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熱中症の応急処置を、ペットの万が一に備えて知っておこう【ペットと一緒に vol.41】

夏のレジャーを愛犬と楽しんだり、一緒に帰省したりする方もいるかと思います。今回は、愛犬や愛猫が熱中症にかかってしまった場合の応急処置をご紹介します。

室内で熱中症になるケースも少なくないので、人よりも熱中症にかかりやすい犬や猫のために、ぜひ頭に入れておいてください。


熱中症になると半数近くが死亡!

熱中症は、ひとたび発症すると症状が急速に悪化して、命に危険がおよぶのが恐ろしいところ。

筆者が取材してきた動物病院でも、「はっきり統計を取ったわけではありませんが、病院に熱中症で運ばれてきた犬や猫の約半数は結局死亡していますね。入院して点滴治療などを行っても、すでに熱によって臓器が大きなダメージを受けていると、簡単に言えば、もう臓器は戻どおりにはなりませんから」と、獣医師は口をそろえます。

飼い主さんがまず行わなければならないのが、なにより熱中症を予防すること。その方法については、過去の記事でご紹介していますのでご参照ください。

フレンチ・ブルドッグ、パグ、シー・ズーなどの短頭種、初めての夏を迎える犬、高齢犬や肥満の場合は熱中症の発症リスクが高まるので、あまりに高温多湿の日は、日中に外出しないのはもちろん、夜間でもハイリスクの犬は散歩を控えるのが無難です。

犬

熱中症になりやすい犬は、涼しい室内で楽しく遊んでストレス解消と熱中症予防を


初期症状を見逃さない

熱中症は初期症状の段階で気づいてすぐ病院へ連れていけば、命を落とす確率を減らせます。

愛犬の呼吸がハァハァと荒くてぐったりしている、部屋の中をハァハァしながらウロウロして涼しい場所を探しているように見えるなど、熱中症が疑われる場合、体温をはかってみましょう。

犬の平熱はおよそ38.5~39度。もっとも正確な体温は、肛門に体温計を入れてはかった直腸温です。いざというときに役立つので、日頃から愛犬の直腸温の平熱を知っておきたいものです。直腸温は、肛門の入口から2~3cmのところに体温計の先端を入れてはかります。食用油などを先端に塗ると肛門に挿入しやすくなるので、なるべく愛犬をリラックスさせると同時に、はかりやすいように工夫をしてみてください。

もし体温が40度を超えていたら、早急に動物病院へ!

初期から度合いによって順を追い、熱中症の症状を説明していきます。

1 呼吸が荒く、浅くなる
2 目が充血する
3 よだれを流す
4 嘔吐する、下痢をする、血便が出る
5 けいれんする、失神する
6 多臓器不全を起こす

4番目以降の症状は、プレショックと呼ばれる危険なシグナル。

下痢や嘔吐は、体温の上昇により胃腸の粘膜がただれるために起こります。

けいれんや意識の消失は、血液が濃縮したことが原因で生じ、脱水症状が進んでいる証拠。

これらの症状が愛するペットに見られた場合は、かかりつけ病院や救急病院などにすぐに向かわなければなりません。

車内に置き去り

熱中症の原因の筆頭に挙げられるのが、愛犬を車内に置き去りにすること。ほんの数分間でも、決して車内に愛犬を残さないように


応急処置を心得ておこう

ハァハァと荒い愛犬の呼吸が続く場合、体温を下げるためにすぐに冷やしてあげてください。

病院に行く際、もしタクシーなどを待っているのであれば、浴槽に水を張って愛犬を冷やします。浴槽に水が溜まるまでの間は、シャワーでも愛犬の全身に水をかけて冷やしましょう。また、エアコンの設定できる最低温度にして部屋を冷やすのも忘れずに。

動物病院へは、首の後ろや鼠径部といった太い血管がとおっているところに保冷剤をあて、水で濡らしたタオルで愛犬の体を包んで向かいます。自動車で向かう場合、車内の温度は可能な限り下げるのも必須です。

濡れタオル

保冷剤と濡れタオルで愛犬の全身を冷やして、体温を下げて!

もし、初期症状の段階で気づき、飼い主さんの処置で愛犬の体温を下げられたとしても完全に安心はできません。熱によって臓器などがダメージを起こしていたり、ダメージの度合いによっては後遺症が発生することも。

とにかく熱中症が疑われる症状が現われたのであれば、愛犬の元気が戻っても、獣医師に診てもらいってください。

ペットを熱中症から守れるかは、飼い主さんの知恵と迅速な対応にかかっています。

私もシニアドッグを抱えての夏、気を引き締めて乗り切りたいと思います。

 

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