西武・山川穂高 趣味はピアノ演奏 得意曲は「エリーゼのために」

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山川穂高

【プロ野球オリックス対西武】9回、2点本塁打を放つ西武・山川穂高=2017年9月1日 ほっともっとフィールド神戸 写真提供:産経新聞社

昨日のロッテ戦で、昨年を上回るセンターオーバーの15号は特大の一発でした。これぞ、4番の仕事です。

「座右の銘、目標はありません。今日が終わったら、また明日」。

何とも人を食ったようなコメントのようでも日々、全力のスタンスに変わりはありません。というのは、

「レギュラーではありません。一生懸命やるだけです」

と、近頃では珍しいタイプ。

山川は2013年、ドラフト2位で入団しました。出身は岩手県花巻市にある富士大学。176センチ、100キロの体形は、おかわり君こと、中村剛也によく似ています。そこで、おかわり2世の冠がつきました。そこは本人も強く意識し、大学時代からSNSの動画などで打撃フォームなどを独自に研究しました。ただし、見かけは同じでも、西武のコーチ陣は、「全く違う」と話しています。

中村は下半身の回転でボールを遠くへ。対照的に山川の場合、上半身でホームランを打つ。昨年までの山川は、かなり中村のフォームを意識していたようですが、それを今年から一切、やめた。

「ぼくはリストの強さで打ちます。中村さんのように、腰を回して打つことは、とてもできそうにないから…」。

食生活なども見直し、コーラのがぶ飲み、ご飯を食べる量などを減らしたと言います。

体重が増えたのは、それなりの理由がある。沖縄・那覇市生まれで、1日に沖縄そばを6杯、ステーキを10枚も平らげたことがある。そして、「毎日ではありませんけど」と前置きし、

「泡盛、1升ぐらいは軽いです」。

愛すべきキャラクターではありませんか。一方で、入寮の際、何と、電子ピアノを持参。体に似合わない意外性に関係者も驚きました。もちろん、球団初の出来事。大学へ入学してから独学でマスターし、得意曲は「エリーゼのために」。他にも、バック転、バク宙、逆立ちができる。身体能力の高さを示しています。

さて、現在は4番をまかされている山川ですが、5月には2軍落ちを経験。その2軍グラウンドの後ろには、選手寮があります。約2カ月の間に、山川の打球が、寮のガラスを3枚割ってしまったとか。7月8日、1軍再昇格を果たし、7、8月はチーム快進撃の原動力になっています。最も印象に残るのは、8月2日の楽天戦。あの則本から2本を含む、3打席連続アーチにはびっくりしました。前日の1日には、結婚宣言をしたばかり。自ら祝砲を放ったわけです。

8月9日に入籍した麻衣子夫人は、大学1年から交際がスタート。「これなら生活ができる」と手応えがあり、ついにゴールインしました。ちなみに、この日は野球の日。自身だけではなく、麻衣子さんも大学ではソフトボール部でした。そんな細かい気配りもできる。ニックネームは、アグー。沖縄出身で、アグー豚からとられたものだそうです。

幼少時はアイススケート、習字は八段の腕前。ユニークな4番打者の誕生です。

9月8日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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