被害者意識が強い金体制「俺の首が危ないから核兵器を持つ」

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被害者意識が強い金体制「俺の首が危ないから核兵器を持つ」

北朝鮮が弾道ミサイルを発射 テレビ報道に足を止める新幹線の利用客ら(提供:産経新聞)

9/18(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

イスラエルやインドやパキスタンと同じ位置に北朝鮮も置かれる可能性
7:02~ ひでたけのニュースガツンと言わせて! :コメンテーター 須田慎一郎(ジャーナリスト)

金正恩体制で撃ったミサイルはトータルで70回 金正日体制の約3倍

先週の金曜日にまたミサイルが飛びました。金正恩体制ではトータルで70回以上ミサイルを飛ばしています。北朝鮮は事実上核ミサイル保有国と言えるでしょう。緊張状態はいつなれば解消されるのでしょうか。毎週月曜日はジャーナリストの須田慎一郎に伺いたいと思います。
高嶋) 須田説によれば、記念日など関係なく計画通りに順次ミサイルをぶっ飛ばしていると。それを裏付けるようにしょっちゅう撃っていますよね。

須田) トータルで70回は超えていますからね。お父さんの金正日体制と比べてみると、3倍以上もミサイルを飛ばしています。そうすると必要に応じて撃つということになってくるのでしょうね。

高嶋) 何が何でも、石にかじりついても核を保持するということと、アメリカに届く大陸間弾道弾の開発をとことんまでやると。これはもう捨てられないという話で。

須田) そうですね。金体制に関していうと、猛烈な被害者意識。兵器を持たなければ今にもアメリカに体制転覆を図られる、俺の首が繋がっていないという恐怖感があるのでしょうね。先程高嶋さんがおっしゃられたように石にかじりついても、誰がなんと言おうとも核兵器を完成させることに突き進んでいると。

高嶋) 着実に進んでいますよね。

須田) そもそも予定では今年中に完成と。少し予定がずれているので来年になるかもしれませんが、実戦配備にはもう間もなくつくでしょうね。

 
暗黙の了解で北朝鮮も核保有国となるのか

 
高嶋) 最近のニュースではアメリカ側から5キロ、10キロの誤差があるだとか、大陸間再突入の技術などの話もあり。グアムを狙ってもちゃんと当たるかどうかわからないと。昔よくあった議論をまだ言っている人もいて。

須田) ただそれについても、これまでの技術の進歩やスピードから見ると、もう間もなく解消できるかと思います。

高嶋) 血を流すのはどこの国も嫌ですけど。国連でどれだけ非難決議を何回採択しても結局のところミサイルを撃ち上げていますから。究極をどうするのかが最近の議論ですが。

須田) 一番注目をしていかなければいけないのは、北朝鮮の核兵器の保有、核爆弾と運搬手段であるミサイル。これをどう位置づけるのかというところです。つまり核兵器の保有を認めるのか認めないのか。こういった問題は基本に立ち返って考えていかなければなりません。基本とは一体何かというと、核兵器の保有に関しては核拡散防止条約(NPT)という条約があります。北朝鮮は入っていませんね。とりあえず今の世界のルールからすると5大国(アメリカ・ロシア・中国・フランス・イギリス)しか核を持てません。それにも関わらず条約違反で持っている国がありますよね。

高嶋) イスラエルやインドやパキスタンなどね。

須田) 北朝鮮もそういった3ヶ国と同列の立場に置くべきだという議論が出てきていますが。さあどうするか。

 

 

アメリカ「核兵器を持っていてもいいよ。ただしICBMは駄目」

 
高嶋) このごろ聞いていると、アメリカファーストのトランプ大統領は手前勝手で、じゃあ北朝鮮の金正恩委員長に「核兵器を持っていてもいいよ。ただアメリカに届くICBMは駄目だぞ」で手を打ってしまって、結局最後に割を食うのは日本だと。どうですか?

須田) そうなる可能性が一番恐ろしいです。すでに持っていて、これをなくすわけにはいけないので、暗黙の了解で持っていることはインドみたいに黙認しようじゃないかと。ただ高嶋さんのおっしゃる通り、長距離弾道弾ミサイルだけは駄目というところで、そこは廃棄させるというところが一番リーズナブルで解決の近道ではないかと。

高嶋) その手の打ち方が日本にとっては最悪な決着であるということで。

須田) そうはいっても在韓米軍や在日米軍がいますから。日本だけが割を食うということにはならないと思いますけど。最終的な決着は先程申し上げた通りになると思います。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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