しゃベルシネマ

トム・クルーズ、今度はCIA兼麻薬の運び屋に…『バリー・シール/アメリカをはめた男』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第295回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、10月21日から公開の『バリー・シール/アメリカをはめた男』を掘り起こします。


ウソのようなホントの話、破天荒すぎるクライム・エンターテインメント


敏腕パイロットとして民間航空会社に勤務するバリー・シールの元に、CIAのエージェントがやって来る。スカウトされたバリーは、CIAの極秘作戦に偵察機パイロットとして参加することに。

しかしその過程で、伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触したバリーは、麻薬の運び屋としても天才的な才能を開花させる。

エージェントとしてホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。そんな彼の背後に、やがて危険が迫る…。


…と、ここまで読むと、いかにもハリウッドらしい筋書きにワクワクが止まらないのではないでしょうか。しかし、本作で描かれていることはすべて実話。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』でも描かれていた、明らかに犯罪者でありながらも強烈な印象を残したカリスマ的主人公に負けない、いや、ひょっとしたらもっとぶっ飛んでいるかも。
ウソのような人生のすべてを描いたクライム・アクション・エンターテインメントです。


破天荒だけど、誰にでも愛される才能と愛嬌を持ち合わせている主人公、バリー・シールを演じるのは、映画界のカリスマ、トム・クルーズ。これまでは熱血ヒーローの印象が強い彼が天才的なワルを演じる…というのは意外に感じるかもしれませんが、そこはトム様。犯罪に手を染めていく様をポップに飄々と演じ、これぞスター俳優の真骨頂。

その一方で、アクションシーンは他作品と同じく、スタントなしの本気モード。劇中のフライトシーンでもトム自ら操縦棹を握り、スリリングなアクションは見応えたっぷりです。

メガホンを取ったのは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以来、トム・クルーズとは二度目のタッグとなるダグ・リーマン監督。誰にもマネできない“ぶっ飛びパイロット”の強烈な人生を軽快なタッチで描き、究極の娯楽映画に仕上げました。


それにしても、相変わらず若々しいトム・クルーズ。55歳にしてあの身のこなしは、驚愕の一言。

しかも、パイロットサングラスをかけて飛行機を操縦するカッコ良さと言ったら…。制作が決定した『トップガン』の続編への期待も、自ずと高まりますね。


バリー・シール/アメリカをはめた男
2017年10月21日から全国ロードショー
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ、ドーナル・グリーソン、サラ・ライト、E・ロジャー・ミッチェル、ジェシー・プレモンス ほか
©Universal Pictures
公式サイト http://barry-seal.jp/

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