小池代表の一言で流れが変わった希望の党

10/18(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

“旧民主系”再結集の可能性も?
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

自民・公明与党が310議席前後を獲得の流れ~希望の党は劣勢

終盤戦に突入した衆議院選挙で、与野党の党首は昨日接戦となっている地域を中心に街頭で論戦を展開しました。

共同通信が15日日曜日から昨日17日にかけて全国の有権者およそ12万人を対象に電話世論調査を行い、取材も加えて終盤情勢を探ったところ自民党は前回調査の勢いを維持し、289の小選挙区の内およそ220で優位な戦いを展開しています。ただ北海道や新潟・沖縄などでは先行される選挙区も目立っています。また11ブロックある比例代表でも自民党は他の党を上回っているのですが、公示前の68議席の確保は難しく、小選挙区を合わせた全体で公示前の290議席から280程度に減らす予測です。それでも与党がペースを握れる絶対安定多数の261議席を自民党単独で超える情勢です。また公明党は公示前の35議席の確保が展望できない状況になっていますが、与党で定数465の3分の2、310議席前後を伺う情勢となっています。

一方希望の党は苦戦が続いていまして50議席前後と、公示前の勢力57議席を下回ることも想定されます。特に新人候補が劣勢を強いられている他、小池代表が知事を務める東京は全ての小選挙区で厳しい戦いです。

立憲民主党は小選挙区で公示前の7議席から倍増、比例代表も今の9議席から3倍強に伸ばす調査結果で、合わせて50議席近くと、希望の党を抜いて自民党に次ぐ第二党が視野に入っています。

共産党は議席を減らして日本維新の会は横這い、社民党は公示前の2議席維持を狙っています。ただ投票先をまだ決めていないという人が40%に上っています。

与党が大勝しますと安倍総理には来年の自民党総裁選参戦が視野に入り、任期は2021年9月まで伸びて憲法改正も現実味を帯びます。ただ安倍総理は一昨日夜の自民党の選挙対策本部の会合で「愚直に政策を訴えたい」と気の緩みを戒めておりました。

一方希望の党の小池代表は一昨日の夜「気持ちが折れては勝ち抜けません。諦めずめげずに粘り強く頑張って下さい」というメールを全ての候補者に送ったということなのですが、演説の中で希望の党の名前や小池代表の名前に触れない候補者も出始めて来ているのですね。

それから民進党の前原代表は昨日の会合で希望の党との合流について「この道は間違っていなかったと言うつもりは無い。短期的には失敗だと言われるかもしれない。ただこの方法しか無い」とこのように語ったということです。

公示直後に勢力図が逆転した異例の選挙~“重点区”によっては自民党にも影響が?

高嶋)口では戒めの言葉を発しながらも、安倍総理は笑いが込み上げて、かみ殺すのに苦労しているのではないでしょうか。
それから一時、前原さんと小池さんにしてやられて「どうする我々は?」となった枝野さん、これが3倍増の気配だということですから、もう本当に戦う前からニコニコしてしまうみたいな感じです。今回の選挙ほど、まだ投票されていないのに、笑顔と泣き顔がこんなにはっきりしているのは珍しいのではないですか?

鈴木)珍しいと言えば珍しいことだらけです。「攻守所を変え」とよく言いますが、こんなに直前に変えた選挙も無いですよ。

高嶋)どれを見ても自公が良くて、自民党が圧勝じゃないですか。

鈴木)選挙はまだこれからですから、何が起きるか分からないというのを前提で考えなければいけないですが、マスコミはいろんなところで一生懸命世論調査をされているのでそれはそれで結果として大いに参考にはなる。私がひとつポイントにしているのはやはり自民党自身がやっている世論調査です。
自民党の世論調査でずっと推移を見ていくと、確実に押さえているところとまだ競っているから分からないというところがあって、そこで「重点区」とよく表現するのですが、ここは本当に最後勝ち上がるかどうか分からない、ギリギリまで分からないというのが重点区なのです。これが49あると言われています。
この調査をどうも昨日までに終えたようで、その辺りをこれから頑張って一生懸命取材して入手しますが、それでいくとやはり自民党自身はまだ分からないところが30くらいはあるというのが本音でしょうね。ここはどっちに返るか分からない、そうなると30減るということになると250くらいまで減ってしまいますから、そうするとまた状況は少し変わってきます。つまり自民党の調査を見る限りでは、まだ最後まで分からないところが30くらいあるということです。

