教育費の無償化~藤井四段も受けていた「モンテッソーリ教育」とは?【高嶋ひでたけのあさラジ!】

8/10(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

無償化するなら生後10ヶ月から教育を
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター佐藤優(作家・元外務省主任分析官)


高校までは義務教育化し完全無償化する

日本の教育無償化について多くの議論が交わされていますが、実用化には様々な課題が山積みとなっています。日本で教育無償化を実現させる為にはどのような形が理想的なのか、作家の佐藤優さんが持論を展開します。

高嶋)例の教育無償化、これは昔気質の人たち、私などもそれに入るのですが、終戦直後に物の無い時代に頑張っていた父や母の姿を見ていて、子供の教育費や給食費だけは石にかじりついても親は食べなくても出すみたいなのがあったじゃないですか。

佐藤)私の親なんかもそうでしたね。

高嶋)ああいうのが残っていると、全部無償化というと金持ちの家の子供まで無償化するのはな……と言う風につい思ってしまうのですけど、佐藤さんは基本的には違う考え方のようですね?

佐藤)私は教育無償化に関しては大学とそれ以外を全部分けます。だから世の中のいろんな人とは違うのですけど、高校までは義務教育課して完全無償化が良いと思っています。
なぜ完全無償化が必要かというと、この種の問題には“選択主義”という考え方と“普遍主義”という考え方があります。
例えば生活保護、あるいは学校支援の子たちというのは給食費が免除されますよね。この場合は低所得の家の子供たちが免除されます。
そうするとその子たちというのは学校の中で「お前給食費払ってないだろ」ということで線引きされてしまうのですよね。そういうことが小学生あるいは中学生の心にどういう影響を与えるのかということを考えれば全体的に高校までを無償化しても構わないと思うのですよ。
そしてお金持ちというのは実は数が少ないですから、それによって「年収1億円以上の奴に払う必要あるのか」ということがあるのですが、それはとても少ないですから。
それから年間1億の収入を持っている人間だったら、それは45%所得税・10%住民税・復興税2%を払っていますから、それは相当な税金を払っているのですから無償化したとしても実はそれだけ大きな問題では無いと思うのです。


アメリカの経済学者が提唱する生後10ヶ月からの就学前教育とは?

佐藤)それからジェームズ・ヘックマンというアメリカで有名なノーベル経済学賞を受賞した経済学者がいるのですけど、就学前教育、要するに赤ちゃんのときからきちんとした形で教育を受けておくということが、将来非行に走るとかあるいは労働に就かなくなってしまうとか、そういったことに関してとても重要になってくるのです。

高嶋)今赤ちゃんとおっしゃいましたが?

佐藤)生後10ヶ月くらいです。そのくらいからの就学前教育がものすごく重要になるのです。だからそこを含めて教育を無償化してしまう姿勢はとても重要だと思うのです。

高嶋)えっ、生まれて10ヶ月くらいの赤ちゃんから国が全面的に面倒を見て? 赤ちゃんはどんな教育をするのですか?

佐藤)まず幼稚園に通う、あるいは保育園に通う。それで朝ご飯はお家で食べるけども、昼ご飯とおやつと夕ご飯は保育園で栄養士が作った食事を食べる。それからバランスの良い体育で運動をする。あとはリズムに乗ってダンスをする「リトミック」等をやるとか。
あるいは0歳から6歳までに「敏感期」というのがあるのですが、ある時期に模様だけに関心を持つとか数字だけに関心を持つとか言葉に関心を持つとか、そういうときに制限をしないで思いっきり勉強をさせてしまうのですね。そうすると将棋の藤井君みたいな人が出て来るのです。

高嶋)そのヘックマンという方を僕は知りませんが、その人はそういうことを証明したのですか?

佐藤)それはビッグデータで証明されています。アメリカというのは残酷なところで、子供たちに教育措置をしている地域としていない地域を分けてデータを調べるのですよ。だからこれはもう証明されています。

montessoriaj lernejoj

「モンテッソーリ教育」Koloritaj cilindroj, ilo uzata en montessoriaj lernejoj (wikipediaより)

藤井聡太四段も受けていた「モンテッソーリ教育」

高嶋)藤井聡太君は就学前に何かやっていることがありましたよね?

佐藤)「モンテッソーリ教育」というものです。マリア・モンテッソーリというイタリアのお医者さんが考えた方法なのですが、本来は障害児教育なのです。人ひとりひとりの個性を伸ばしていくというもので、これは公立の保育園でも導入しているところがかなりありますからね。こういうところが無償化されていくと、学級崩壊や学力が付いていけなくて困るというような小学生の問題が大分減りますね。

高嶋)大学だったらもう自分で学費を払うと?

佐藤)私は大学は全然違う考え方で、国立大学は安い授業料で良いと思うのですが、私立は国際基準にしてしまえば良いと思うのです。極端なことを言うと文科系の大学は300万円・400万円の学費で構わない。

高嶋)ハーバードなんて今高いですからね。

佐藤)ハーバードは今800万円くらいですからね。それでOB・OGが給付して学校が債券運用をすれば良いのですから。

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