しゃベルシネマ

佐藤江梨子×瑛太、半分実話です!『リングサイド・ストーリー』

【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第291回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、10月14日から公開の『リングサイド・ストーリー』を掘り起こします。


典型的なダメ男と健気な女のファイト・ラブコメディ


江ノ島カナコの彼、村上ヒデオは売れない役者。7年前に大河ドラマに出演したものの、最近ではオーディションに落ち続ける毎日。付き合って10年も経つのに、同棲中のカナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。

そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然解雇され、生活は大ピンチに。そこでプロレス好きのヒデオは、武藤敬司率いるプロレス団体がスタッフを募集していることを知り、カナコの職探しをアシストすることに。慣れない環境に日々奮闘、それでも仕事を通じて、プロレスの面白さに魅了されていくカナコ。

しかしヒデオは、自分を構ってくれないカナコがプロレスラーと浮気をしていると勘違い。嫉妬に狂って、とんでもない事件を起こしてしまう…。


日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』を世に放った武正晴監督の最新作は、“夢”だけデカい典型的なダメ男と、彼を支える健気な女性が繰り広げるファイト・ラブコメディ。笑いあり涙ありの格闘技愛に溢れた一作、しかも“半分実話”なんです。


カナコを演じるのは4年ぶりの映画主演作となる佐藤江梨子、ヒデオ役にはますます円熟味が増す瑛太。彼らを軸に、近藤芳正、余貴美子、田中要次、有薗芳記、高橋和也など名優たちが脇を固め、作品世界を盛り上げます。

さらに武藤敬司をはじめ、武尊、黒潮“イケメン”二郎、亀田大樹といったトップアスリートたちが豪華出演を果たしているのも、大きな見どころ。

K-1×プロレス×ボクシング、そして俳優。見事な相乗効果を生み出した共演は、これぞ“演技の総合格闘技”と呼べるでしょう。


本作のモデルとなったのは、武監督の盟友で脚本家・映画監督の足立紳氏。プー太郎同然の不遇時代、プロレスが大好きな足立氏は「嫁さんがプロレス団体の広報で働けば、好きなプロレスを無料で観覧出来るんじゃないか…」と推察。奥様の就職先に斡旋した…という“実話”を元に、武監督がオリジナルストーリーを構築しました。

その後、武監督とタッグを組んだ『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞をはじめ数々の賞に輝き、大ブレイクした足立氏。いまでは超売れっ子の脚本家としてご活躍です。

あまりのダメ男っぷりに呆れてしまいそうなエピソードですが、それも今となっては笑い話。人間は限りない可能性を秘めているんだという“裏テーマ”を知ると、より本作の世界観を楽しめますよ。


『リングサイド・ストーリー』
10月14日(土)新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国公開
監督:武正晴
出演:佐藤江梨子、瑛太、有薗芳記、田中要次、伊藤俊輔、奈緒、村上和成、高橋和也、峯村リエ、武藤敬司、武尊、黒潮“イケメン”二郎、菅原大吉、小宮孝泰、前野朋哉、角替和枝、近藤芳正、余貴美子 ほか
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公式サイト http://ringside.jp/

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