しゃベルシネマ

パパのお弁当はせかいいち。【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第219回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、6月10日から1週間限定公開となる『パパのお弁当は世界一』を掘り起こします。

日本中を感動の渦に巻き込んだツイートが、映画になった!

ある日突然、娘・みどりのために慣れない弁当作りを始めた父。
その中身は、およそ女子高生に似つかわしくないモノばかり。

大きな弁当箱にたっぷりご飯、焦げた卵焼きに冷凍食品が中心の茶色い地味弁。
白米×具なし焼きうどんがギッシリ詰まった、炭水化物オンリー弁当。
ランチタイムまでに腐ってしまった刺身弁当…と、トンデモ弁当まで飛び出す始末。
それでもメゲることなく毎日作り続ける父は、徐々に腕を上げていく。

そして迎えた、高校生活最後の弁当。
そこには高校に入って初めての弁当の写真と、3年間弁当を食べてくれた娘への感謝を綴った、父からの手書きの手紙が添えられていた…。

娘のために3年間弁当を毎日作り続けた父親と、それを毎日食べた娘。
高校最後の弁当の日に「パパのお弁当はせかいいち。」 と記した娘のTwitter投稿に、8万人のリツイート、26万人のいいねが集中。
大きな反響を呼び、話題となりました。

その感動の実話を映画化したのが、『パパのお弁当は世界一』。
多くのミュージックビデオを手掛けるフカツマサカズ氏が初監督、心温まる愛すべき作品が完成しました。

日々のお弁当作りに励む父親役は、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美。
自身も高校生の息子のために3年間お弁当を作り続けた経歴の持ち主で、劇中でも見事なお弁当作りを披露しています。
娘のみどり役には、「non-no」の専属モデルや女優として活躍の場を広げている武田玲奈。
彼女の食べっぷりがとにかく素晴らしく、“パパ弁”を食べる姿から父へのさり気ない愛情が伝わってきて、世のお父さん方は「娘にしたい!」と目尻が下がってしまうのでは。

二人のお弁当にまつわるやり取りは、時に軽妙で時にハートフル。
映画を通じてその交流を体感することで、観る人も改めて、親子の繫がりについて考えさせられるのではないでしょうか。
ほかにも清原翔、田中光ら個性的なキャストがキラリと光る助演を発揮。
また、主題歌「なまえ」を歌う片平里菜のノスタルジックで温かみのある声が、本作の持つ素朴な味わいを浮き彫りにしています。

お弁当とは不思議なものですね。
学生時代は当たり前のように食べていたけれど、後になればなるほど、その有難みに言いようがない感謝がこみ上げてきます。

“弁当箱”という限られた空間に詰め込まれる“食”は、まさに人生を彩るもの。
渡辺俊美演じる父親がキッチンに立つ後ろ姿に、あなたのお弁当を作り続けてくれた、大切な人の姿を重ねてしまうかも。


パパのお弁当は世界一
2017年6月10日からヒューマントラストシネマ渋谷にて1週間限定公開
監督:フカツマサカズ
出演:渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)、武田玲奈、清原翔、田中光、ほか
主題歌:片平里菜「なまえ」(ポニーキャニオン)
©2017「パパのお弁当は世界一」製作委員会
公式サイト papaben-movie.com

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