「サンライズ瀬戸・出雲」のお供に~東京駅「チキン弁当のからあげ」(570円) 【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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1か月半ぶりにまたまた寝台特急「サンライズ瀬戸」琴平行に乗車です。
東京22:00発の下り「サンライズ瀬戸・出雲」号は、東海道線下りホーム・9番線に21:35頃の入線。
入線後、発車に向けた準備が行われて、発車10分ほど前から乗車が可能になります。
充当される285系電車はJR西日本・JR東海が共同開発、保有する車両。
「サンライズ瀬戸」は両社に加え、東京~熱海間がJR東日本、児島~高松(琴平)間をJR四国が担当、今や貴重なJR4社に跨る列車です。

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「サンライズ」のお隣、高い場所にある東北新幹線ホームの20番線には、JR北海道のH5系が充当された最終の仙台行「やまびこ223号」が停車中。
新函館北斗から朝イチの「はやぶさ10号」でやって来て東京~新青森を1往復、最終列車として仙台へ向かい、翌朝の仙台始発で北海道へ戻ります。
「JR北海道の車両なのに東北新幹線でしか走らないなんて・・・」と考えがちですが、これは鉄道好きには当たり前の「車両使用料」の問題。
鉄道で直通運転を行う場合、自社以外の路線を走る場合は「車両使用料(レンタル料)」が発生します。
但し、通常はお金をやり取りすることを出来るだけ減らし、双方の車両の「走行距離を調整」することで使用料を「相殺」するのが一般的。
主にJR西日本が開発を担った「サンライズ」でJR東海名義の車両が存在するのも、そんな背景があるものとみられます。

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今回は妻と一緒に乗車・・・ということで2人用のB寝台個室「サンライズツイン」を押さえてみました。
「サンライズツイン」は瀬戸の4号車、出雲の11号車の1階部分にそれぞれ4室しかない個室。
この上階は、ほぼ同じスペースで1人用A寝台個室「シングルデラックス」となっています。
電源コンセントは枕元に1口しかないので、出来れば電源タップを1つ持っていくと、寝ている間に安心してスマホの充電が可能。
なお現在、寝台券を購入する場合、ネット予約は無く、駅などの「みどりの窓口」で乗車1か月前からの購入となります。
およそ20年ぶりに寝台列車に乗車したという妻は木目調の室内、暖色系の照明、ソフトな肌触りの寝具・・・と寝台列車の変貌ぶりにビックリ。
改めて女性でも安心して乗ることが出来る、個室中心となった寝台特急の魅力を感じてもらえたようです。

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とはいえ寝台列車では、揺れが気になるという人も少なくないハズ・・・。
せっかくなら東京~横浜の夜景を眺めながら、ワインでも傾けて、気持ちよく休んでみてはどうでしょうか?
東京駅の在来線改札内(B1)には有名な「はせがわ酒店」の東京駅グランスタ店があって、サンライズに合わせたように22:00まで営業。
ワインのミニボトルにはカップも付けてくれるサービスが行われており、サンライズ前には必須の立寄りスポットと言っても過言ではありません。
その足で1Fの「駅弁屋・祭」に足を運べば”つまみ駅弁”の数々が残っていることでしょう。

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そんな「つまみ」にピッタリなのが、NRE大増が手がける「チキン弁当」のスピンオフ商品「チキン弁当のからあげ」(570円)。
昭和39(1964)年の東海道新幹線開業の頃から存在する、東京を代表する駅弁の1つ「チキン弁当」。
このチキンライスと唐揚げというシンプルな構成のうちの「唐揚げ」のみを、ほぼ同じデザインのミニボックスに5個詰め込んでいます。
帰宅時間帯、新幹線や普通列車グリーン車などで1杯、あるいは夜は炭水化物を抜きたいという人のニーズを汲んで、よく見かけるようになる商品。
チキン弁当」同様、レモン汁がきちんと付いているのも有難いものです。
どことなく懐かしい感じの「唐揚げ」の味が、揺れる列車の中で味わうと一層美味しく感じられるのが不思議なところ。
「サンライズ」の個室でプライベートな”バー気分”を楽しみながら味わうと、旅の始まりから贅沢なひと時になれるかも!?

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程よくお酒が入って、日付が変わる頃までにサッと眠りに入れば、気が付けば朝6時半の岡山到着直前。
眠り足りなければ、琴平まではもう1時間半、出雲市まではもう3時間ほど寝られます。
通勤電車でウトウトして、うっかり隣の人にもたれかかってイヤな顔をされるような日常を送っている人もいるのでは!?
ならば、いっそのこと思いきり「列車の中で寝て」みるのも、いいリフレッシュになるかも!?
「サンライズ」ならリネン、ガウンも付いた個室ですから、気兼ねなく眠ることが出来るでしょう。

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)

【ごあいさつ】
はじめまして、放送作家の望月崇史(もちづき・たかふみ)と申します。
ニッポン放送には、昔の有楽町の社屋の頃から、かれこれ20年お世話になっています。
最近では、月~木・深夜24時からの「ミュ~コミ+プラス」で放送された、
ルートハンター」のコーナーに、5年ほど出演させていただきました。

そんな私がライフワークとしているのが「駅弁」の食べ歩き。
1年間に食べる「駅弁」の数は多い年でのべ500個。
通算でも4500個を超えているものと思います。
きっかけとなったのも、実はニッポン放送の番組。
2002年~05年に放送された「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の
番組ウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載することになり、
本格的に「全国の駅弁をひたすら食べまくる生活」に入りました。
以来、私自身のサイトや、近年は「ライター望月の駅弁いい気分」というブログで
「1日1駅弁」を基本に「駅弁」の紹介を続けています。
”駅弁生活15年目”、縁あってニッポン放送のサイトで連載させていただくことになりました。
3つの原則で「駅弁」の紹介をしていきたいと思います。

①1日1駅弁
②駅弁は現地購入
③駅弁のある「旅」も紹介

「1日1駅弁」ですので、日によって情報の濃淡はありますが、
出来るだけ旬の駅弁と鉄道旅の魅力をアップしていきますので、
ゆるりとお付き合い下さい。

【プロフィール】

望月崇史(もちづき・たかふみ)望月

1975年12月8日静岡県生まれ。
早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。
卒業後の2002年「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」の番組サイトで始めた
ライター望月の駅弁膝栗毛」をきっかけに、全国の駅弁食べ歩きをスタート。
以来およそ15年、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。
1日1駅弁のウェブ紹介を日課とし、これまでに食べた駅弁は4500個以上。
ニッポン放送「ミュ~コミ・プラス」ルートハンター、鉄道特番などにも出演。
丸の内朝大学・温泉クラスの講師も務める。