは、代表一任でお願いしてああいう形になったと、あれは絶対的に失敗だったと思っていますので。

森田解説委員)この参議院議員総会の後、小川敏夫参議院議員会長が前原代表と党本部で会談し、前原さんが出席しての両院議員総会を早い時期に開催するよう求め、前原代表も「できるだけ早く開きたいと」応じたということです。
この両院議員総会には野田前総理大臣や岡田元代表ら、衆議院選挙に無所属で出馬し当選した議員の出席も想定しているということです。
また希望の党は今日午前小池百合子代表が帰国するのを受けまして、今日午後両院議員懇談会を開きます。この場で執行部人事や総理指名選挙の対応を協議することになっています。
一方立憲民主党は昨日両院議員総会を開きまして、辻元清美政調会長に国会対策委員長を兼務させる人事を了承しました。長妻代表代行、福山幹事長ら他の党役員人事も確認しました。
枝野代表は昨日の総会の中で、野党同士の今後の連携の在り方について次のように述べています。

枝野代表)考え方が我々とほぼ共通をしている議員の方が我々の外側にいるのも分かっていますけれども、やはり永田町の内側の数合わせ、権力ゲームに我々もコミットしているという風に誤解をされれば今回いただいた期待はあっという間にどこかに行ってしまう。

森田解説委員)立憲民主党は当面は体制の整備を優先し静観していこうと、ある立憲民主党の幹部は「民進党のゴタゴタに巻き込まれたくない」とこのように本音を打ち明けておりました。

前原

【民進党 前原誠司代表】民進党本部から出て、記者に囲まれる民進党の前原誠司代表=2017年10月24日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

「前原代表が全ての責任」は結果責任 民進党員は反省すべき

高嶋)とにかくどんでん返しというか当て外れというかいろんなことがありまして。民進党の議員さんにしてみれば選挙前は「民進党の看板じゃ勝てる訳無いだろ」という思いがあった、そこに渡りに船の希望の党というのがあって、小池旋風の去年の都知事選挙はすごかった。「おんぶにだっこで抱き着いちゃえ」と。それで大荒れになるだろうと思われた前原さんの説明会みたいなものがたかだか1時間弱くらいで終わってしまった。そうしたら全くの当て外れで、希望の党がガタガタになってしまった。

鈴木)まあ小池さんの発言ということでしょうけどね。

高嶋)今更あやのついた希望の党に、参議院議員も勝っていれば「我々も希望の党と合流しましょう!」となるところが全く絵柄が変わった。もめるに決まっていますよね。

鈴木)もめるというより僕が少し気になっているのは、昨日の民進党の参議院議員たちの思いもすごく分かるのだけれど、ただ「前原さんが反党行為だった」とかいうのは結果責任だと思うのですよね。
だから前原さんの責任ではなくて自分たち自身がここを1回反省しようと。「自分たちがぶれたよね。でももう1回やり直そうじゃないか」という気持ちが大事だと僕は思うのだけど、どうも「全部前原さんが悪い」という風な、まあそこだけを切り取っているのかもしれないけども、それはまたかえって「結局自分たちでゴタゴタしているだけじゃない?」という印象を有権者に残ってしまう気が僕はするのですけどね。

枝野 立憲民主党

【衆院選2017 投開票】当選確実の候補者の名前に花を付ける、立憲民主党の枝野幸男代表=2017年10月23日未明、東京都港区 写真提供:産経新聞社

野党第一党に返り咲いた立憲民主党 今後は“しっかり旗を立てる”ことが大切

高嶋)枝野さんの立憲民主党は「直ちに野党の連合とそういう動きはしない」と言っていますが、枝野さんの心中というのは今はどんな感じですか?

