FM93AM1242ニッポン放送 月～金8:00～11:30「垣花正とあなたとハッピー」
今日6/7(水)「9時の聞きどこ」では、経済ジャーナリストの森永卓郎が｢時間もお金もあるシニアこそSNSに適している！｣というちょっと意外な話をしました！

SNSはネット上の井戸端会議だ！

垣花）　SNSという言葉はずいぶん浸透していますよね。そもそもSNSというのはソーシャル・ネットワーク・サービス。

森永）　ざっくり言うとネット上の井戸端会議だと思えばいいかと。メールとかの会話は一対一。このSNSというのは仲間が集まったり、不特定多数の人とわいわいやれるというのが大きな特徴で。
具体的にいうと、TwitterだとかFacebookだとかmixiとか。LINEもSNSの一つですよね。みんなが集まれるというのがSNS。
これは井戸端会議なので自分の情報を発信できると同時にいろんな人から情報が取れる。対話よりも井戸端会議のほうが盛り上がるじゃないですか。

急激に伸びているシニア向けSNS

森永）　SNSの中で急激な勢いで伸びているのが、このシニア向けSNS。インターネットをやっている人の比率は最初中高年が低いのですが、やっている時間は若者よりも長い。特に引退した人というのは、時間があるわけです。
現役のサラリーマンは働いている時間はできませんが、お年寄りだとやろうと思えば一日中できる。実は最もSNSに向いているのがシニア層なのではないでしょうか。

垣花）　シニアに特化した、あるいはシニア向けのSNSである理由というのはありますか？

森永）　例えばシニア向けになっているニュースがどういうものかというと『男の相談室、男の尿漏れは40代で始まる』、『空き家の放置、税金6倍は嘘』、『パソコン、ショートカットキーを使いこなそう』など。
こういうのはシニアの方にウケるわけです。この空き家の問題も今から2年前くらいに空き家対策特別措置法というのができて。その空き家のまま放っておいて特定空き家に指定されると固定資産税の減免がなくなるので6倍になると言われていましたが、実際は3倍くらいにしかならないみたいですけど。そういう細かい情報がね。

垣花）　広告なんかもシニア向けだったりするのですよね？

森永）　『2週間、ヨーロッパビジネスクラス旅行』とか『クルーザーで世界一周』とか広告が出ているのですが、こんなの20代では行かないし、行けない。

垣花）　広告側からしてもメリットのある媒体がシニア向けのSNS。

森永）　連載もすごく良いなと思ったのは、女性の方が書いている『50代を過ぎても70代まで美しくいる方法』というのがあります。情報がシニア向けに特化されています。

シニアと言っても気持ちはまだまだ若い

垣花）　もう一方で森永さんがさっきおっしゃったように井戸端会議の要素。

森永）ニアとか中高年と言っても、意外とみんな気持ちが若い。例えばジャニーズファン。中高年女性のジャニーズファンはとても多いのです。ミスチルファンとか。

那須）　全体的にそうですよ、たくさんいますから。でもそれが好きだという20代の子とは話が合わないじゃないですか。

森永）　時間に余裕があって共通の趣味があると、ものすごく盛り上がります。

細かいカテゴライズされた話題がシニアの中で熱く語られている

森永）私自身もSNSがもう辛いので、今参加しているグループを一個だけに絞って『秘密のグループ　トミカコレクターズグ倶楽部』というのに入っています。

垣花）　トミカ？

森永）　ミニカーを集めているのではなく、トミカというミニカーだけを集めている。まだ23人くらいですが、ここから流れる情報はマニアックです。
今売られているホンダのN‐ONEのミニカーは3種類のバリエーション、彼らはバリと呼んでいますが、ウィンドウの濃淡が違うバリがいくつあるとかいう、世間の人たちは何の興味もない貴重な情報がやりとりされています(笑)。

垣花）　シニア向けのSNSの大手と言われるのは3つあると言うことですが。

森永）　『趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)』と老舗の『シニアコム』と『Slownet』。

趣味人倶楽部 HPより

シニアコム.JP HPより

シニアSNS「Slownet(スローネット)」HPより

この3つが大手ですが、小さいところもどんどん立ち上がっていて、もしかするとこれからSNSの主役は中高年になっていくのではないかなという状況。
中でもマニアが集まる井戸端会議が無数にできていくというのが、これからの方向性だと思います。

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