東芝上場廃止の可能性【高嶋ひでたけのあさラジ】

7/17(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

四半期2期連続で決算不表明ということを受けて東京証券取引所の判断が早まるか?
7:02~ ひでたけのニュースガツンと言わせて! :コメンテーター 須田慎一郎(経済ジャーナリスト)

値千金の半導体を巡ってさまざまな思惑が渦巻く

訴訟合戦になっている東芝。最先端の半導体事業には2兆円もの資産価値があるといわれています。今後、東芝は生き残ることができるのでしょうか。毎週月曜日は経済ジャーナリストの須田慎一郎に伺いたいと思います。

高嶋) まず結論から伺いたいのですが、東芝がいかなる形でもいいから生き残れますか?

須田) 何らかの形では生き残ることはできると思います。理由としては値千金の最先端の半導体事業、2兆円の資産価値があるといわれている物を持っていますから。

高嶋) 東芝メモリですね。

須田) この虎の子がある以上何らかの形で生き残ることはありますが、上場廃止という状況で、あるいは完全に進駐軍に乗っ取られる形で生き残るのかどうなのか。東芝単独で生き残ることはできなくても看板は残ると思います。

高嶋) 東芝メモリは東芝が思っている通りに売れますか?

須田) 価値はあるけれども各社各様の思惑があります。例えば東芝と提携しているウエスタンデジタルは自らの手に押さえておきたいので2兆円を払う。買い手側としては自分たちがお金を払うからその技術を持ってきたいですから。日本政府は、日本の経済成長のためにはどうしても必要で、日本国内に権利を残しつつ何とか金だけ欲しい。というそれぞれいろんな思惑が渦巻いていますから、最終的にどう着地をするのかが見えてないです。

高嶋) 鴻海精密工業が最近話題になっていまして、また台湾に持って行かれるのかなと思ったら、市場は日米韓連合と。国もこれには力を入れて技術が流出しないような意向で。これはもう決まりと思って間違いないですか?

須田) アメリカでウエスタンデジタル社が提訴をしていて、日米韓連合に持って行くのは駄目だと差止訴訟を起こしています。この行方も見極められないと思います。

四半期2期連続で決算不表明、上場廃止の判断を下す可能性

高嶋) アメリカのカリフォルニア州の裁判所が28日まで結論を持ち越しということで。あと10日くらいですから。どうなっていくのでしょうか?

須田) その間にウエスタンデジタルが納得するような形で決着をしなければ、おそらく差し止めになって、2兆円の半導体部門の売却が空中分解するのではないかと。

高嶋) そうなると東芝はどんな形で残りますか?

須田) もうひとつは例の上場廃止の問題がまだくすぶっています。とりあえず17年3月末決算、これに関して監査法人は意見の不表明を発表しました。上場企業は3ヶ月ほど四半期ごとに決算発表をしますが、思い出してみてください。去年の12月末決算も不表明になっています。四半期2期連続で不表明ということを受けて東京証券取引所は、上場廃止基準にはなりませんけど、東芝の利益を守るという点においてはこのまま上場していていいのだろうかと。東京証券取引所としては上場廃止の判断を下す可能性もあります。

高嶋) 来年の3月でまた債務超過になりますよね?

須田) 債務超過になったらオートマティックに上場廃止。それを待たずに去年の12月末決算、3月末決算を受けて不表明が続いているからここで判断を下す可能性もあります。

高嶋) 共にやってきたウエスタンデジタルと喧嘩別れのような訴訟になってしまいましたが。あの辺の扱い方は根本的に間違っていたのでは?

須田) そもそも根本的に間違っていたのは昨年の3月末決算での債務超過。こんなことをいうのは私くらいですが、これを何とか上場を維持しようとして「これ債務超過ですよ」とやってしまったことがボタンの掛け違い。そこに監査法人は問題視していると思います。

高嶋) 話を元に戻すと、東芝はどんな形で残りますか?

須田) 私は、上場廃止の判断を下してゼロベースでもう一度やれば、東芝の看板だけは残ると思います。最終的には再上場をもう一回狙えばいいですから。

高嶋) これというエースがいないと聞いていますけどね。

須田) 加えて経営責任をきちんと負わないと駄目ですよ。

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