中国は北朝鮮の後ろ盾などではない!

9/19(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

1992年以来、北朝鮮は中国を信じていない
7:03~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

王毅外相

2017年8月30日、「安保理で対応」と北京市内で記者会見する中国の王毅外相 写真提供:産経新聞社

北朝鮮と中国~今は最悪の時期

高嶋)中国通の富坂さんですが、北朝鮮問題については中国がカギを握っているとみんなが声を揃えて言います。その中国に対して富坂さんは、対北朝鮮との関係というのはどちらから見ても今は最悪の時期だという分析をされています。なぜ最悪ですか?

富坂)ずっと日本のメディアは中国が北朝鮮の後ろ盾だと書いているが、私はそんなことはないと10年前から書いてきました。影響力はもう本当に無いのだということを。

高嶋)北朝鮮に対する影響力中国は持ってないよと。

富坂)ずっと言い続けてきたのですけどね、最近やっとそれがちょっと分かってきたんじゃないかなと思います。実は北朝鮮ははっきり言うと、中国のことを裏切り者だと思っています。決定的なものになったのは1992年の、中国が韓国と国交樹立したことです。当時何が起きたかというと、私らが留学生でいたときは最大の留学生は北京大学、清華大学。どこでも北朝鮮からの生徒でした。
それが1992年に一斉にいなくなったのですよ。名前も聞いたこと無いような大学に全部押し込められて。代わりに入ってきたのが韓国の学生だったのです。ガラッと変わりました。

高嶋)中韓国交回復、92年。

富坂)北朝鮮の留学生は隅に追いやられてしまった。これで北朝鮮はどう思うかっていうと、最終的には自分捨てられるんだって思いますよね。

高嶋)捨てられたと思った。


きっかけは1992年の中韓国交回復

富坂)そこに洪水が来て、金日成が死んで、金正恩というタイミングで北朝鮮は核開発にシフトする。

高嶋)先軍政治になるわけですよね。

富坂)92年きっかけですよ、間違い無く。北朝鮮はアメリカ帝国の敗北者という形で中国のことを責める。自分側にいた人間が手を結んで向こう側に行ったという感覚ですよね。もともとは中国の核の傘っていうのに曖昧な形で入っていたわけですが、それがなくなったのですから。丸裸になった自分が何やるかというと、核しかないという感じですよね。
その流れの中で、2000年に入ってWTOに中国加盟して西側社会との連携の中で、経済発展していく。
それで北朝鮮が選択したのが何かっていうと、2002年の小泉訪朝なんですよ。その時に金正日氏が謝った。日本に寄って来たわけですね。日本は外交センスが無いんでそのサインをちょっと見誤っちゃったわけですけど。そこで決裂したからまた一気に核兵器にいって。それで2003年の六角協議のスタート。

高嶋)小泉訪朝は、北朝鮮南下のサインだったんですか。

富坂)中国との関係もどんづまったわけですからね。だから1つの突破口として日本にすり寄った。

高嶋)とは言いながらも、中国が圧倒的な石油オイルを北朝鮮と商売しているわけですよね。それを規制するという事になりましたが。

富坂)おそらくこれも北朝鮮は自前で調達しようと思ったらできると思いますよ。一時的にすごく困ると思いますが、最終的にはできないことはない。だから中国からしてみたら、まだ与えてて、ある程度の関係を保っておいた方が良いという選択だと思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
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