外交のプロが観た伊勢志摩サミット 【ひでたけのやじうま好奇心】

高嶋 けさのやじうま好奇心は、伊勢志摩サミットの会場から30キロ程離れた国際メディアセンター(通称IMC)からお送りしています。

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ここに各国6千人のマスコミが集まって、報道をしているんですが、そういう中、我々は、外交評論家・宮家邦彦さん、ニッポン放送報道部・森田耕次解説委員と色々メディアセンターを歩き回りました。
宮家さんは外交官として携わった1979年の東京サミットからずっと外交にまつわるお仕事をされていますが、いかがですか?

宮家 確かに30キロ離れてはいますが、お食事も美味しい、サービスは至れり尽くせりと、立派なアネックス(別館)を造って、なかなかよくやっているなと思いました。

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高嶋 我々は別として、世界中のマスコミを歓迎するという事で、PR効果はありますからね。
必ず言われるのは、アネックスは28.5億円もするのに終わると、しばらく展示して、すぐ壊しちゃうとかね。
もったいないが付きまとうんですけど。
ちょっとカネの問題をこだわってみたいと思うんですが。
森田さんに調べてもらいました。

森田 今回の伊勢志摩サミット。予算の総額は約600億円。
これは2008年の北海道・洞爺湖サミットとほぼ同じ規模なんです。
警察庁は警戒・警備の実施費用として、約142億円を計上。
海上保安庁も警備の予算を計上するなど、警備関連が約340億円。
外務省が計上したのは140億円。
特に三重県伊勢市の県営サンアリーナに設けた国際メディアセンターの設置・運営費などに40億円。
このうち、別館アネックスに28.5億円かかっています。

森田 特設の建物内には、日本が誇る先端技術や地元の三重県の真珠加工品など特産物が数多く展示されていて、海外メディアに向けたアピールの場となっていまして、サミット閉幕後の5月30日~6月10日まで一般公開されます。

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そのあと、取り壊すんですが、既に見学の申し込みは締め切られているようです。
それから外務省は予算を使うだけでなく、サミットの準備プロセスで総理を補佐します。首脳以外で唯一会議に出席できる各国首脳の補佐役は「シェルパ」と称されていまして、日本の場合は外務省の経済担当が任に当たっています。

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高嶋 サミット「頂上」ですから、それをお手伝いするのが登山案内人の「シェルパ」。
いいネーミングですね。

宮家 首脳によっては、経済が弱い人もいる。シェルパが横にいて、的確な提案をする。
経済担当で始まったが、今回も中国や、ロシアとか最近は政治の占める割合も増えて来たわけだから、おそらく、経済、政治両方の外務審議官が出て来ているんじゃないかと思いますよ。

高嶋 会場にはサミットテレビという、ここでしか観れないモニターがあるんですが、そのアップ率が一番高いのがカナダのトルドー首相の奥様。すっごい美人。
安倍総理の奥様も英語が上手くて、ニコニコして映っている。
一方、表情が冴えないのはEU離脱もささやかれるイギリスのキャメロン首相。

宮家 キャメロンさんはサミットどころじゃないと思いますよ。
EU出るか出ないかという状況だから。

高嶋 だから国に難問を抱えている人はそれどころじゃない。

高嶋 ドイツのメルケルさんは自信満々。

宮家 私は79年の東京サミットを観ているので、日本の安倍総理が堂々と議長をやるもんだなぁと隔世の感はありますよ。

高嶋 当時の総理と比べると、安倍さんは堂々としている。

宮家 実績ありますからね。
ああやって、表に出て、リードをして、映ってなんぼ。
サミットで議長になるというのは大きいですよ。

高嶋 これがレームダック(死に体)だと「花道だ」とか言われちゃうけど、安倍総理はそう思っていないですよね。
これをホップ・ステップ・ジャンプ。
踏み台にしていくのかもしれません。

写真出典:G7伊勢志摩サミット公式ホームページ

5月27日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より