早実・清宮幸太郎 メジャーリーグで評価される意外な一面とは?

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清宮幸太郎

【野球U-18日本代表】帰国後、会見に臨む清宮幸太郎=2017年9月12日羽田空港 写真提供:産経新聞社

今日12時40分から、清宮が進路表明の記者会見を行います。プロ入りか、進学かの二者択一。現状ではプロ入りという流れになっているものの、それがひっくり返るかもしれないとの声もあります。

とりわけ、プロ入りを切望しているのが12球団でしょう。中でも、セ・リーグは清宮へご執心。定期的に行われる球団首脳の会食会では、

「大谷など、スター候補はほとんどパ・リーグへもっていかれている。セ・リーグはタッグを組んでも清宮君をとりたい」

と、そんな話題が出るほどです。プロ志望を表明すれば、今日から一大フィーバーが展開されるでしょう。

歴代最多とされている高校通算111本塁打を放った清宮は、清原、松井と当時の身長はほぼ同じ。体重が10キロほど重い。ラグビートップリーグ、ヤマハ発動機監督、父・克幸氏の方針で、体幹を鍛えることから体づくりをスタートしました。器具を使ったトレーニングを行わない。克幸氏は野球の指導ではなく、体の使い方、力の入れ方などを論理的に教えたそうです。清宮も、野球を始めてから、1.5キロのマスコットバットで素振りを300回が日課。元々、共同住宅で暮らしていましたが、地上3階、地下室までついた一軒家を建てた。地下室で、トレーニングをし、バットを思い切り振ることができる環境を与えたところが素晴らしい。

母・幸世さんはマスコミの前に出てきません。ただ、慶大では体育会のゴルフ部主将をつとめていました。アスリートフードマイスターの資格をもち、大切な食をサポートしています。どんなものを食べればいいかなど、清宮も毎日の食事で学んできました。遠征時などは、ホテルへ宿泊し、他の部員などはコンビニエンスストアーで好みの清涼飲料水、スナック菓子などを購入して食べるのが当然の風潮。でも、清宮は母の教えを忠実に守って間食などはしません。

2012年、リトルリーグ世界選手権で世界一となった際、投打に大活躍。日本のベーブルースとして米国でも話題を集めました。メジャーリーグのスカウトは、若い選手をドラフトなどでリストアップする時、両親のスポーツ歴を重視します。それで、将来の本気度がわかるというのが理由。というわけで、米国でも、清宮はもっと伸びるという評価を与えられたとか。進学よりもプロ入りの選択が、正解でしょう。

押し付けではなく、自主性を重んじて、プロの一流アスリートになるため、幼少時から両親がサポートをしてきた。幸世さんは中学時代、野球部のマネジャー経験がある。左打ちへの転向をすすめたのも、お母さんのアイデアでした。

プロ入りを正式表明すれば、10月26日のドラフト会議で競合するのは確実。過去、史上最多の野茂英雄(89年)、小池秀郎(90年)の8球団に迫るか。それとも、記録を更新するか。プロ12球団の関係者は、今日の会見から、さまざまな戦略を練り直すことでしょう。

9月22日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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