衆議院選~与党優勢は小池都知事のおごりから?

10/13(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

注目すべきは「誰が勝つか」ではなく「誰がコケるか」
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

自民党は気の緩みを強く警戒し、緊急通達を出した

今月22日の衆議院選挙に向けた、報道各社の序盤情勢の調査で、「与党が優位」と伝えられたのを受け、自民党は、二階幹事長の名前で、緊急通達を各陣営に出し、引き締めをはかりました。一方、民進党の小川敏夫参議院議員会長は、「党所属の参議院議員の多くが、希望の党へ合流しない」という見通しを示しました。

衆議院選挙の序盤情勢を探る報道各社の調査で、「与党が300議席を超える勢い」と伝えられたのを受け、自民党の二階幹事長は、昨日、引き締めをはかるため、「一瞬たりとも、楽観を許さない」と、緊急通達を、各陣営に出しました。公明党の山口代表も、「比例代表が大変だ」と、緩みを諫めています。自民党の本部から候補者事務所に、専用サイトを通じて昨日届けられた緊急通達の文面には、「報道を受けて、支持者に緩みが生じる。有権者がバランス感覚を働かせる。我が党が、即座に劣勢に陥ることは、火を見るよりも明らかだ」と、このように激しい言葉が踊っていました。ある自民党幹部は、「野党の候補は、党名や選挙区が変わって、認知度が低い」とし、「政党支持率の高い自民党に、実態以上に強く調査結果が出た」と分析。自民党は、「政権に批判的な無党派層が動いて、投票率があがれば、逆転される選挙区が続出する」と警戒しています。実際、七月の東京都議会選挙のときには、当時の稲田防衛大臣等の失言で、情勢が一気に悪化しました。昨日、安倍総理大臣も「厳しい選挙だ」と、新潟県の遊説先で連発していました。

対して、希望の党代表の小池百合子東京都知事は、昨日街頭演説に立った8ヶ所すべてで、森友・加計学園問題を取り上げ、安倍1強ストップへの理解を広げたい考えです。

また立憲民主党の枝野代表は、「伸びしろはまだある」と、勢いの加速に自信を示し、共産党の志位委員長は、「勝負はこれからだ」と意気込みました。日本維新の会の松井代表は、「自民党圧勝なら、政権におごりが出る」と牽制し、社民党の吉田党首も、「議席を減らす戦いをしたい」と、昨日語っていました。

こうした中、民進党の小川敏夫参議院議員会長は、昨日記者団に、「民心党所属の、参議院議員の多くは、衆議院選挙の後、希望の党に合流しない」という見通しを示しました。その上で、立憲民主党や、民主党出身の無所属議員等との、再結集を目指す意向を表明しました。

合流を主導した前原代表については、「希望の党に行く人だ。民進党を管理するのはおかしい」と述べ、「党代表に留まるのは難しい」と主張しました。

政治家が頂点にいるとき、必ずおごりが出る

高嶋)宮家さんは昨日の結果をどう見ましたか?

宮家)どの党がどうのこうのと言う前に、権力というのは恐ろしいものだと、つくづく思います。頂点にいるときというのは、すべてが上手くいくわけじゃないですか。そうすると、人間はおごるのですよ。全能感がある分、おごりがある。そのおごりが、どこかでみんな、出てくるのですね。だから、「あぁっ、あんなこと言わなければ良かったのに……」というのがあるじゃないですか。これを、目まぐるしく、解散の28日の解散から、毎日のように変わってくるのが、スゴく怖いと思いました。

高嶋)特に、希望の党は激しいよね。当初、党が生まれたとき、どこの調査かは忘れましたが、「150くらい取るのでは?」というのがあって。小池さんのパワーで、実質的に国を彼女が動かすというような勢いでしたが。

宮家)あの頂点に立ったときに、おごらずに、どうやって冷静な判断をするかというのは、本当に難しいな、とつくづく思いますよ。

高嶋)私も個人的に「全員受け入れはさらさらない」と言ったあのとき、帽子を被っていて、何だか「ちょっと違うんじゃない?」と思ったこともあるのですが、割合、そういう勘は、当たるものですね。

宮家)そこは、常に戦っているから、そのときの判断をせざるを得ないのだろうけど。

高嶋)昨日のニュース映像を見て驚いたのですが、安倍総理が、遊説の後に下に降りて、もみくちゃにされている映像があったのですよ。SPは青くなったでしょうね。「どうも、どうも」と握手を繰り返して。やはり300に迫る勢いというので、ホットな気持ちになったのでしょうね。口では「引き締め」と言っていますが……

宮家)だけど、ああいう数字は、本当に分からないですよ。選挙は最後の3分ですから。そういうことを考えたら、まだまだ踊る状況ではない。

まだ序章に過ぎず、注目すべきは「誰が勝つか」より「誰がコケるか」

高嶋)僕が忘れられないのは、橋本龍太郎さんのときに、税の問題でブレた発言をしたら、ガラッと変わってしまって、大敗を喫したことがありました。

宮家)「一瞬の空気の変化」というのは、怖いですよね。

高嶋)今度はどんなことが考えられますか?

宮家)まだ「序章」です。これから、まだ終盤にかけて、絶対にドラマがあると思います。だって、みんなが高揚して、驕って、コケていくわけだから、そういう意味では、「誰が最後にコケるか?」ということではないですかね? 私はあまり予測できないけれど、コレで終わるとは、とても思えない。

高嶋)大昔(1995年)、青島幸夫さんが都知事になったとき、まったく何の運動もしなくて、ギョッとした結果が出て、当選してしまいましたからね。恐ろしいですね。やはり政治というのは。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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