東伊豆の海を眺めて下田で話題のスイーツ!~伊豆急100系で行くレトロ電車ぶらり旅(上り編)「ケセラセラのスイーツ」(4,700円・ツアー料金) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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静岡・東伊豆の海岸線に沿って、伊東~伊豆急下田間を走る伊豆急行線。
この「伊豆急行」が主催している人気の日帰りツアーが「伊豆急100系電車で行くレトロ電車ぶらり旅」。
”ぶらり旅”と銘打つだけあって、伊豆急行線でも特に景色が美しい「伊豆大川~伊豆稲取間」をず~っとぶらぶらし続けます。
直近2回は「伊豆高原→伊豆急下田」間で運行された「下り編」をアップしてきましたが、今回からは伊豆急下田→伊豆高原間の「上り編」。
伊豆急下田を14:33に発って終点・伊豆高原には17:09着、普通に乗れば40分とかからない区間を2時間半以上かけて”ぶらぶら”してきました。

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「東急車両 昭和36年」の文字が刻まれたプレートが光ります。
レトロ電車こと「伊豆急100系」電車は、昭和36(1961)年の伊豆急行線開業当時からの車両。
わずかに1両だけ残った「クモハ103」は一度現役を引退しましたが平成23(2011)年に復活、団体専用列車を中心に活躍しています。
ちなみに「クモハ」というのは、国鉄(JR)のルールに基づけば「ク=運転台」「モ=モーターのある車両」「ハ=普通車(3等車)」の意。
伊豆急の「クモハ103」は両端に運転台があるため1両で運行可能、丁寧なメンテナンスで今年で車歴55年とは思えないくらい快調な走りを見せてくれます。

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伊豆急100系は両端に片開きのドアが2つ、ドア脇の座席のみロングシートで、あとはボックス型のクロスシートが並びます。
開業当時、国鉄から乗り入れていた準急「伊豆」(後に急行「伊豆」)の153系電車を少しカジュアルにしたような造りの車内。
客車時代からの伝統ともいえる「2ドア・クロスシート」の車両も、今や風前の灯です。
特に乗客が多い首都圏の鉄道では、通勤電車同様に4ドア・ロングシートの車両が普通となりました。
辛うじて西武池袋線の飯能以遠(4000系)、東武日光線の快速系統の列車(6050系)に「2ドア・クロスシート」の車両が残るくらいです。

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レトロな雰囲気は、手すりや網棚でも感じられます。
手すりには小さなキズがいっぱいで、55年経つとこのキズまでも「年季が入った」ものに見えてくるのが不思議です。
また、昭和30年代~40年代前半製の車両って、網棚や帽子掛けも丁寧に作られています。
網こそ金網ですが、支える金具にはきちんと模様が入って、帽子掛けには何とも言えない曲線美が・・・。
時代が下ると画一的な角ばったものになり網棚もパイプを通しただけ、今や新幹線の帽子掛けもプラスチック製ですよね。

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そんな伊豆急100系電車の車内でいただくのは、下田市内の「パティスリー・ケセラセラ」のスイーツ。
地元紙の報道によりますと「ケセラセラ」は平成13(2001)年のオープンで開店から15年。
個数限定の信州安曇野のりんごを使った「アップルパイ」が大きな人気を集めていて、カフェも併設しているお店なんだそう。
オーナーは東京・自由が丘の名店「モンサンクレール」の有名なパティシエ、辻口博啓さんの元で修業を重ねたご夫妻。
今ではすっかり下田のホテルでは御用達のスイーツになっているといいます。

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そんな「ケセラセラ」が「伊豆急100系電車で行くレトロ電車ぶらり旅」のためにオリジナルスイーツを提供。
実に7種類のフルーツが入った”宝石箱”のようなクレープをいただきます。
クリームもとても自然な甘さで、口から鼻に抜ける心地いい余韻に浸ることが出来ました。
ソースはお好みで付けても付けなくてもOKということで、私はそのままで十分の甘さを堪能。
なおドリンクは、コーヒーと紅茶で選ぶこも可能、お代わりも自由です。

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もちろん、このスイーツも東伊豆の海岸線を眺めながらいただきました。
やっぱり「いい景色」と「いい食」は、相性がとてもイイ!
なお「ケセラセラ」のお店は伊豆急下田駅から歩いて4分ほどの所にあります。
(〒415-0037 静岡県下田市敷根3-40、電話:0558-25-6720、営業時間10:00~19:00、火曜定休)
このほか「朝焼きロールケーキ」も人気で、焼菓子のマドレーヌ「下田レトロ」には下田産の天然塩も使用しているそうです。

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さあ「伊豆急100系で行くレトロ電車ぶらり旅」上り編・・・次回は念願の「温泉」です!

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。