高嶋)自民党の調査はマスコミの調査と違って具体的にお金を使って細かくやるそうですね。ということはそれが一番信頼感は高いかもしれないということですか?

鈴木)でも少し自民党に良く出がちなのですよね(笑)。だからMAXと考えれば良いかもしれません。

勢いの衰えた小池新党~立憲民主党ら旧民主系が再結集する可能性も

高嶋)次に小池さんと枝野さんについて訊きたいのですが、もしこの調査のままでいくと小池さんはどうされるつもりなのでしょうか?

鈴木)これはやはりこの流れを作ったのは小池さんの発言という風に言われていますけど、きっとそうだと思いますが。

高嶋)墓穴を掘って自分で落ちてしまったようなものですよね。

鈴木)そうですね。一時は丸々合流で本当にがっちり組めば150議席くらい取るなんていう分析が自民党からの出ていたくらいで、それが一気にこうなってしまったと。やはり小池さんの発言ですよね。「さらさらその気は無い」とか「排除」とか。

高嶋)どういう処し方をすると思いますか? まだ選挙は分からないですか?

鈴木)分からないけれども、現有よりも少なくなるということになると、責任問題になりますよね。だからそういうことで考えると例えばあまりにも少ないと小池さん自身が責任を取るというようなこともあるかもしれない。前原さんは一応希望の党には参加していないのでどういう形かは分かりませんが。
それから今言われているのは立憲民主党が伸びていくことによって、民進党再結集というようなことが起こるかもしれない。「民進党」という名前に戻るのかどうかは分かりませんが、もう1回旧民主系が再生する可能性もあります。そうすると、希望の党事態の問題にも影響します。

高嶋)それを枝野さんは否定しましたけど、立憲民主党に集まったリベラルに対する期待感というのは凝縮されて、民進党はもう関係無いのですよね。参議院なんかはまだ民進党ですけども、そういう残った人たちが「強いんだったらそっちに行きたい」みたいな空気で、これをOKにしてしまうとまたおかしいことになるのではないですか?

鈴木)出て行った人たちは沢山いますけれども、この人たちは少なくとも選挙目当てだったわけですよね。そういう側面もあるわけで、今度の再結集というのはどちらかと言うと「野党再々編」という風に言った方が良いのか、つまりもう少しコアメンバーというか理念や政策も含めてリベラル系のという、ある種のコアな引き締まる感じの再々編になる可能性がある。それだったらおそらく支持も得られるのではないかなと思います。

高嶋)森田さん、東京であれだけ都議選で強かった“緑の風”が、何だか小池さん配下の有力な人たちが「選挙は非常に厳しい状況だ」というようなことで、それがもし沈没するようなことになったら希望の党自身が東京ぼん太じゃないですが「夢もチボーもないね」という風になってしまいますよね。

森田解説委員)都知事自身の求心力も無くなりますよね。

鈴木)これは国政進出で失敗したからというだけではなくて、都知事としての求心力みたいなものにも影響するかもしれませんね。だから小池さんにしてみるとこれから数日ですけどどれくらい浸透させられるかというのが非常に際どい勝負になって来ると思いますよね。

高嶋)だけど小池さんのあのお力、凄まじい風にすがろうというので大慌てでたたらを踏みながら政党へ飛んで行って辞めてしまった人がいろいろといますけど、青くなっているでしょうね。

鈴木)というより、僕は逆の言い方をすればやはり有権者はちゃんとそういうことは見抜いているなということの証明でもあるのかなという気もしますよね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.