北朝鮮による「誤解からの偶発戦争」の恐れと可能性

10/12(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

米への恐怖から間違えてボタンを押すということも
7:02~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

B-1

B-1 ランサー(B-1 (航空機) – Wikipediaより)

在韓アメリカ人がいる限りアメリカの北朝鮮への軍事攻撃はない

報道はやや沈静化しましたが、北朝鮮の脅威は未だに続いています。「太平洋での水爆実験」や「核ミサイル」など、常に物騒なキーワードが付きまとう北朝鮮。アメリカ軍のB1爆撃機が再び朝鮮半島上空に飛来し、緊張状態は高まるばかりです。今後の動向について、探っていきます。

高嶋)いま日本は国内の選挙の話題ばかりで、報道が減ってしまいましたが、北朝鮮の水爆実験の可能性とか、その危険は相変わらず、ずっと続いているということで。いろいろな見方があるようですが、山本さんは現時点ではどのように思っていますか。

山本)「状況をどう見るか」よりも前に、「現実がどうなっているか」という問題なのですが、既に報道の通り、アメリカ軍のB1戦略爆撃機が夜間飛行をして、自衛隊や韓国軍と一緒に飛んでいる。それから来週になると、アメリカの空母のロナルド・レーガンが日本海に入る、となっています。ということで、緊張状態は依然として拡大中です。そして、トランプ大統領は威勢のいい発言を繰り返しています。つまり緊張は続いていて、親玉の方は「やるぞ!」ということなのですが、実際にやるとなると、韓国にいる在韓米軍を含めたアメリカ人。特に、ソウル周辺に民間人が固まっていますから。同じく在韓日本人もそうですが、こういう人たちの安全の確保をどうするか、いろいろ難しい問題はあります。

高嶋)26万人と言われていますね。

ロナルド・レーガン

USS Ronald Reagan, CVN-76(ロナルド・レーガン (空母) – Wikipediaより

ミサイルの迎撃は可能だが、核弾頭が搭載されるのは脅威である

高嶋)たとえば、太平洋上で水爆実験。北が「やるぞ」と。もしやると、いまの探知技術で、発射の兆候はもちろん分かる。発射して、それを迎撃することも可能。だけど、弾頭に核兵器が付いているかいないかは、判断できるのですか?

山本)弾頭までは、どうなのでしょうね。いずれにしろ、撃ったらアラート情報がアメリカと同盟軍に入りますから。

高嶋)それは、太平洋の洋上に、撃った瞬間に、核弾頭が搭載されていようといまいと、迎撃するということですか?

山本)位置によりますね。ほんの数秒でどこに飛んでいくのか、正確に分かるはずですから。そうなると、アメリカも「脅威を与えるもの」ということで、いまのところ、グアム周辺に撃ったら「許さない」というのは、一応、メッセージとして出ていますね。だから、この前アリューシャン列島の沖に飛ばしたわけですが、この次に核弾頭をつけて、というのが現実にあり得るとすると、いずれにしても、30分以内には着弾してしまう結果は分かりますから。

最悪なのは、北朝鮮が偶発的に戦争を引き起こしてしまうこと

高嶋)いま日本列島を越えて、太平洋上に落下というのは、この間2回ありましたが、もしアメリカ本土までは行かずとも、かなり近くまで撃ったとしたら、どうなりますか?

山本)米軍の対応にかかってくるでしょうね。アメリカ本土の防衛ということになりますから。いずれにしても、緊張がこれだけ高まっている状態で、戦争というのもたしかに大きい決断なので、簡単にできるものではないのですが、私が怖いと思って見ているのが、「北朝鮮側が誤解をして、戦争の引き金を引いてしまう」ということです。「偶発戦争」というヤツです。B1爆撃機が飛んだというのを、北の軍隊はきちんと把握できていないと思います。ただ、実際に爆撃機は飛んできている。そうなると、防空の任務を任されている現場の部隊が、前門は米軍の攻撃。後門には、平壌の政府に粛正される恐怖感がありますから、この恐怖感がどう作用するのか、これがいちばん怖いと思います。

高嶋)米軍のB1が飛んでくるのも怖いけど、それに対して適切な処置をしないと、平壌の超権力者の意向も怖い、そういう恐怖感。

山本)そうなったときに、間違えてボタンを押してしまったらどうなるんだ、ということですね。

高嶋)嫌ですね。「地球がなくなるのは、よほど偶発的な、マンガみたいな出来事で無くなる」と言った人がいますが、考えられますものね。

山本)冷戦中には、辛うじて起きなかったのですけどね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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