鈴木)まさにこのニッポン放送の当日の選挙特番で私は夜に出させていただいたのですけど、枝野さんと直接話ができたのですよね。そのときに「さあ枝野さん、これから野党再編ですね。どうですか? あなたはリアリストだからまとまるならガッとまとめてリアリズムでやるんじゃないですか?」みたいなことを聞くいたら「本音を言うと、自分は反省しているんだ」とおっしゃったのですよ。「ええ、何でですか?」と言ったら、自分も一旦は皆がまとまる方にリアリズムを持っていったけども、結局こういう形になって自分は苦渋の思いで1人で旗を立てて立憲民主党を作った。
ところが選挙期間中に全国を回ったらその時自分に対して「よくぞ旗を立てた」と言う声がものすごかったのですって。だから単純に数合わせではなくやはり旗を立てながらの再編、時間を掛けるなりしっかり議論するなりという風にやっていこうと思って本当に反省したと、心情を吐露したのですよ。

高嶋)当初小池さんの思惑がバシッとはまったようで「リセットして私が代表をやるんだ」と、そのときにワッと世論も沸いたし議員さんも胸が高鳴ったわけでしょう。あれが25日ですよね。心地良い湯船に入るつもりが、入ったら水風呂だったということになってしまったのだけど(笑)。
こんなに表と裏がひっくり返ってしまうというようなケースって今までありました?

鈴木)小泉郵政選挙がありましたよね。参議院で否決されたのに衆議院を解散なんておかしい、まさか小泉さんはこんな解散をやらないよねと思っていたときにズバンとやった、これはやはり一晩にして流れを変えた選挙だったと思います。
だけど今回は1回だけではないのですよ。安倍さんが突然解散した。そこへいきなり小池さんの希望の党が来た。そうしたらまた小池さん自身の発言で駄目になってしまった。「おおっと?」という瞬間が3回もあったのはこれが初めてだと思います。

高嶋)それで今日のテーマの野党の再々編成というのはどうですか? 枝野さんはその気は無いようですけど。

鈴木)その気が無いというよりはじっくりやっていくということですね。ただの数合わせで、とにかく今待っている人が皆一緒になって「はい」ってなるのではなく、やはりそこに旗を立てて理念や政策などをしっかりと見ながらです。だから最初はひとつの党にならなくても例えば統一会派というかたちで違う党と協力しながらだとか。ただこれは政党交付金なんかの関係があって年内までに政党の形はある程度まとまらないといけないというところもあるのでそんなに時間は掛けないでしょうけど。
ただ簡単に「はい選挙終わった。もう1回皆で故郷に戻りましょう」ということでは無いということですね。

高嶋)だけど人情とか人の感情というものは選挙にもろに出て来るでしょう。さっき言った小泉さんなんかは絶対にやらないだろうと言われていた。「私は国民に聞いてみたい」と衆議院を解散してしまって、ドン・キホーテのような変人の小泉さんがわーっとワンフレーズ叫んだらだーっと人気になった。
今度はひとつそういうのを色濃く見たなと僕が思ったのは、民進党の大ベテランたち。船橋の野田佳彦さんなんかは辻立ちを相変わらずやって、いわゆる「三権の長を経験したような人はもう辞めて欲しい」みたいなことを言われたときに、彼の「股をくぐる気は無い」とか、ああいうのってすごく人に響く言葉なのですよね。

鈴木)だから無所属の人たちって今回存在感を見せましたよね。

高嶋)皆良いところに入って行ったじゃないですか。あの菅さんの笑い方。「あんたは実力で入って来たわけじゃ無いだろう」と。他の無所属は空気を巻き起こしてくれたからついでに小選挙区で勝てたのだと私は勝手に心の中で叫んでいましたけど(笑)。

鈴木)だけど何を言われても諦めないという、これはある意味執念は執念だと思います。でも今回はやはりこんなに分からなくなった選挙は最後に何が決め手だったかというと、僕は顔だと思いますよ。その人が本当に地域活動などで名も知れていて、最後は自分の名前と顔で勝負した人が勝っているような気がしますけどね。

高嶋)今日の希望の党の懇談会は簡単に言うとどうなりますか?

鈴木)小池さんの責任云々というところで議論するということは多分無いと思いますけど、希望の党はけっこう大変だと思いますよ。これから共同代表を選ぶにしても誰になるのかとか、ガバナンスが全く何もできていない党ですから、ゼロからですよね。そういう意味では責任問題を含めて大変だと思います。

高嶋)穏やかな人ばかりではないですからね。溜まっている鬱憤もあるでしょうし。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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