西都城駅「とりがゆ」(350円)~予約必須!珍しいおかゆ駅弁!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

By -  公開:  更新:

きりしま

787系・特急「きりしま」

西都城駅に入って来た787系電車4両編成の特急「きりしま」。
鹿児島寄りの1号車がグリーン車と普通車指定席の半々となっているほかは全部自由席。
特に鹿児島中央~国分間は、自由席特急料金が300円に抑えられていることもあって、普通列車が無い時間帯には、チョイ乗り感覚で特急を利用できるようになっています。
宮崎~鹿児島の都市間移動に加え、近距離客もこまめに拾っていく列車という訳ですね。

幸福温泉

西都城駅前・幸福温泉

ローカル線旅の最大のカギは、1本列車を落とした時「どうやって時間をつぶすか」ということ。
そんな時に重宝するのが、駅から歩いて行ける「日帰り温泉」です。
実は西都城駅の高架ホームから見える所に、「幸福温泉」という加温かけ流しの温泉があります。
湯温20.2℃、ph6.7のいわゆる冷鉱泉で、鉄イオンとメタ珪酸の量が多いため「温泉」となるお湯。
鉄分多めの赤茶けたお湯は、鉄道と共に栄えてきた西都城らしい鉄分補給の湯といえましょう。

とりがゆ

とりがゆ

鉄分多めの温泉でサッと汗を流したら、サラサラっとイケるお粥の駅弁はいかがでしょうか?
西都城駅弁「せとやま弁当」は、去年10月から新作「とりがゆ」(350円)をデビューさせました。
お粥の駅弁といえば、関東では昭和56(1981)年から発売されている高崎弁当の朝限定駅弁「上州の朝がゆ」が有名ですが、九州では他に見ない駅弁!
昼11時以降の販売で、予約の時間に合わせて、温かいものを作っていただくことが出来ます。

とりがゆ

とりがゆ

帯を外し、温もりが残る容器を手にすれば、鶏のいい匂いがフワッと漂ってきました。
白米に発芽18穀米、黒米を混ぜて、鶏のスープで炊いたという「とりがゆ」。
その上に焼海苔と鶏そぼろ、さらに軽く焦げ目の付いた南瓜なども載って、華やかな彩りです。
出来立てで温かいのに、「350円」という駅弁では稀に見る廉価!
もちろん個数限定ですので、西都城に行くと分かっていたら予約が必須です。

とりがゆ

とりがゆ

「せとやま弁当」の小坂さんによると、地元の団体で韓国へ視察旅行に出かけた際に、街で見かけたお粥がヒントになって誕生したのだそう。
この駅弁も「九州駅弁グランプリ」にエントリーしており、実はコチラのほうが自信作だったとか。

西都城から鹿児島・宮崎までは、それぞれ1時間前後のプチトリップ。
鶏スープのイイ風味の中と、地元・宮崎産の発芽十八穀米のもちっとした程よい食感を味わいながら、軽~く小腹を満たしておくと心地いい特急「きりしま」の旅です。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Page top