もっか4割9厘。日本ハム・近藤健介(23歳) スポーツ人間模様

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近藤健介

【プロ野球交流戦阪神対日本ハム】3回、日本ハム・近藤健介が安打を放つ 投手は阪神・青柳晃洋 =2017年6月3日 甲子園球場 写真提供:産経新聞社

1936年にスタートした日本のプロ野球ですが、打率4割を達成した選手はいません。

しかし、今シーズンはひょっとしたら…そんな期待を持てるのが今年の近藤です。
もっか4割9厘でパ・リーグの打率部門でトップ。
本来なら、日本ハムの3番・DHといえば、大谷が打者をつとめた時の指定席。その代役を見事につとめている。
ただ、4日の阪神戦を右太もも裏の張りで欠場していることが気になります。

でも、札幌市内の病院で5日、4日に続き再検査を行いましたが、軽症で今日、6日の広島戦から出場の見込み。
関係者もホッと胸をなでおろしていることでしょう。
日本一に輝いた、昨年は80試合の出場で、打率2割5分7厘と不振でした。では、去年との違いはどこにあるかといえば、

意識しているのが、2ストライク・アプローチ。

2ストライクをとられた後、より高い集中力を発揮して、ひと振りに賭けることがここまで奏功している。

カウント別の成績から、それは一目瞭然。最も高いのは、バッティングチャンスの2ボール、1ストライクからで5割7分1厘。
2ボール2ストライクは3割6分1厘で、3ボール、2ストライクが4割3分3厘と、勝負強さを発揮している。
もうひとつ、掲げている目標は

フォアボールを選ぶ。

です。ボールを打たないことが、「打率を上げるポイントだと思う」と説明。それは、そうです。
フォアボールや犠打が増えれば、打席数が増える。
4割を超えるためには、必要不可欠の条件です。
四球の数は、56と断トツ。

千葉県千葉市出身で、軟式野球からスタート。
硬式へ本格的にチャレンジしたのが横浜高校へ入学してからです。

自分の力を試す。

とあえて、スカウトされるのではなく、アピールして入部したガッツが売り物。
内野、捕手の2刀流という器用な一面を併せ持ち、入部早々からレギュラーへ抜てきされました。
11年、日本ハムからドラフト4位指名を受けて入団。プロ6年目のシーズンです。
ご両親は、芸大卒の教師でしたが、進学をすすめられても野球一筋の信念を貫いた。

チーム内では「コンスケ」の愛称があるように、みんなから好かれるプレーヤーで、後輩の面倒見がいい。
そうはいっても、「女子アナと結婚するのが夢」などと語り、なかなかユニークです。
あの大谷が、

チームで一番すごいバッター。

というほどで、つまり中田翔より素質がある。打率4割についても、近藤は、

1日、1本打てばいいんですよ。

と、プレッシャーを感じていないところが、本当にすごい。

6月6日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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