中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由 高嶋ひでたけのあさラジ!

By -  公開:  更新:

5/30(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

ある日、中国が崩れていくという希望的観測はない
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)


日本人は中国に崩壊するはず、崩壊して欲しいと思っている???

新刊『中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由』を上梓したコメンテーターの富坂聰さん。日本人にとって中国とは、崩壊しそうな国であって欲しい存在なのでしょうか、そのような内容の本が多く書店で見受けられます。しかし、中国は現実には崩壊しない。日本人はその現実を認めないといけないと冨坂さんは語ります。

高嶋) 新聞の広告欄に『7つの理由』とあって「あれ?」と思ったら富坂さんの新刊『中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由』でした。中国って崩壊しそうだと言っている人もいるのですか?

富坂) そればかりですね。ずっとそういうのが多く、習近平も支持を失っていて、経済もボロボロになってというようなことが何年か続いていますが、ある大学の先生が調べたら、そういうような論調が本屋を満たしている国というのは日本以外ないらしい。 私もたくさん見ましたけど、2004年から2006年は毎年「この年に崩壊する!」と本がたくさん出ていますが現実は崩壊にならない。

高嶋) 。この中にも書いてある通り『弾劾式降格』というのはおかしいですね。いっぺんに地位を失うという。これは政権の焦りなのですか?

富坂) 2012年にかなり大きな危機を迎えていたのは間違いないです。温家宝総理と胡錦濤国家主席と習近平がそろって、“今抱えている問題を中国自身がなんとかしないと国がひっくり返る”という表現まで使っているので。相当強い危機感がありましたが、そこからはむしろ戻してきている。2012年がピークで、中国のいろんな危機が回復しつつあると見るのが現状かと思います。

高嶋) 俗にいう中国のことについてチャイナウォッチャーたちは、習近平体制に対してあまり先行きが明るくないと言っていた。しかし富坂さんはまた別の見方であると。

富坂) 2012年がひどかったのは間違いない。今も不動産の問題など爆弾を抱えているのは確かですが、ある日そういうことが起きて中国がわれわれにとって心配の種にはならないような形で崩れていくという希望的観測はありません。隣にずっとあるものとして見ていかないと。「そろそろ気づかないといけませんよ」というために書きました。

高嶋) なるほど。

富坂) 例えば北朝鮮だってあれだけ崩壊すると言われてきましたが、目の前にあるのはすごい技術を持った北朝鮮ですよね。そういうことを日本人に提供してきた国際情報の罪はあります。中国や北朝鮮に対して感情的に許せないという気持ちはわかりますが、見るところは冷静に見なくてはいけません。市場が作っていく正しさと現状がちょっと違うということを整理して書いたということです。

中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由,富坂聰

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top