若狭勝氏 安倍総理「加計学園問題1月20日発言」を語る

By -  公開:  更新:

8/21(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

自民党のしがらみ利権政治の一端が出たもの
6:31~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター若狭勝(日本ファーストの会代表・衆議院議員)

桜井充

加計学園疑惑調査チームの会合に臨む民進党の桜井充氏(奥)ら=2017年8月16日午後、東京・永田町の衆院第一議員会館 写真提供:産経新聞社

加計学園問題、実は開設を1年前倒しにしていた

加計学園問題の獣医学部開設の可否について、安倍総理は7月24日、25日の衆参予算委員会で、「自分がそれを知ったのは1月20日である」と発言しました。加計学園問題について、改めて元東京地検特捜部特捜副部長の衆議院議員の若狭勝さんに伺います。

高嶋)安倍総理が例の加計学園問題について「自分がそれを知ったのは1月20日である」ということを国会で言いました。あの加計学園問題についてちょっと何か今下火になったような感もありますが、元検事という目で見るとどういう風に映りますか。

若狭)私が今特捜部の副部長をやっていたとしたら、極めてやりがいのある案件だなと思うでしょうね。内偵捜査をする価値がある。安倍総理が今治市に加計学園が獣医学部を開設するのを知ったのは、今年の1月20日だったという話。これはかなり不自然な感じがします。どうして今年の1月20日まで知らなかったと言わざるを得なかったのか。そこがポイントだと思いますが、実はこの加計学園問題、今治市に獣医学部を開設するかどうかということについてはいろいろな見方があるので、それはこっちに置いておいても、開設時期は実際は来年の4月、30年の4月に開設することになっていますが、本当は流れからすると31年の4月、1年先だった。それを1年前倒しにすることによって加計学園はキャッシュフローが非常に良くなると。1年前倒しにして開設を早くすれば授業料とか入学金、あるいは補助金が入って来る。かたや建設代金を払わなくてはいけないというので、1年前かどうかということは、極めて大きな違いがあります。

高嶋)なるほど。

若狭)それから京都産業大学が30年4月、つまり来年4月だととても間に合わないということで諦める。その一石三鳥四鳥の効果が生まれるのです。1年前倒しにするかどうかというのは極めて大きな、大事なポイントで、それを総理が加計幸太郎さんと何らかの話し合いをしたのではないか。去年ですね。それをつつかれるのは嫌なので、「今年の1月20日になって初めて知った」と言ったのではないか、というくらいのことは特捜部の検事だったら多分思うでしょう。

高嶋)素人が見ても、極めて不自然な、無理くりの、これは裏に何かあるなと思わせる1月20日でしたね。


自民党の脈々と続いてきているしがらみ利権政治の一端が出たもの

若狭)私はおそらく国会議員の中では、自民党の政治の一番奥深いところを知り尽くしている、一番、右に出るものはいないと思うぐらいに思っています。自民党政治というのはそうした一部の人間、一部の親しい団体に利益を落とすという、いわゆる利権政治、しがらみ政治というのが一つの特色です。ですから今回の案件も私の目から見ると、そうした自民党の脈々と続いてきているしがらみ政治の一端が出たのではないかと思います。

高嶋)極めて自然な話であると。自民党の業みたいなものだと。

若狭)と思いますね。

高嶋)そうですか。今地検の現役の人とどれだけの付き合いがあるか分かりませんが、最初に仰った内偵みたいなことというのは、普通に考えればやるようなことでしょうかね?

若狭)いろいろな可能性を考えれば内偵というのは、広くやっていることが普通なので。ましてこの案件については知っていてもおかしくはないと思いますけどね。

高嶋)先ほどのニュースで籠池夫妻が再逮捕ということで、あのおじさんはいつもトカゲの尻尾切り尻尾切りって騒いでいたわけですから、これから先はどう展開するかというのはまだみえないということですね。

若狭)そうですね。

若狭勝氏 安倍総理「加計学園問題1月20日発言」を語る

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top