昆虫博士がDNAの暗号を解読してわかったとんでもないこと!

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FM93AM1242ニッポン放送のお昼の番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ
9/27(水)今日のゲストは、生物学者の福岡伸一さん!

昆虫博士がDNAの暗号を解読してわかったとんでもないこと!

幼いころから、昆虫が大好きで、人間の友達より虫の友達のほうが多かった福岡さんは、話し相手は昆虫ばかり!という筋金入りの昆虫少年だったようです。

そんな福岡さん、少年時代は、家でアゲハ蝶を育てていたそうです。

アゲハ蝶は、ミカンや山椒などの柑橘系の葉に、卵を産み付けるそうで、よく近所の家のミカンの木から、こっそり葉っぱを取りに行っていたそうなのです。

しかし、木の持ち主の人にバレて怒られることもあり、そんな時は、お母さんに相談。一緒に頭を下げて、葉っぱを分けてもらっていたそうです。

蝶というのは、幼虫からサナギになり、そしてサナギの中で一度溶けて、少しだけ残った細胞が、新たに再構築されて羽を生やした成虫の姿になるのですが、サナギの中がどうなっているのかというのは、こんなに進歩している今の科学でも解明できないそうです。本当に神秘的な世界ですよね!

昆虫博士がDNAの暗号を解読してわかったとんでもないこと!

そんな中、昆虫好きが行き過ぎて、日常生活にも影響が出ているそうなのです。

例えば電車の中で、カラフルな色使いでおしゃれな服の女性を見かけると、心の中で、「自然界では、絶対に蝶はこんな配色にしない!」と思ってしまうそうです。自然こそが『美』であり、そこから外れると、ハカセ的にはもう美しくなくなってしまうらしいのです。

福岡さんが以前専門としていたのは、「分子生物学」という分野なのですが、これは、細胞の中のDNAやたんぱく質などの、ミクロの世界の生命科学の事です。

2000年代初頭、人間の細胞のDNAの暗号を全て解読する『ヒトゲノム計画』が解明されたのですが、福岡さんもこの暗号の一部を解読されていたそうなのです。

昆虫博士がDNAの暗号を解読してわかったとんでもないこと!

この計画で、遺伝子を組み立てる部品が判明したのですが、『遺伝子を組み立てる部品が分かっても、結局生命のことは何一つ分からない』という事が分かった。どういう意味なのかハカセに解説していただきました!

例えば、映画をエンドロールから観ているのと同じこと。要は、配役と役者の名前が分かったとしても、その前にどんなドラマがあったのか、知ることは到底できないのです。

遺伝子の部品たちが何をしてきたのかどんなことを経験してきたかが分からない限り、生命を解明することはできないと悟り、遺伝子の「部品」を研究していた「分子生物学」から卒業。

代表作「動的平衡」のような、それぞれの『関係性』に着目して、研究するようになったそうです。

ところで、福岡さんが唱える『動的平衡』一見、仰々しく思いがちですが、福岡さんは、とても分かりやすく解説してくださいました。要は、『生命』とは何かが欠けていても、またそれを別のなにかが、補ってくれるという事なのです。

機械の場合、部品が一つでも欠けると故障してしまいますが、生命は、どんな状況になっても、それぞれの部品が助け合い、平衡を保ってくれるものなのです。

これを解説し、ベストセラーとなった『動的平衡』の第3弾が、今秋発売されます。

「科学本は、難しそう・・・。」「1,2読んでないし・・・。」という方、非常に分かりやすく解説されてあります。しかも、1,2を読んでいなくても分かるようになっています。ぜひ手に取ってみてください!

昆虫博士がDNAの暗号を解読してわかったとんでもないこと!

今回は、福岡伸一さんに、『行きたい島』ベスト3をお聞きしました!

第3位は…「マダガスカル島」
虫の他にも、昔の生物の化石も好きな福岡ハカセ。マダガスカル島は、古い地層でできているため、約1億5千万年前に生息していたアンモナイトの化石が、そこら中にゴロゴロ転がっているそうです。

第2位は…「ガラパゴス島」
「ゾウガメが見たい!」とのことですが、我々からすれば、「日本の動物園でも見られるじゃん」と思ってしまいますよね。しかし福岡さんは違います。「生息している土地で見ないと価値が無い」と思っているそうです。
他にも、例えば大好きな画家のフェルメールの絵画展が、東京で開かれて、その絵を見たとしても、「本当に見た」とは言えない。所蔵されている美術館に行って、その街の空気を感じながら見て初めて、「フェルメールの絵を見た。」という事になるのだそうです。

第1位…「ハルマヘラ島」
なかなか聞きなれない島ですが、この島には「トリバネアゲハ」という蝶が生息しているらしいのです。なんでもこの蝶は、生息する島によって緑や青など色が変わるそうなのですが、ハルマヘラ島にいる個体は、中でも珍しいオレンジ色!
もしこの島に行って、オレンジのトリバネアゲハを見つけたら、子供の頃のように、「バサッと」虫取りアミで捕まえたい!とのことでした。

聞き逃した人は…『ラジコのタイムフリー機能』でお聞きいただけます!10月5日(木)午前5時までご視聴いただけます。

ラジオビバリー昼ズ
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 11:30~13:00

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高田文夫先生と、キャラクターの濃~いパーソナリティがお送りする「昼休みのお笑いバラエティー」ラジオビバリー昼ズ!

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