沙保里さんがいたからここまで来れた。レスリング女子・伊調馨(33歳)スポーツ人間模様

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沙保里さんがいたからここまで来れた。レスリング女子・伊調馨(33歳)スポーツ人間模様

五輪史上初の4連覇と、レスリング女子の最多金メダルで、ギネス世界記録の認定証を授与される伊調馨選手(右)=2017年6月27日、東京都内 写真提供:共同通信社

また、勲章が増えました。昨年のリオデジャネイロオリンピック・レスリング女子で大会4連覇がギネス世界記録に認定。昨日27日、都内で認定書が手渡されました。それも、2つ。ひとつはオリンピック女子個人種目で4大会連続優勝。もうひとつは、レスリング女子最多となる金メダル4個。昨年、国民栄誉賞も受賞しています。

実感はない、としながらも、

ギネスはすごい人しか取れないことを知っていた。不思議な気持ち。

と話しています。当然のように、去就が注目されるのは、2020年東京オリンピック。5連覇がかかります。しかし、これまでと同じように明言はなし。

まだ、決めていない。選手としてか、コーチとしてか…。しっかりと、答えを出した上で迎えたい。もうちょっと待ってください。

との答えにとどめました。

東京では、男女各6階級の新たな区分を検討しています。今夏の世界レスリング連合の総会で決定し、2018年から適用される。伊調の58キロ級は、なくなり、60キロ級へ。このクラスの前後は54キロと66キロに変更されることが濃厚だ。リオでは、3連覇した63キロ級よりも5キロ軽い階級で挑戦。4連覇を果たしたものの、

金メダルに免じて、30点。内容はダメダメでした。出直して来い、そういう感じです。

と、これまで以上に厳しい評価だった。

58キロ級は、身体能力でいえば世界一の選手が集う階級。決勝では先行したものの、逆転され、第2ピリオドの残り4秒から劇的な勝利でした。常に、

偶然で勝つのは、イヤです。

と言い、

試合を説明できるレスリングを貫いてきた。理に適う、内容でなければダメ。

と独自の美学を持っています。

そうした考えから、東京で5連覇を、などと軽く口にはしない。吉田沙保里も同様に、名言を避け続けているものの、伊調と対照的で、タレント活動を活発に行っており、このまま引退が濃厚と噂されています。

伊調は、何かと吉田と対比されますが、

同等に評価されるなんて、おこがましい。沙保里さんがいなかったら、レスリングはここまで注目されなかったと思う。負担をかけてしまい、申し訳ありません。

と語っている。トレーニングを行うのは、もっぱら男子が相手。それも警視庁の猛者です。いわゆる、出げいこで負けないための鍛錬を積んできました。昨年1月まで、約13年で189連勝を重ねている。

このままやめてしまうのはもったいない。2020年、マットの上での伊調をぜひとも、見てみたいものです。

6月28日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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