清水久嗣のAKATSUKI FIVEリポート!東京五輪出場へ、男子バスケット日本代表・ラマス新体制がスタート


あと3年に迫った2020年の東京五輪。
しかし、バスケットボールの男子日本代表には現時点で出場権がありません。
1976年のモントリオール大会を最後に、五輪出場がなく世界ランクも48位。

しかし、2つに分裂していた国内プロリーグもBリーグにまとまりレベルも強化。
代表の強化への基盤も整いつつあります。
44年ぶりの大舞台へ挑むべく、長い長い戦いが始まったバスケットボール男子日本代表・AKATSUKI FIVE。
7月29、30日に控えたウルグアイとの強化試合と
さらに8月のアジア選手権(レバノン)へ向けた強化合宿を公開しました。

東京五輪に出るためには8月のアジアカップで好成績を収め、
11月に行われるW杯予選への出場権を獲得し、
さらにW杯に出場を果たすことが必要とも言われています。

ちなみにリオデジャネイロオリンピックに出場したのは、わずか12か国。
いずれもW杯優勝国と各大陸選手権の覇者、さらに世界最終予選を勝ち抜いた強豪ばかり。
男子日本代表はあと2年で、相応の実績を世界に示す以外にありません。

44年ぶりの五輪出場へ向け、代表ヘッドコーチにアルゼンチンのラマス氏を招へい。
かつて母国アルゼンチンをロンドンオリンピックの4強に導いた名将です。
ラマスヘッドコーチは現在、指揮するアルゼンチンのクラブ・サンロレンソが国内リーグの決勝に進んでいるため、チームへの合流は今月後半となる見込み。
現在合宿では元日本代表の佐古アシスタントコーチなどが指導に当たっています。
召集された日本代表選手はこれまでの代表経験が豊富なBリーグのオールスタークラスのメンバーと将来有望な大学生を合わせた24人。

Bリーグもオフシーズンに入り選手のコンディションも上がってきて、公開された練習でも時折笑顔も見せつつ活発な動きが目につきました。


佐古ACはこの強化合宿について「コーチが来日しておらず、コンディションのばらつきもありますが本来のコーチがやりたいバスケットを植え付けていくということをやっています。」とその狙いを話し

月末の強化試合については
「(今までの代表と違って)面白いのはオールコートでのバスケット展開だと思います。リバウンドからのパス出し、そこからトランジション(攻守の切り替え)、トランジションに入ってからのシステマチックな所は大事にして時間をかけて練習しています。ラマスコーチになって一番ファンの方にわかりやすい変化だと思いますね」と新生AKATSUKI FIVEのチーム作りに手ごたえを感じていました。

しかし、同時にチームの課題については
「今、苦しんでいるのはビッグマン(ゴール下に構える長身のセンターやパワーフォワードのポジションの選手)かもしれませんね。(今のやり方には)走る距離とスピードを求められているので、より機動力があって動きながらリバウンドもできるビッグマンが求められていると思います。」と現在召集されているビッグマンである
太田敦也選手(三遠)
竹内公輔選手(栃木)
竹内譲次選手(東京)(http://www.1242.com/lf/articles/46392/?cat=sports&feat=b-league
永吉佑也選手(京都)(http://www.1242.com/lf/articles/38812/?cat=sports
に更なるレベルアップを期待していました。


この話を永吉選手にぶつけたところ
「(動けるビックマンといえば)僕のことじゃないですか」と笑顔。
先日の東アジア選手権でも敗れはしたものの、台湾相手に途中出場で劣勢の流れを変える役割を果たし「色んな人からも(入って流れが変わったと)言われましたね」と自信をつけている様子。所属チームは新天地・京都への移籍となりましたが、代表でもBリーグでも飛躍のシーズンになりそうな予感がします。
そのほかに見ていて興味深かったのはPG・ポイントガードの選手たちの練習。
元日本代表で長くPGを務め”ミスターバスケットボール”と呼ばれた佐古コーチも参加して、和やかな雰囲気で行われていました。


6月22日に生放送したニッポン放送の『Bリーグラジオ』で初パーソナリティを務めた富樫勇樹選手(千葉)は「臀部の筋肉の張りから痛みに変わってきていて(練習を)外れています。(佐古AC)」ということでしたが、シュート練習などは行っていました。ほかに篠山竜青選手(http://www.1242.com/lf/articles/50716/?cat=sports&feat=b-league)
橋本竜馬選手、安藤誓哉選手というまさに日本を代表する4選手の顔ぶれとなっているPG陣。代表PGの大先輩でもある佐古ACはPGについて
「現状の4人からふるいにかけるということで、富樫の状態と8月の大会に合わせてメンバーを絞っていきます。いま非常にレベルが高いです。最終的にはコンディショニングの問題になると思います。」とコメントからは絞り込みが難しい心境が垣間見えました。

日本代表の富樫選手と田中大貴選手(東京)が出演した『田中大貴と富樫勇樹のBリーグラジオアフタートーク』はコチラ→https://live.line.me/channels/95174/broadcast/3652831

また、前回の代表招集は体調不良でメンバーから漏れてしまった辻直人選手(川崎)(
http://www.1242.com/lf/articles/60117/?cat=sports&feat=b-league)も代表に復帰。
リーグの終盤で痛めていた足首について伺うと「ほぼ大丈夫です。」と回復の声を聴くことができました。
現在の代表における自分の立ち位置についても「レベルが高く、身体のサイズも大きいですし、自分の仕事を出すのは簡単ではないなと正直なところです。」と気が抜けない様子。また「(コーチからは)出場権を取るために一戦一戦勝つことが大事だと言われています。今は日々の合宿でチームのどのようにオフェンスとディフェンスをするかを導入している時期です。ほかの代表選手の特徴はわかっていますけど、動きとかプレーも(指導によって)変わってくるので、その中で自分がどう動くかという難しさもあります。」と現状を分析していました。
また『Bリーグレポート』でも話していた「フィジカルの強化」についても
「徐々にいい感じにきています。体重がシーズンでは83㎏だったのですが、今は84~85㎏位ですね。ただ体力の面が戻ってきていないので、動きにキレを出してくことが今の目標です。」と手ごたえを感じていました。

最後にアジアカップの先にあるW杯1次予選(11月からホーム・アウェー方式)の組み合わせについても印象を話してくれました。
日本は台湾(世界ランク48位)
オーストラリア(同10位)
フィリピン(同27位)と同じグループBです。
「オーストラリアは強いので、その相手にどこまでやれるかだと思います。フィリピンと台湾には落とせないので確実に取らないといけないですね。」とのこと。
なお8月のアジアカップでも台湾・オーストラリアと同じグループDに入った日本(もう1か国は香港)。W杯予選の前哨戦として厳しい戦いとなることは間違いありません。

東京五輪へ向けて本格的に動き出したバスケットボール男子日本代表・AKATSUKI FIVE。
今月末には東京・表参道の青山学院記念館でウルグアイ(世界ランク26位)と強化試合2試合を行います。日本バスケット界の未来を背負う戦士たちにぜひ熱い声援を送ってください!

「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2017」
日本代表 vs ウルグアイ代表
開催日:7/29(土)15時~、30(日)16時~
会場:青山学院記念館(東京メトロ・表参道駅から徒歩5分、JR渋谷駅から徒歩10分)
公益社団法人 日本バスケットボール協会 http://www.japanbasketball.jp/

 

(清水久嗣)

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