【yoppy】 対談 煙山光紀×吉田尚記① 「ニッポン放送はヒドい会社!?」

吉田尚記アナをアイコンとしたカルチャー情報サイト「yoppy」人気記事】

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同じ「アナウンサー」でも、「スポーツアナウンサー」はちょっとまた違う職種だったりする。吉田尚記アナは音楽やアニメの「現場」にいるのに対し、スポーツアナは野球場やスタジアムといった違った「現場」にいる事が多いため、じっくりとお話を聞けるチャンスが少ない。そこで今回、ニッポン放送スポーツ部に所属し、プロ野球やサッカー中継を主に担当している煙山光紀アナウンサーと吉田尚記の対談を実施してみた。

まずはお互いの印象から・・・・・・

煙山:よっぴーは常に動いているイメージが強い。けど、ニッポン放送って凄い会社だよね。吉田くん、一人で北京に放り込まれて、オリンピックの取材をしていたよね?全部一人でやっていたと思うと、ある意味ヒドい会社だよね(笑)

吉田:あの時、何をやっていたかと言うと・・・普通、オリンピックに行くと、IBC(インターナショナルブロードキャスティングセンター)から各会場へのシャトルバスがあるので、ほとんどの人はそのバスに乗って移動するんだけど、バスが15分~30分に1本しか出てないから、あんまり会場を回れないんですよ。僕はちょっとだけ中国語が出来たので、タクシーに乗れたんです。これが大きかった。だからバンバンいろんな会場を回る事ができて、他のマスコミと比べて、かなり変わったことをやっていました。

煙山:そうそう。僕たちの常識の枠じゃない事をやっていたのが面白かった。

吉田:まったく行く必要は無いですが、北京に一軒だけあるメイド喫茶とか行ってました。

煙山:僕の中では、「吉田は凄い事やってるぞ!」と思ってましたね。それまでは、汚れたジーパンでゲームやっている人だな・・・くらいに思ってました(笑)

吉田:煙山さんは覚えてないかも知れませんが、僕が2回目に放送に出たときに、スタジオにいたアナウンサーが煙山さんだったんです。一之江から中継をして、煙山さんと掛け合ったんですが、まったく慣れてないので、緊張しすぎて、そのときの感覚を覚えてないんです。

煙山:よっぴーも緊張するんだ。

吉田:煙山さんも緊張しますか?

煙山:僕はすごーく緊張症ですよ。競馬のファンファーレが鳴っている時点で吐きそうだもん。心配性なんです。悪い事をイメージしちゃうタイプなんで・・・でも、ヨッピーいまは全然緊張しないでしょ。

吉田:緊張はしているんですが、常にスケジュールに追われているので、緊張する暇がない・・・というのが本音ですかね。

煙山:けど、本当に忙しそうだよね。よっぴーは子供もいて、家族思いのイメージがあるんだけど、子供と過ごす時間はあるの?

吉田:僕の場合だと、朝6時位に家に帰るんですけど、ちょうど娘が起きだして、学校に行く準備をしているんです。その横で、僕がお酒を飲んでいるんです。だから、娘が将来「お父さんどんな人でした?」と聞かれたら、朝からお酒を飲んでいた」と言うのが正解です(笑)。

煙山:最低だね(笑)最低だけど、でもまぁ、お父さんとその時間に接点を持てるのは良いかもね。

吉田:そうですね。後は普通の家庭よりも、お父さんが子供の話題に乗りやすい。当たり前にアニメを見てるので。

 

煙山アナウンサーが緊張症というのは、普段の中継を聞く限り、まったく想像がつかない。一方で、朝からお酒を飲んでいる吉田お父さんもスゴイ光景である。ニッポン放送はそれだけバラエティー豊かな人材が多いという事だろうか・・・

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吉田:煙山さんは他の会社も経験されているんですよね。

煙山:そうそう。ラジオたんぱ(今のラジオNIKKEI)3年間居て、テレビ北海道に3年10ヶ月。それからニッポン放送に来て23年目になりました

吉田:ニッポン放送は他の会社と比べて変な会社ですか?

煙山:全然違いますよ!慣れるまでに2年間かかりました。死ぬかと思いました(笑)時の流れが圧倒的に違うんですよね。新人で来たときに、サッカーなんて中継しに行った事なかったんだけど、取材に行くように言われて、スタジアムに行って練習をしていたんですよ。ちょうど、ロナウジーニョがハットトリックしてね。「ハットトリックーーーー!!!」なんて言って、練習をして会社に戻りました。当時のディレクターに練習素材を渡したら、「使おう」と急に言われたんです。そのままスタジオ入れられて「一体何を喋ればいいんですか?」という状態で、喋れないと怒られて・・・本当に用意させてくれない。ヴェルディとサンフレッチェの試合で、自分がどちらのサイドを担当するかを聞いても教えてくれない。本当に用意をさせてくれませんでしたね・・・(笑)今はだいぶ変わりましたけどね。

吉田:その気持ち、よく分かります。

煙山:あと、昔はボーナスを社長から手渡しで受け取って居たんですよね。僕なんかは、ちゃんとネクタイとスーツで行くんですけど、垣花アナは裸の上に革ジャンでモヒカン・・・他の人も、ちゃんと並ばずに、私語を連発しているから、総務の人から「静かにしてください!ちゃんと並んで下さい!」と注意をされていたので、「ここ何なんだ?小学校みたいだな」と思いましたよね。まぁ、そこがいい所なのかなと思いましたけどね。

吉田:よく言えば“おおらか”ですよね。

煙山:よっぴーの存在が許されているのも、“おおらか”だからでしょうね。ただ、ニッポン放送は、日本で一番良い会社だと思うんですよ。こんなに自由な裁量が与えられる会社はあまりないです。他の会社だと、休みの日に取材に行くな!と怒られる。だからコソコソ行ったりするんです。ニッポン放送は、「熱心だね!」と褒められる。自分の裁量で切り開けるんですよ。

吉田:やりたい事がある人にとっては良い会社ですよね。あと、もう一つ思ったのが、スポーツの世界ってあまりにも別世界なんですよ。スポーツアナウンサー同士の世界があるじゃないですか。僕がアナウンサーをやっていても、他局のアナウンサーと知り合うきっかけは殆ど無いですよね。

煙山:たしかに、そうかもね。他局の人と現場で一緒になったり、飲みに行ったりもしますよ。まぁ、協力し合わないと回らないので、ある程度ライバルなんだけど、ある程度協力し合っていく関係ですね。選手の取材が被ったりすると、どうしてもカバーしきれないので、協力し合って取材をしたりします。まぁ、(ネタを)一個あげたら、一個もらう・・・みたいな、暗黙のルールがあります。新人の時はもらってばっかりで、「あんた使えないわね!」と言われてました(笑)

吉田:そのあたりは、スポーツアナ独特ですよね。同じ局で、同じ“アナウンサー”という肩書きなのに、やってる事が180度違いますね。

 

煙山アナの激白。ニッポン放送は動物園なのかも知れない・・・
このあと、二人の話はプロ野球のナイター中継についてへと進んでいった。

なお、煙山アナウンサーも担当しているニッポン放送の看板番組「ショウアップナイター」は今年で50周年を迎える。それを記念して「ショウアップナイターファンクラブ」が結成され既に多くのリスナーにご登録頂いている。電話リポートや、ナイター中継・プロ野球の歴史を紐解くコーナーなど、会員限定のスペシャルコンテンツやイベントが満載だ。詳しくは、【ショウアップナイターファンクラブ】 https://showup89.com/ をチェックしてみて欲しい。