東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

東北新幹線E2系「やまびこ」

東北新幹線・大宮~盛岡間が開業して、6月23日で35周年を迎えました。
当初は、通過駅のある列車が「やまびこ」、各駅停車が「あおば」という2種類でスタート。
現在は320km/hの最速達列車「はやぶさ」、仙台まで275km/hの速達列車「はやて」、仙台・盛岡までの列車「やまびこ」、那須塩原・郡山までの列車が「なすの」と区分されています。
自由席もあって利用しやすい「やまびこ」は、東北新幹線の代名詞的な列車ですね。

東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

東北新幹線開業35周年記念弁当

東北新幹線の印象は、何と言っても「緑の新幹線」。
私自身、それまで「新幹線=青」の印象しかなかっただけに、「緑の新幹線」がしっくりと来るまで、少し時間がかかった記憶があります。
そんな緑色をベースに当時の「やまびこ」200系をセンターに据え、今のE2系、E5系が脇を固める掛け紙で登場しているのが、NRE大増の「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)です。

東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

東北新幹線開業35周年記念弁当

掛け紙には、開業当初の「やまびこ」停車駅が書かれています。
大宮を起点に宇都宮・郡山・福島・仙台・古川・一ノ関・北上と停まって、盛岡までは3時間17分。
現在の「やまびこ」は、くりこま高原・水沢江刺・新花巻の3駅が増えた上に、「はやぶさ・こまち」の通過待ちを入れても大宮~盛岡間を2時間50分前後で走りますから隔世の感ですね。
そんな昭和57(1982)年の開業当時の沿線各地をイメージした料理を詰め合わせた駅弁です。

東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

東北新幹線開業35周年記念弁当

ご飯は、牛タンが載った味付けご飯と、サーモン・いくらが載った酢飯の2種類が楽しめます。
湯葉巻は栃木、若桃のシロップ漬は福島、牛タン塩焼・笹蒲鉾などで宮城、ほたて・わかめなど三陸の海を想起させる海鮮系で岩手といった構成になっていますね。
6/17~7/31までの期間限定、東京・上野・大宮・仙台のNRE売店などで販売されています。
大宮駅の売店の方は「入荷個数が少ないので出逢えたらラッキーですよ!」と仰っていました。

東京駅「東北新幹線開業35周年記念弁当」(1,250円)~東北を身近にした立役者・東北新幹線!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

東北新幹線E2系

今回は35周年ということで、私自身も敢えて大宮から「やまびこ」に乗って盛岡へ。
東北新幹線が出来たお陰で、東京以南の人には、東北が身近な存在になりました。
中でも私が好きなのが、空いている日の「やまびこ」仙台~盛岡間。
各停となる仙台以北では、近距離の方は自由席を使われることが多く、指定席は1駅ごとに人が減っていって、実にゆったりとした空気が流れます。
しかも、通過待ちの時間、ホームで気分転換を図れば、水田地帯の心和む土の匂いが・・・。
新幹線に乗っただけで、田舎の家に帰ってきたようなホッとした気分を味わえますよ!

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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