スポーツ人間模様

今日誕生日の広島・松山竜平外野手(32)が優勝のカギ

プロ野球 広島対DeNA 適時打を放つ、広島・松山竜平(提供:産経新聞)

広島の優勝マジックは1。きょうはマジック対象の阪神と甲子園で激突します。勝つか引き分けかで、リーグV2が決定する大一番。中でも32歳の誕生日が、きょう18日という広島・松山竜平は、本当にもってるなぁ、と感じました。鈴木誠也が、8月23日の横浜DeNA戦で右足を骨折。その後、4番の代役をきっちりとつとめ、9月の月間打率が4割7分9厘、本塁打4本、17打点です。その活躍は、神ってるどころではない。広島ファンからすれば、まさに神様。盤石の強さは来季以降も当分続く-というのがもっぱらの評判です。主力が戦列を離れても代役が活躍する。選手層がとにかく厚い。

松山竜平は、シーズン開幕前、「4番を奪う」と宣言。思わぬ形で、それが実現したわけものの、現在は、「自分は4番目の打者という気持ち」とひたすら謙虚な姿勢で、好感度が急上昇中です。プロ10年目を迎えたものの、まだ1度も規定打席に到達したことがない。ただし、昨年は25年ぶりのリーグ優勝を決めた試合で、決勝ホームランを放つなど、大舞台に強いのが売り物です。

鹿児島県曽於郡大崎町の出身、小学3年から始めたソフトボールで全国制覇。中学から野球へ転向しています。九州国際大時代は、九州六大学リーグの3冠王など、なかなかの実績。2007年大学生、社会人ドラフト4巡目で広島から指名を受け入団しました。会見で、

「背番号を永久欠番にしたい。活躍して、登録名を(名前の)竜平にする」

と豪語した、愛すべきキャラクター。アンパンマンを連想する風貌も、親近感を覚えます。ちなみに、打席へ向かう際のテーマは、「アンパンマンのマーチ」。とはいえ、プロは実力勝負の世界です。1年間を通して、活躍することができず、レギュラーへなかなか昇格することができない。転機は2016年のオープン戦でした。あるサングラスメーカーがオフィシャルパートナーに。選手の視力などを検査した際、松山は意外な事実が判明しました。

「視力1.5と思い込んでいたにもかかわらず、0.6」

と早速、度付きサングラスを使用すると、見違えるように打力がアップ。

当初、緒方監督の入団時の背番号37を売りにし、15年から44に変更。永久欠番宣言は勝手に、棚上げしている。

「44番は、とてもいいナンバー」

としながらも、密かに狙うのは55番。かつて、赤ゴジラとファンから愛され、現西武の嶋打撃コーチが現役時代つけていたもの。松山はかわいがられていた。ましてや今、エルドレッドがつけているだけに、「とても口には出せない」と親しい関係者へ漏らしています。

一方、広島を打撃のチームへ変革させた、石井打撃コーチの発案で、アンパンマンのニックネームが、いつのまにか、マツコへ。マツコ・デラックスからとったものらしい。

「松山はいつも明るくて、どんなところでも、全く緊張しないところがいい」

と高評価されています。緒方監督も、「マツコ」と当たり前のように呼んでいる。
加えて、ヒーローインタビューでの決め台詞は、

「鹿児島のじいちゃん、ばあちゃん、きょうおれやったよ」

入団時の契約金をプレゼントするなど、祖父、祖母孝行。大学入学時、学費をどうするかの相談をしたところ、「心配するな。金はないけど、牛がいる」と祖父・末吉政夫さんが、孫のために、手塩にかけて育てた牛を1頭につき、55万円で売却し、教育資金に充てた。いつまでも、その恩を忘れない孝行者。今年は、敬老の日が誕生日です。ぜひ、ヒーローになって、お立ち台へ-。

 

9月18日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.