北朝鮮拘束~死亡の米大生は“キワモノ北朝鮮ツアー”に参加 高嶋ひでたけのあさラジ!

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6/22(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

北朝鮮解放の米大学生帰国後死亡~「残忍な行為」とトランプ大統領
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)

Young Pioneer Tours

Young Pioneer Tours Facebook page より(イメージ)


北朝鮮に拘束された米大学生オットー・ワーム氏が帰国後死亡

北朝鮮に拘束されていたアメリカ人のオットー・ワームビア氏が死亡した事件に対して、トランプ大統領は北朝鮮を「残虐な国」と非難した。この1件は、米中間の外交安保協議にも関わってくると思われます。

高嶋)アメリカの元バージニア大学生、オットー・ワームビア氏が亡くなりましたけれど、あれは一体、どういうことだったのでしょう? 北朝鮮から戻って、すぐに死にました。

山本)戻ってきたときのアメリカの医者の診断ですと、もう脳の大部分が壊死を起こしてしまっていた。だから意識のない状態で、もう生命維持も危ない状態で戻してきたということです。

高嶋)ボツリヌス菌が云々と、北朝鮮は言っていたようですが……

山本)ボツリヌス菌というのは出来の悪いウソだと思います。あれは本当に感染していれば、後付けでも感染した後が分かるようですから。その後の「睡眠薬の服用中に昏睡状態」というのも、睡眠薬を飲んで、ああなるとは……ちょっと状況が分からないのですが。

高嶋)脳が相当のダメージを受けていた。

山本)脳というのは非常に脆い器官なので、酸素が行かなくなると、非常に速いスピードで死んでしまいます。そうなる状況はいろいろあるのですが、たとえば首を絞められる、あるいは自分で締める。自殺未遂のような場合ですね。もちろん、情報が少ないので詳細は分かりません。いずれにしても、「強制労働15年の判決」、こんなことを言われたら、仮に悲観して、房の中で「嫌だ」と思ったとしても、無理もないでしょうね。


政治的秘境「キワモノ北朝鮮観光ツアー」

高嶋)このツアーを主催した会社というのは、若い人を主に連れて行っているとか、そういう情報もありましたが、注意はしないのですか? 「北朝鮮に行ったら、ポスターを剥がしちゃダメだ」みたいな。

山本)仮に言ったとしても、この会社「ヤング・パイオニア・ツアーズ」という、中国の西安に本社のあるツアー会社なのですが、政治的な秘境、とでも言うのでしょうか? 「キワモノ北朝鮮観光」みたいなものを売りにしていまして。このアメリカ人大学生の死亡があって、「アメリカのお客さんは当分お断りします」と言っているのですが、サイトに行ってみると、7、8、9月の催行ツアーのリストがざっと出ています。「北朝鮮国境地帯を1週間、895ユーロ(約11万円)」、「夏の平壌サイクリングツアー、1145ユーロ(14万円)」など。こういったものが出ています。


アメリカと中国の外交関係に影響

高嶋)これに対してアメリカのトランプ大統領が、北朝鮮を「残虐な国」と非難したそうです。何か動きが、これから出てくるのでしょうか?

山本)トランプ大統領、言っていることは久しぶりに正しい気がするのですが、ちょうどいま、アメリカのワシントンで、アメリカと中国の外交安保協議をやっているところでしたので、ここで中国に「最近、手が甘いのでは?」という話をしたはずですが、中国もそこはしたたかというか、「やります」と言っておいて、自分で勝手に手加減してしまっていますから、どこまで中国に、「4月にやると言っていたよな?」と言うのか。

高嶋)100日間の猶予、というのもありましたね。

山本)ありましたね。7月16日くらいになるはずですが、「やると言ってやらなかった。あのときにミサイルショーを見せたつもりだったけど、見えなかったの?」と、こういうことかもしれませんね。

高嶋)いずれにしても、北朝鮮には、興味本位で近づいてはいけない。

山本)こういうことはね。今回の場合はポスターを剥がしただけですからね。正直言って、欲しくなると思いますよ。北朝鮮のプロパガンダポスター、珍しいから。

高嶋)西側だったら「ポスターを取ってはいけない」と言っても、警察にちょっと留め置かれるくらいですよね。そういう感覚だったのでしょう。

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Young Pioneer Tours Facebook page より(イメージ)

高嶋ひでたけのあさラジ!
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