横浜DeNA・ラミレス監督 クライマックス・シリーズ出場を決めた座右の銘とは?

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ラミレス

【プロ野球DeNA対広島】試合前のDeNA・ラミレス監督(中央)=2017年9月30日横浜スタジアム 写真提供:産経新聞社

横浜DeNAの2年連続クライマックス・シリーズ出場が決定。同時に来季の続投要請を受諾して、ラミレス監督は、

「去年は借金が2つ。今年はここまで貯金が6つある。日本シリーズへ行きます」

と新たな闘志をかきたてています。

とはいえ、順位確定まで、なぜ、来季の続投要請をしなかったのか。ネット裏では、さまざまな憶測が流れていたのも事実。前巨人監督・原辰徳氏の就任までうわさされたほどです。球団は8月には続投方針を固めていたのですが、首脳陣、選手へは、最後まで勝負に集中する目的で通達を控えていたということです。

現役時代から、その飛び切り明るい性格で、ラミちゃんとして親しまれています。2000年オフ、ヤクルトからオファーがあった際は、フロリダで新築の家と車を購入。そのローン返済のため、「1シーズン、日本でプレーしよう」と、あくまでお金を稼ぐことが目的でした。

しかし、ほとんど知識がなかった日本野球を目の当たりにして驚いたそうです。
当初の契約では、5番ライトのレギュラーを確約されていた。でも、春季キャンプ1日目で、稲葉の守備をみて「これでは、かなわない」とレフトへ転向します。チームが勝利して、なおかつ自分を活かす方法を察知するなど、洞察力がすぐれている。日本野球に順応して、名球会入りまで果たした。緻密な計算ができる証明でしょう。

15年オフ、横浜DeNA監督への就任が発表された時には、それほど評価が高いものではありませんでしたが、16年は球団初のCS進出を果たします。同時にチームもファンとともに戦う姿勢を徹底。観客動員も過去最高となり、今季もそれを更新するのは、ほぼ確実です。

徹底しているのは「データとフィーリング」。それも、手渡されたデータをただ参考にするだけではなく、自分でもう一度洗い直す。投手、野手の相性の他、球場別のファクターも考慮。抜てきされた選手へ、どうして、スタメンになったのか。それはこれだけの素晴らしいデータに基づくものだと説明を行う。

ラミレス野球を肌で感じ、理解しているのが筒香です。残り5試合で、4番へ復帰させるドラマチックなストーリー。昨日の広島戦でも、2ホーマーを含む、全5打席で出塁し、ここ一番での勝負強さを発揮しています。

「ベンチにいるメンバーは、すべて役割を与えられている。選手全員が迷うことなく、試合に集中している」

と話しています。

ラミレス監督の座右の銘は、「Tomorrow is another day」。『風と共に去りぬ』で、スカーレット・オハラがラストシーンで口にするセリフです。

クライマックス・シリーズのファーストステージは、14日から甲子園で開催。まずは阪神を相手に2勝をあげ、広島とのファイナルステージ進出を目指します。

10月2日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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