リオパラリンピックでの期待、そして2020年東京パラリンピックへの抱負 廣瀬隆喜(ボッチャ日本代表)インタビュー(4)

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ニッポンチャレンジドアスリート・廣瀬隆喜(ボッチャ日本代表)インタビュー(4)】

このコーナーは毎回ひとりの障がい者アスリート、チャレンジドアスリート、および障がい者アスリートを支える方にスポットをあて、スポーツに対する取り組み、苦労、喜びなどを語ります。

ニッポンチャレンジドアスリート 花岡伸和

廣瀬隆喜(ひろせ・たかゆき)
1984年千葉県君津市生まれ。先天性脳まひのため、普段は車いすで生活を送る。高校時代から本格的にボッチャを始め、2006年日本ボッチャ選手権で初優勝。通算6回日本一に輝いている。北京、ロンドンに続き、リオパラリンピックにも出場が決定。初のメダルを目指す。

―リオパラリンピックでボッチャ日本代表はメダルラッシュが期待されている。その中心メンバーである廣瀬に抱負を聞いてみた。

廣瀬 北京では予選敗退して、ロンドンで7位入賞と徐々に上がってきているので、リオではメダル圏内を最低目標として一番輝くものを取りたいと思っています。

―悲願のメダル獲得に向け、立ちはだかるライバルは?

廣瀬 ランキング上で一番強いのがタイですが、韓国、中国。ヨーロッパではポルトガルやイギリスなど強いので、まずはそこを倒さなくてはならないと思っています。

―世界の強豪を倒し、悲願のメダルを勝ち取るために今、廣瀬はどんなトレーニングにとりくんでいるのか。

廣瀬 ゴムチューブを持ってもらって、後ろに引っ張る。手に負荷をかけて、投げるという動作を軽くするように、後ろに引っ張る。あとは後ろで引っ張ってもらって、前に強く引っ張るというようなトレーニングをしています。

―9月のリオ本番まであとわずか。今後のスケジュールを聞いてみた。

廣瀬 ポルトガルであるワールドオープン、そこから一回帰って来て、そのままリオまで状態を整えて、ブラジルに9月の頭に入るということになるかと思います。

―廣瀬には競技生活の大きな支えになっている曲がある。それは昔から応援しているアイドルの曲だった。

廣瀬 安倍なつみさんの「スクリーン」です。モーニング娘結成当時からずっと好きで、大会期間中やリラックスしたい時に聴いています。

―家族の廣瀬の競技生活を応援してくれている。

廣瀬 家族は父親と母親と弟と私の四人家族です。母親はボッチャ始めた高校3年から2年後くらいの私が20歳くらいの時に審判の資格を取りました。日本選手権の時に審判やったりしていることが多いのですが、ほぼ母親と車で大会行ったり、新幹線で行ったりすることが多いです。

―2020年の東京パラリンピックでもメダルを期待されている廣瀬。四年後に向けた抱負を聞いてみた。

廣瀬 日本でやるからには私も選手として出場したいと思っています。最終目標としては東京パラリンピックでは確実に金メダルが取れるようにしたいと思います。

―改めて、廣瀬にとってボッチャの魅了ろは?

廣瀬 ボッチャは頭脳プレーでもありますし、1セット負けていても2エンドから追い上げて逆転劇がはじまるというようなところと、小さな子や年配の方、また、健常者と障がい者がハンデなしにできる競技できるというところが一番の魅力だと思います。2年前くらいからだんだんイベントや学校に訪問する機会が増えてきました。たとえ知らなくても実際やってみると皆さんだんだんうまくなってきて白熱してやっています。少しずつ、浸透してきたのかなという手ごたえはあります。

―最後に廣瀬からメッセージを貰った。

廣瀬 スポーツイベントなどでもし、ボッチャという競技があったら、ぜひ体験していただきたいと思っています。リオで見てほしいことはゲーム展開で、1エンド負けていても、逆転劇が始まるような頭脳を使った作戦が面白いのでそこをぜひ見てもらいたいです。

(2016年6月6日~6月10日放送分より)

ニッポンチャレンジドアスリート
ニッポン放送 毎週月曜~金曜 13:42~放送中
(月曜~木曜は「土屋礼央 レオなるど」内、金曜は「金曜ブラボー。」内)
番組ホームページでは、今回のインタビューの模様を音声でお聴き頂けます。

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